小学校社会科5・6年全単元の絶対評価
評価の実際と子どもへの支援

小学校社会科5・6年全単元の絶対評価評価の実際と子どもへの支援

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現在各学校現場の大きな研究課題となっている絶対評価。求められる評価とはどのようなものか。この問いに社会科5・6年の全単元でその実際を簡潔に示して答えた。


復刊時予価: 2,354円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-463525-3
ジャンル:
社会
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 132頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
1章 社会科における絶対評価の基本
§1 これからの評価の在り方
§2 社会科の新しい目標・内容と評価との関連
§3 社会科の観点別学習状況の評価と評定
§4 評価基準設定の手順と方法
§5 観点別学習状況の評価方法の工夫と配慮事項
§6 社会科学習における評価の課題と指導の工夫
2章 社会科第5学年全単元の絶対評価の実際
第5学年
1 米づくりのさかんな庄内平野(12時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
2 水産業のさかんな八戸市(9時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
3 これからの食料生産(6時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
4 自動車をつくる工業(11時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
5 工業のさかんな地域(5時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
6 工業生産をささえる貿易と運輸(6時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
7 放送局のはたらき(4時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
8 情報をくらしに生かす(5時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
9 各地のくらし(6時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
10 わたしたちの生活と環境(4時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
11 わたしたちの生活と自然保護(5時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
12 わたしたちの国土(3時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
3章 社会科第6学年全単元の絶対評価の実際
第6学年
1 米づくりのむらから古墳の国へ(8時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
2 聖武天皇と都の文化(8時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
3 源頼朝と武士の世の中(7時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
4 3人の武将と天下統一(7時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
5 徳川家光と江戸幕府(6時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
6 伊能忠敬と日本地図(4時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
7 明治維新を進めた人々(8時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
8 世界に歩みだした日本(7時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
9 戦争を体験した人々とくらし(8時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
10 新しい日本,平和な日本へ(7時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
11 政治のはたらき(9時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
12 憲法とわたしたちのくらし(8時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
13 日本と関係の深い国々のようす(6時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)
14 世界の平和をめざして(7時間)
(1 単元の目標/ 2 本単元の評価の観点と評価規準/ 3 単元の指導計画と主な評価の観点/ 4 観点別評価の実際と子どもへの支援/ 5 本単元の評価のための資料とその整理・活用)

まえがき

 生きる力の育成がこれからの教育の主たるねらいとなっています。

 「それならこれまでも実践してきた」と言う教員がいます。違うのです。それは,変化の少ない社会での生きる力です。その社会では,必要な知識・理解や技能などを一度身に付ければ,その後もその力で生きることができました。しかし,今,言われている生きる力というのは,「激しく変化する社会に主体的に対応し,心豊かにたくましく」生きる力のことなのです。

 その力をはぐくむことのできる,実践できる教師が求められています。

 平成14年度から全面実施となった教育課程は,この生きる力をはぐくむことをめざして編成されています。その実施に当たっては,創意工夫を生かし特色ある教育活動を展開する中で,自ら学び自ら考える力の育成を図るとともに,基礎的・基本的な内容の確実な定着を図り,個性を生かす教育の充実を図ることが重要な視点です。

 これらの教育・指導を確実に推進するためには,評価を抜きにしては考えられません。この教育課程を実施するに当たって,評価については「目標に準拠した評価(絶対評価)」と「個人内評価」が重視され,一人ひとりの子どもに基礎・基本が確実に身に付くようにすること,個々のもつよさや可能性を積極的に伸ばすようにし,学ぶ意欲を向上させることを求めています。

 振り返ってみると,社会科は本来,社会の変化に対応し,社会のこれからの在り方を考え,社会に積極的に貢献できる人間を育てる教科であり,そのための基礎・基本を身に付けさせることを担ってきました。また,激しく変化する社会,すなわち,国際,情報,環境や健康・福祉などの社会の問題が深刻化する時代にあり,それらを正しく認識し,それらの見方・考え方をしっかりと身に付けることを直接的に学習するのが社会科です。今,社会科の役割が一層増したととらえてよいでしょう。

 しかし,一方では,学校週5日制の完全実施や総合的な学習の時間の導入により,社会科の授業時数が削減されています。それだけに,1時間1時間の授業を大切にし,子どもたちの学習が充実し発展するものとしなくてはなりません。社会科においても評価を一層重視し,目標,指導と一体となってその在り方を工夫していくことが必要です。

 本書では,以上の視点に立って,これからの社会科の絶対評価についてその考え方や実際について取り上げてみました。

 第1章では,これからの社会科の絶対評価の基本となることを取り上げています。特に,目標に準拠して作成した「評価規準」から,その実現や到達の状況を判断する「評価基準」の設定の手順と方法の一例を取り上げてみました。また,これからの社会科の評価の課題として「評価計画の作成」と「学習の過程の評価」を取り上げ,その方向を考えてみました。

 第2章・第3章では,各学年の単元ごとに絶対評価の実際を示しています。

・各単元では,単元の目標を設定し,その目標を「観点別学習状況の評価」の観点別に分析した評価規準を示すとともに,単元の指導計画を示し,活動ごとに主な評価の観点を位置づけています。

・次に,各単元の各観点の評価規準にもとづく評価基準を設定し,それを見取るための評価方法や実際の評価の進め方を具体的に示しています。

・その上で,基準をもとに評価された各段階の子どもたちに対して,実際にどのような支援を行ったかについて述べています。

・おわりには,本単元で取り上げる評価のための資料の内容と,その整理・活用の仕方について解説しています。

 このように,各単元ごとに評価を実際にどのように進めたらよいかがわかるようにまとめています。

 ご執筆いただいた方々は,これまでに社会科教育の実践を積み上げられ,なおかつ更なる精進をされている先生方です。本書の評価の実践を熟読されると,子どもたちを見る視点や評価能力がアップし,子どもたちへの的確・適切な指導が可能となるでしょう。

 お忙しい中,本書のために御執筆いただき,貴重な資料を提供してくださった皆さんに心から感謝申し上げます。

 最後に,本書の企画・出版に多大の労をとって下さった明治図書編集部の安藤征宏,多賀井壽雄の両氏に心からお礼申し上げます。


  平成14年10月 編者   /寺崎 千秋

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