- はじめに
- 本書の使い方
- 第1章 子どもが主人公になれる道徳科授業づくり
- 子どもの道徳性発達について考える
- 「問い」からはじめる「考え,議論する」道徳科授業づくり
- 道徳科の特質を踏まえたパッケージ型ユニットによる道徳科授業づくり
- 教科教育としての道徳科の特質を踏まえた「指導と評価の一体化」
- 第2章 365日の全授業
- 5年生
- オリエンテーション 5年生
- A−(1) うばわれた自由 【善悪の判断,自律,自由と責任】
- A−(1) いこいの広場 【善悪の判断,自律,自由と責任】
- A−(2) 見えた答案 【正直,誠実】
- A−(3) 流行おくれ 【節度,節制】
- A−(3) ある朝のできごと 【節度,節制】
- A−(4) マンガ家 手塚治虫 【個性の伸長】
- A−(5) 夢を実現するためには 【希望と勇気,努力と強い意志】
- A−(5) ヘレンと共に―アニー・サリバン― 【希望と勇気,努力と強い意志】
- A−(6) 天から送られた手紙 【真理の探究】
- B−(7) くずれ落ちただんボール箱 【親切,思いやり】
- B−(7) 道案内 【親切,思いやり】
- B−(8) 「ありがとう上手」に 【感謝】
- B−(8) おばあちゃんからもらった命 【感謝】
- B−(9) オーストラリアで学んだこと 【礼儀】
- B−(10) 友のしょうぞう画 【友情,信頼】
- B−(10) 知らない間のできごと 【友情,信頼】
- B−(11) ブランコ乗りとピエロ 【相互理解,寛容】
- B−(11) すれちがい 【相互理解,寛容】
- C−(12) ぼくは伴走者 【規則の尊重】
- C−(12) お客さま 【規則の尊重】
- C−(13) 転校生がやってきた 【公正,公平,社会正義】
- C−(13) 名前のない手紙 【公正,公平,社会正義】
- C−(14) クール・ボランティア 【勤労,公共の精神】
- C−(15) 卵焼き 【家族愛,家庭生活の充実】
- C−(16) ケンタの役割 【よりよい学校生活,集団生活の充実】
- C−(16) バトンをつなげ 【よりよい学校生活,集団生活の充実】
- C−(17) 正月料理 【伝統と文化の尊重,国や郷土を愛する態度】
- C−(17) 和太鼓調べ 【伝統と文化の尊重,国や郷土を愛する態度】
- C−(18) ペルーは泣いている 【国際理解,国際親善】
- D−(19) 命の詩―電池が切れるまで― 【生命の尊さ】
- D−(19) クマのあたりまえ 【生命の尊さ】
- D−(19) 命の種を植えたい―緒方洪庵― 【生命の尊さ】
- D−(20) 一ふみ十年 【自然愛護】
- D−(21) 百一さいの富士―奥村土牛― 【感動,畏敬の念】
- D−(22) アンパンマンがくれたもの 【よりよく生きる喜び】
- 6年生
- オリエンテーション 6年生
- A−(1) スイッチ 【善悪の判断,自律,自由と責任】
- A−(1) 修学旅行の夜 【善悪の判断,自律,自由と責任】
- A−(2) 手品師 【正直,誠実】
- A−(3) なれなかったリレーの選手 【節度,節制】
- A−(3) カスミと携帯電話 【節度,節制】
- A−(4) あこがれのパティシエ 【個性の伸長】
- A−(5) 小川笙船 【希望と勇気,努力と強い意志】
- A−(5) iPS細胞の向こうに 【希望と勇気,努力と強い意志】
- A−(6) 日本植物分類学の父―牧野富太郎― 【真理の探究】
- B−(7) 最後のおくり物 【親切,思いやり】
- B−(7) 心に通じた「どうぞ」のひとこと 【親切,思いやり】
- B−(8) おかげさまで 【感謝】
- B−(8) 五十五年目の恩返し 【感謝】
- B−(9) 人間をつくる道―剣道― 【礼儀】
- B−(10) ロレンゾの友達 【友情,信頼】
- B−(10) 言葉のおくり物 【友情,信頼】
- B−(11) 銀のしょく台 【相互理解,寛容】
- B−(11) みんな,おかしいよ! 【相互理解,寛容】
- C−(12) 星野君の二るい打 【規則の尊重】
- C−(12) 世界人権宣言から学ぼう 【規則の尊重】
- C−(13) 杉原千畝―大勢の人の命を守った外交官― 【公正,公平,社会正義】
- C−(13) 泣き虫 【公正,公平,社会正義】
- C−(14) 桜守の話 【勤労,公共の精神】
- C−(15) 初めてのアンカー 【家族愛,家庭生活の充実】
- C−(15) おばあちゃんのさがしもの 【家族愛,家庭生活の充実】
- C−(16) 子ども会のキャンプ 【よりよい学校生活,集団生活の充実】
- C−(17) 米百表 【伝統と文化の尊重,国や郷土を愛する態度】
- C−(17) 白神山地 【伝統と文化の尊重,国や郷土を愛する態度】
- C−(18) エルトゥールル号―友好の始まり― 【国際理解,国際親善】
- D−(19) 命のアサガオ 【生命の尊さ】
- D−(19) マザー・テレサ 【生命の尊さ】
- D−(19) 東京大空襲の中で 【生命の尊さ】
- D−(20) 海のゆりかご―アマモの再生― 【自然愛護】
- D−(21) 青の洞門 【感動,畏敬の念】
- D−(22) 義足の聖火ランナー ―クリス・ムーン― 【よりよく生きる喜び】
- 付録
- 5年生の評価文例
- 6年生の評価文例
- 執筆者紹介
はじめに
本書は,1・2年生,3・4年生,5・6年生と3分冊化し,第1章「子どもが主人公になれる道徳科授業づくり」,第2章「授業実践事例」,付録「評価文例」といった章立て構成にしています。各巻の第1章では,対象となる子どもたちの特質を踏まえた道徳科授業づくりの要諦となる考え方を示し,主たる読者である教師に明確な指導指針が見える「道徳科年間指導指南書」となることを明確に打ち出しています。子どもたちの発達の特質と道徳的実態を踏まえた授業づくりの中核となる3つのキーワード,「発達特性」「『問い』の育み」「ユニット学び」の提案が本書の意図だからです。それらをより詳細に解説するかたちで第1章では,「子どもの道徳性発達について考える」「『問い』からはじめる『考え,議論する』道徳科授業づくり」「道徳科の特質を踏まえたパッケージ型ユニットによる道徳科授業づくり」「教科教育としての道徳科の特質を踏まえた『指導と評価の一体化』」とタイトル構成をしました。それらをご理解された上で,自分なりの創意工夫を加えながら毎時間の実践を有効活用していただきたいと願っています。
【発達特性】
子どもは乳児期,幼児期,児童期,青年期と加齢的に成長していきます。それは身体的な成熟のみではありません。身体的成熟とともに様々な人,こと,ものとの交互作用を通じて知性や社会性,道徳性といった個の内面も一緒に成長させていきます。教師がそのような子どもの内面的理解をせずに道徳科を指導しても,それは決して子どもたちの「心の活力」と正面から向き合って育むことにはつながっていかないと思います。だからこそ,配慮してほしいのです。
【「問い」の育み】
道徳科は教科書教材を読んで指導書に書いてある発問をして答えさせたり書かせたりすればそれで十分と考えてはいませんか? 道徳科で培う道徳性は,自らのよりよい人生,正しい人生,美しい人生を歩んでいくための道標のような役割を果たします。そんな道徳性を育む道徳科において,子どもたちをお客様にしたまま教師主導でどんどん引っぱっていくような授業展開で本当によいのでしょうか? 自分の生き方を目指す道標となる「問い」を見つけるのはまぎれもなく子ども自身です。そして,そこにたどりつくための学びを開くのも子ども自身です。
【ユニット学び】
いくら子どもが本気になって学ぶ授業であっても,限られた1時間だけの道徳科ではやはり深まりに限度があります。特に今日の社会では,様々な価値を複雑に内包した現代的な道徳課題も少なくありません。それらを複眼的に捉え,比較吟味し,客観的な事実や考え方を引き寄せながら総合的な道徳的思考・判断をしていく論理的思考型の授業もこれからの道徳科新時代では不可欠な要素となってきます。そんな道徳学習を可能にするのが,「ユニット学び」です。
/田沼 茂紀
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@学校のイラスト素材
内容 | ファイル名 | サイズ | |
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イラストカット (主に小学校低学年) |
illust_tei.zip | 19,393KB | |
イラストカット (主に小学校中・高学年) |
illust_chukou.zip | 21,778KB |
A評価文例
内容 | ファイル名 | サイズ | |
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評価文例PDF一式 | hyouka_56.pdf | 1,082KB |
B関連書籍PDF
内容 | ファイル名 | サイズ | |
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関連書籍PDF一式 | kanren.zip | 24,605KB |
Cイラスト素材2023年春追加分
内容 | ファイル名 | サイズ | |
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イラストカット (カラー、グレー、ぬり絵) |
illust_cut.zip | 35,270KB |
※Bは『道徳科授業のネタ&アイデア100 小学校編』『「特別の教科 道徳」授業&評価完全ガイド―通知表の記入文例付』の一部を抜粋したものです。
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