- はじめに
- 第1章 生徒が主体的に学びに向かう授業づくり
- 1 これから求められる数学の授業
- 2 「問題解決の授業」とその指導過程
- 3 主体的な学びを促すための授業準備の視点
- 第2章 「NG分析」から考える指導過程と授業づくり
- 1 形式的な授業冒頭の「復習」,授業終末の「予告」
- 2 無理に日常生活に結びつける「導入」
- 3 提示するだけの「問題」
- 4 教師が予め決めた「課題」
- 5 必要以上の「見通し」
- 6 長い時間をかけて行う「自力解決」
- 7 個別に教え回るだけの「机間指導」
- 8 意図がない生徒の「指名」
- 9 多様な考えに縛られた「集団解決
- 10 順に発表するだけの「全体発表」
- 11 終盤に形式的に行う「まとめ」
- 12 答えを確認するだけの「練習問題」
- 13 授業でできなかった残りの「宿題」
- 14 毎時間当たり前に行う「振り返り」
- 15 目的化した「学習評価」
- 第3章 「NG分析」から考える生徒主体の授業づくり
- 1 「ペア」「グループ」の目的化
- 2 「話し過ぎ」「説明しがち」な教師
- 3 「一番よい考え」へのこだわり
- 4 「つまずかせない」ための指導
- 5 「よさ」を問う発問
- 6 「速い・簡単・正確」を問う発問
- 7 「ICT」を使うことの目的化
- 8 「教科書」を使わない授業
- 9 穴埋めするだけの「ワークシート」
- 10 問題解決後すぐの「練習問題」
- 11 生徒が「ノート」を取らない授業
- 12 生徒任せの「個別最適な学び」
- 13 「型」にはめ込むだけの授業
はじめに
私は中学校の現場経験での20年間,主体的・対話的な学びのある授業を目指し,学習指導としての「問題解決の授業」を日常的に実践してきました。また,現在は大学での中等数学科教育法等において,教員を目指す学生に授業づくりや授業準備について具体的に伝えています。
本書は,雑誌『数学教育』で連載(No.800〜811)した「NG分析」を基に,教師が留意したい授業の行い方や学習指導の在り方などを具体的な提案としてまとめたものです。特に,若手の先生や授業づくりに迷っている先生の参考になるよう,また,授業改善を目指している先生がよりよい授業を実現できるように,具体的な方法や事例を紹介します。
本書は,次の3章から構成されています。
第1章は,「問題解決の授業」とその指導過程を確認します。特に,数学科で求められる「主体的・対話的で深い学び」「数学的活動」との関係を述べます。また,授業づくりに求められる授業準備の視点について解説します。
第2章は,授業の指導過程に着目しながら,「NG分析」から授業づくりを具体的に提案します。ここでは,「どんな指導がNGなのか」「修正するポイントは何か」について,各学年の授業例を入れながら説明します。
第3章は,生徒が主体的に学ぶことに着目し,「NG分析」から指導の改善を検討します。特に,ついやりがちな指導に焦点をあて,その原因を明らかにするとともに,学習指導を成功させる工夫を紹介します。
若い先生には,「これならできそうだ」「自分もやってみよう」という実践をしていただき,ベテランの先生には,これまでのご自身の取組と比較しながら授業づくりを見直す機会にしていただければ幸いです。
2026年1月 /谷地元 直樹
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明治図書

















