板書&展開例でよくわかる 指導と評価が見える365日の全授業 中学校国語 1年下
令和3年度全面実施学習指導要領対応

板書&展開例でよくわかる 指導と評価が見える365日の全授業 中学校国語 1年下令和3年度全面実施学習指導要領対応

毎日の国語授業の超強力サポーター!

中学1年後期の国語の全単元・全時間の授業を網羅。各時間、指示・発問を明示した展開例とともに、見やすい板書例で授業のポイントがひと目でわかります。「指導と評価を一体化させる」とはどういうことなのかを形にした1冊。【光村図書版】


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ISBN:
978-4-18-451438-6
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 200頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月26日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
本書の構成
第1章 これからの国語科の授業が目指すもの
――授業づくりのポイントと評価
T 国語科で育てる学力
U 国語科の授業改善の視点
V ICTの活用
W 目標と評価規準の設定
第2章 365日の全授業 1年下
5 筋道を立てて
「言葉」をもつ鳥,シジュウカラ(4時間)
思考のレッスン2 原因と結果(1時間)
根拠を示して説明しよう(5時間)
資料を引用してレポートを書く
漢字に親しもう3(1時間)
[話し合い]話し合いの展開を捉える(1時間)
話題や展開を捉えて話し合おう(4時間)
グループ・ディスカッションをする
音読を楽しもう 大阿蘇(1時間)
季節のしおり 秋
6 いにしえの心にふれる
音読を楽しもう いろは歌/古典の世界(1時間)
蓬来の玉の枝――「竹取物語」から(4時間)
今に生きる言葉(2時間)
故事成語を使って体験文を書こう
7 価値を見いだす
「不便」の価値を見つめ直す(4時間)
根拠を明確にして,意見をまとめよう
助言を自分の文章に生かそう(2時間)
作品の書評を書く
漢字に親しもう4(1時間)
文法への扉2 言葉の関係を考えよう(2時間)
読書に親しむ
考える人になろう
君たちはどう生きるか/たのしい制約
読書案内 本の世界を広げよう(1時間)
季節のしおり 冬
8 自分を見つめる
少年の日の思い出(6時間)
別の人物の視点から文章を書き換えよう
漢字に親しもう5(1時間)
文法への扉3 単語の性質を見つけよう(2時間)
随筆二編(2時間)
構成や描写を工夫して書こう体験を基に随筆を書く(4時間)
言葉3 さまざまな表現技法(2時間)
漢字3 漢字の成り立ち漢字に親しもう6(1時間)
一年間の学びを振り返ろう(5時間)
要点をフリップにまとめ,発表する
さくらの はなびら(1時間)
振り返り
学習を振り返ろう(3時間)
*本書の構成は,光村図書出版株式会社の教科書を参考にしています。

はじめに

 現行学習指導要領が中学校において全面実施されて一年が経過する。この学習指導要領は,自ら学び自ら考えるなどの「生きる力」の育成を目指すという点や,学校教育法に示されたいわゆる学力の三要素である「基礎的な知識及び技能」「課題を解決するために必要な思考力,判断力,表現力その他の能力」「主体的に学習に取り組む態度」をバランスよく養うという点で平成20年告示の学習指導要領(以下,平成20年版学習指導要領)を踏襲している。

 平成20年版学習指導要領は,社会の変化に対応し,自らの課題に積極的に取り組み,自力で解決していく能力の育成を求めた。このような方針を受けて,国語科では論理的な思考力の育成を中心に据え,目的や場面に応じて適切に理解したり表現したりする能力を育てることに重点をおく改善がなされた。特に言語活動を充実させ,生徒が創意工夫しながら,言語活動を通して課題を解決するという,生徒の主体的な活動を中心に据える授業を目指した。これらの改善は一定の成果を挙げることができたが,国語科においては,言語活動を目的と勘違いさせるようなメッセージが多く発せられたこともあり,授業改善は十分でない部分もあった。これらの状況を受けて学習指導要領は改訂されたのである。

 さらに,その後の今日的課題として,Society 5.0の社会における学びの在り方,特に個別最適化への対応,GIGAスクール構想への国語科としての対応,SDGs達成のための資質・能力の育成などがあり,総合的な授業改善が求められているのである。

 今,学校現場では現行学習指導要領の趣旨を受け,新しい教育課題に対応した授業の実現のために,先生方の創意工夫に満ちた授業が展開されていることと思う。今までも,先生方の情熱的な取り組みにより優れた授業が実践され,それにより生徒たちの学力が向上されてきた。日本の教育は優秀で誠実な先生方の努力で支えられているのである。

 本書は,光村図書の教科書教材を用いており,指導事項などは教科書の編集趣意に沿っているが,指導方法や生徒の言語活動には各執筆者たちの研究成果に基づく工夫が凝らされている。執筆に当たったのは21世紀国語教育研究会の会員の先生たちである。本会は東京都を中心とする中学校の管理職を含む教員による会で,発足から18年,会員数約130名の組織である。常に生徒の主体性を引き出し,国語好きを育てる授業を心がけており,月に一度の定例会や年に一度の全国大会,執筆活動などで切磋琢磨している。本書の基本的な執筆方針は第1章に述べているのでご覧いただきたい。

 本書が,中学校の国語科授業に携わる全国の先生方のお役に立てば幸いである。


   編著者 東京女子体育大学教授 /田中 洋一

著者紹介

田中 洋一(たなか よういち)著書を検索»

東京女子体育大学教授。

横浜国立大学大学院修了,専門は国語教育。

東京都内公立中学校教諭を経た後,教育委員会で指導主事・指導室長を務め,平成16年より現職。この間,中央教育審議会国語専門委員,全国教育課程実施状況調査結果分析委員会副主査,評価規準・評価方法の改善に関する調査研究協力者会議主査などを歴任する。平成20年告示学習指導要領中学校国語作成協力者,光村図書小・中学校教科書編集委員,21世紀国語教育研究会会長。著書・編著書多数有り。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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