- はじめに
- 第1章 「ノー指示デー」とは?
- 指示も注意も出さず、1日の生活を子どもに任せる
- 先生は口を出さず、ひたすら我慢する
- 行動の結果ではなく、自発的な行動そのものをほめる
- 最初のうちは指示書を作成する
- ノー指示デー前日に指示書の読み合わせをする
- やりっぱなしはNG! 目標設定と振り返りを確実に行う
- 繰り返し実践し、ブラッシュアップしていく
- 第2章 「ノー指示デー」に慣れさせる1学期
- 1学期の目標とねらい
- 4月は学級ルーティンづくりに専念する
- 5月に「初」ノー指示デーを実施する
- 6月はブラッシュアップの大チャンスと捉える
- 7月のノー指示デーは終業式当日に実施する
- 1学期のまとめ
- 第3章 「ノー指示デー」を変化させる2学期
- 2学期の目標とねらい
- 8月は夏休み中に仕込みをする
- 9月はノー指示デーで目を覚ます
- 10月は「指示書あり・当日発表」で実施する
- 11月は「指示書なし・前日予告」で実施する
- 12月は3学期への種まきをする
- 2学期のまとめ
- 第4章 「ノー指示デー」を発展させる3学期
- 3学期の目標とねらい
- 1月は先生の話も子どもに任せる
- 2月は連絡帳も子どもに任せる
- 3月は子どもたちの手で指示書の作成も行う
- 【発展】毎日がノー指示デー「子ども先生システム」
- 3学期のまとめ
- 第5章 「ノー指示デー」を成功させるためのQ&A
- ノー指示デー「じゃない日」はどうしていますか?
- 小1でもノー指示デーはできますか?
- 中学生にも有効ですか?
- うちのクラスでもできるのでしょうか?
- ノー指示デーを成功させるためのコツは?
- 子どもが自分から、行動を起こせるようにするには?
- ノー指示デーでは、クラスが落ち着かなくなりませんか?
- 効果的な振り返り方法は?
はじめに
「先生、○○していいですか?」「先生、次はどうすればいいですか?」
私は先生としてキャリアをスタートし、一度民間企業に転職しました。そして現在はまた先生をしています。数年ぶりの教壇に立ったとき、教室で毎日繰り返されるこの言葉に、違和感を覚えました。それは次第に危機感へと変わっていきました。
民間企業での勤務経験から痛感したのは、自分で判断し、自ら行動できる人材が求められているという現実です。AIやテクノロジーが急速に進化し、人が担ってきた役割がAIや機械に代替されつつあります。
指示待ちの姿勢が身につき、先生の許可がなければ動けない子どもたちが、予測困難な社会に出たとき、果たしてどうなってしまうのだろうか…。
クラスをよりよくするのは自分たちだという「自分事」の意識を育むこと。それは、社会に出たときに、自分の人生を自分で切り拓く「主体性」の土台になります。そんな願いから、先生のいらないクラスを目指して辿り着いたのがこの「ノー指示デー」です。
また、学級経営の難しさの1つに「基準となる指針がない」ということが挙げられます。特に若手の先生にとっては、五里霧中の状態です。だからこそ本書では、ノー指示デーのやり方だけでなく、学級経営において「いつ」「何をすべきか」という具体的なプロセスを、リアルな時系列に沿ってお伝えすることにしました。
学級経営に悩む先生方にとっての、1つのロードマップになればと願っています。
本書は月イチでの実践を想定して構成しています。一度読み通していただいた後も、毎月の実践のたびに読み返し、伴走者のように活用していただければ嬉しい限りです。
単に1年を乗り切るためではなく、将来の子どもたちの幸せを願い、これからの子どもに必要な力を育てるために。先生のクラスが変わるきっかけとなる一冊になれば幸いです。
2026年2月 /むうすけ先生
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明治図書

















