特別支援学校 新学習指導要領・授業アシスト
資質・能力を育む 算数・数学

特別支援学校 新学習指導要領・授業アシスト資質・能力を育む 算数・数学

好評2刷

子どもに力をつける、ぴったりな指導・教材・授業がわかる!

特別支援学校新学習指導要領で求められる三つの柱で目標設定して行う授業事例を「数量の基礎・数と計算」「図形」「測定・変化と関係」「データの活用」の領域別に幅広く掲載。指導要領で示された段階や実学年を記し、個々の児童生徒の知的障害の状況を捉えられます。


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ファイル形式

PDF
ISBN:
978-4-18-428819-5
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
2刷
対象:
小・中・高
仕様:
B5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月22日

目次

もくじの詳細表示

監修の言葉
はじめに
第1章 資質・能力を育む「算数・数学」 授業づくりのポイント
算数・数学科の学習指導要領改訂のポイント
三つの柱に沿った目標設定の仕方
算数・数学科の授業づくりのポイント
第2章 資質・能力を育む「算数・数学」 授業の実際
[数量の基礎・数と計算]
▼小学部
小学部1段階 対象:小学部6年生 01 名前,色,形
小学部2段階 対象:小学部3年生 02 数えてつきぐみ1.2.3!
小学部2段階 対象:中学部1年生 03 中央線すごろくをしよう
小学部2・3段階 対象:高等部2年生 04 数の大小
小学部3段階 対象:小学部4年生 05 たし算を使って人数調べをしよう
▼中学部
中学部1段階 対象:中学部2年生 06 いくつでしょう
中学部2段階 対象:中学部3年生 07 いろいろな数の表し方
▼高等部
高等部2段階 対象:高等部1年生 08 値引き方法の違いを知り,求めよう
[図形]
▼小学部
小学部2段階 対象:小学部4年生 09 7ならべをしよう
小学部3段階 対象:小学校特別支援学級4年生 10 図形ミュージアム
小学部3段階 対象:小学部6年生 11 同じ形を作ろう
▼中学部
中学部1段階 対象:中学部2年生 12 直方体と立方体
中学部2段階 対象:中学部3年生 13 三角形の面積
▼高等部
高等部1段階 対象:高等部3年生 14 えんぴつケースを作ろう
[測定・変化と関係]
▼小学部
小学部2段階 対象:小学部4年生 15 電車レースをしよう
小学部2・3段階 対象:小学部4年生 16 比べよう
小学部3段階 対象:小学部4年生 17 はかりの達人
▼中学部
中学部1段階 対象:中学部2年生 18 時間の大きさってどれくらい?
中学部1段階 対象:中学部2年生 19 重さランキング
中学部1段階 対象:高等部2年生 20 ようこそ!ふとく実験室へ!
中学部2段階 対象:高等部2年生 21 いくら払うの?100gあたり○円
▼高等部
高等部1段階 対象:高等部2年生 22 変わり方を調べよう
[データの活用]
▼小学部
小学部2段階 対象:小学部5年生 23 ゲームと表・グラフ
小学部2段階 対象:小学部6年生 24 それぞれ,いくつあるかな
小学部3段階 対象:小学部6年生 25 重さを比べよう
▼中学部
中学部1段階 対象:中学部3年生 26 ラグビーワールドカップ大胆予想
中学部2段階 対象:中学部2年生 27 中学部についてデータでまとめ,読み取ろう
▼高等部
高等部1段階 対象:高等部2年生 28 グラフを作ろう
高等部2段階 対象:高等部1年生 29 家計簿をつけよう
執筆者一覧

監修の言葉

 本「授業アシスト」シリーズは,文字通り読者の授業をアシストすることを意図して,編集に工夫をしている。まずは,今回(平成28年〜31年)の学習指導要領改訂のポイント,とりわけ,教科等において育成を目指す資質・能力の三つの柱に基づく各教科の授業づくりのポイント,資質・能力の三つの柱に沿った目標設定の仕方についての理論的な解説を加えたのち,授業の実際を各教科別の構成に即して提供している。

 今回の学習指導要領改訂では,インクルーシブ教育システムの理念を踏まえ,すべての学校において特別支援教育を進めること。そのためには,特別支援学校でも小・中・高等学校に準じた改善を図ること。小・中・高等学校と特別支援学校との間で教育課程が円滑に接続していけるようにしていくこと。教師同士は教育活動の在り方と相互の連続性を可視化していくこと。そのことを通して学びの連続性を実現することが目指されている。また,教科等と教育課程全体のつながりや,教育課程と資質・能力の関係を明らかにし,児童生徒が未来を切り拓いていくために必要な資質・能力を確実に身に付けられるようにすることが重要であるとして,学習する児童生徒の視点に立ち,育成を目指す資質・能力の要素について三つの柱として整理された。つまり,すべての教科等について,この力はこの教科等においてこそ身に付くのだといった,各教科等を学ぶ本質的な意義を捉え直す議論が展開され,各教科等の目標・内容について,育成を目指す資質・能力の三つの柱に基づき整理されていることを,理解してほしい。

 知的障害者である児童生徒に対する教育課程にあっても,小学校等の学習指導要領等の改訂において,各学校段階のすべての教科等において育成を目指す資質・能力の三つの柱に基づき,各教科等の目標や内容が整理されたことを踏まえ,知的障害者である児童生徒のための各教科の目標や内容について小学校等の各教科の目標や内容の連続性・関連性を整理することが必要であるとしている点に留意したい。また,各部の各段階において育成を目指す資質・能力を明確にすることで計画的な指導が行われるよう,各段階共通に示している目標を,段階ごとに示すことが必要とされ,各部間での円滑な接続を図るため,小学部,中学部及び高等部の各部や各段階の内容のつながりを整理し,小学部と中学部,中学部と高等部間や段階間で系統性のある内容を設定することが必要であり,特に,これまで1段階のみで示されていた中学部については,新たに第2段階を設けられていることなどについても,具体的な授業の実際を紐解いてもらえれば,読者の授業に大いに役立つものと期待している。

 本シリーズを通して,国語,算数・数学,自立活動の指導について,今回の学習指導要領改訂の意図されたことを理解し,一人一人の児童生徒の実態に即した授業づくりにいささかなりとも寄与できれば幸いである。


   監修者 /宮ア 英憲

著者紹介

宮ア 英憲(みやざき ひでのり)著書を検索»

東洋大学名誉教授。全国特別支援教育推進連名理事長。

関戸 英紀(せきど ひでのり)著書を検索»

横浜国立大学教育学部教授。博士(教育学),臨床発達心理士,学校心理士。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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