- はじめに
- 第1章 Google AI 徹底解剖
- 01 AIを積極的に使う場面vs私は使わない場面
- 02 徹底解剖 Gemini
- 03 徹底解剖 Google NotebookLM
- 04 徹底解剖 Gem
- 第2章 場面別 Google AI完全攻略図鑑
- 第2章の読み方 ―AI活用の前に
- Part1 授業準備・教材研究
- 01 指導要領の読み込みが辛いときのAIサポート
- 02 苦手な教科でも専門家として教えたいときのAIサポート
- 03 単元計画をイチからつくるのが大変なときの見通しのもち方
- 04 ルーブリックの作成
- 05 研究授業の指導案ブラッシュアップ
- 06 教科書や資料をもとにした授業用スライドづくり
- 07 黒板比率で完成イメージを生成する板書計画
- 08 子どもを引きつける導入アイデアづくり
- 09 授業の導入ですぐに復習したいときのフラッシュカード
- 10 説明文を視覚的に読み解く「インフォグラフィック解説」
- 11 重要語句を空欄にした「穴埋め問題」ワークシートの作成
- 12 YouTube動画の要約と「授業ポイント」の抽出
- 13 音声・画像・文字で解説する「授業動画」の生成
- 14 英語の音声教材がないときの会話シーン動画
- 15 英語のシャワーを浴びさせたいときの長めの英会話リスニング
- 16 場面別英単語を視覚で覚える「絵カード」を一発作成
- 17 道具の使い方手順を可視化する4コマ漫画の作成
- 18 歴史人物と直接会話できる「AI偉人チャット」の作成
- 19 文字では覚えにくい「歴史の時代区分」のイメージ画像化
- 20 理想的なフォームを可視化する体育の「動き解説カード」
- 21 やる気を引き出す体育の「モチベーション向上カード」
- 22 SNSトラブルを未然に防ぐ「年齢制限」の可視化
- 23 自分の授業を専門家AIが講評する授業研究
- 24 指導案が基準通りか判定する「学習指導要領チェッカー」
- 25 複雑な資料を1枚の図で攻略するマインドマップ化
- 26 長文資料に適した発問づくり
- 27 Geminiで学習ゲームを共同開発
- 28 「学習のきまり」スライドを資料の有無でつくり分ける
- 29 言葉で伝わらない抽象概念の視覚化
- 30 情報活用能力を高める情報モラルクイズ作成
- Part2 校務・事務作業
- 31 ストレスフリーなメール返信づくり
- 32 やりたいことを言葉で伝えるスプレッドシート関数作成
- 33 Googleフォームの土台を自動で生成する
- 34 GeminiからGoogleカレンダーに予定をまとめて入力
- 35 誤字脱字・不自然な表現を一瞬で直す自動校正
- 36 見学旅行や修学旅行の企画書を子どもが見やすいスライドへ
- 37 長時間の会議・研修の要点をマインドマップ化
- 38 行政からの硬い文書を「保護者向けのやわらかい言葉」に変換する
- 39 校務分掌の相談は「1年間同じチャット」を使い続ける
- 40 トラブル発生時の「事故報告書・お詫び文」づくり
- Part3 システム化
- 41 単元名を入れるだけでできる教科書準拠の「小テストメーカー」
- 42 条件を記憶させて通知表の所見案を作成する
- 43 NotebookLMのData Tableで通知表所見をまとめて作成
- 44 過去の文体を模倣した先生らしい自動学級通信
- 45 テーマを与えるだけでつくれる心に響く「即興読み聞かせ」物語
- 46 隙間時間を埋める準備不要の学級レク提案
- 47 今日の話題を提案する朝・帰りの会用「先生のお話」ネタ
- 48 日記の内容に共感し励ましを送る日記コメント作成
- 49 音声ロールプレイングで保護者対応の予行演習
- 50 自分専用の「メンターGem」作成
- Part4 授業
- 51 自分が書いたお話が「デジタル絵本」に
- (5年国語【もう一つの物語】)
- 52 「意見文マスター」AIに10点満点で評価してもらう
- (5年国語【意見文を書こう】)
- 53 自分の文章力を画像生成で試す
- (5年国語【言葉でスケッチ】)
- 54 話し合いの結論をGemにぶつけて深める
- (4年国語【ごんぎつね】)
- 55 読後のAI音声解説で言葉の選び方に注目させる
- (6年国語【やまなし】)
- 56 AIがコードを書く「Canvasゲーム」で復習
- (5年算数【小数の倍】)
- 57 AIを相手にした「音声ディベート」
- (6年社会【歴史】)
- 58 AIで構図のヒントを掴むスケッチ生成
- (5年図工【あったらいいなこんなまち】)
- 59 6年生への「思い出替え歌」をGeminiで作詞
- (5年音楽)
- 60 生成AIを活用した学習法を自分たちで発明する
- おわりに
- 参考文献一覧
- 逆引き索引
はじめに
生成AIが「不可能」を「可能」にする
■1人の限界を軽く超える「圧倒的な生産性」
近年,生成AIの進化のスピードは目覚ましく,私たちの仕事の進め方や学習のスタイルを根本から変えようとしています。私自身,現在は小学校の教壇に立ちながら,大学院へ通い,執筆活動を行っています。さらに,8つのアンバサダー活動,Google for Education認定トレーナー,マイクロソフト認定教育イノベーター,Apple Distinguished Educatorとしての活動に加え,全国で研修講師も務めています。その合間を縫って,Instagramを中心にVoicyやThreadsなどのSNSで毎日の発信も欠かさず行っています。控えめに言っても,1人の人間がこなせる仕事量の限界を軽く超えていると思います。それでもこの生活が成立しているのは,間違いなく「生成AI」の存在があるからです。スライドの作成,業務のアイデア出し,膨大な書類の整理など,生成AIを活用することで作業時間は圧倒的に短縮されました。生成AIがなければ,これだけの仕事を終わらせることは到底できません。かつては物理的に「不可能」だった仕事量が,生成AIの登場によって「可能」になったのです。
■紙と鉛筆の限界を超え,学習効率を何倍にも高める
そして,この劇的な変化は,子どもたちの「学習」においても全く同じことが言えます。これまでの紙と鉛筆を中心とした学習から,生成AIをパートナーとする学習へと移行することで,一人ひとりの学習効率は何倍にも跳ね上がります。私自身,教育者でありながら大学院に通う学習者でもあります。大学院の授業では,疑問に思ったことや理解しきれない部分をその場で生成AIに相談しながら受講しています。対面での大学院生同士の討論会であっても,常に傍らに生成AIを置き,議論に詰まった際にはAIに相談し,その意見も交えながら全体で討論を深めていきます。さらに,生成AIの音声モードを起動させておくことで,討論内容の要約まで自動で済ませることができます。学んだ内容を深める際も,NotebookLMに授業の情報を渡して質問や相談をすることで,学びの質はさらに深まるのです。私が大学生だった頃と今の学習スタイルは,全く異なるものになりました。この変化を知らずに,昔ながらの紙と鉛筆だけで学習を続けていては,学習効率の面で大きな差がついてしまいます。
このように仕事も学習も劇的に改革される中で,その中心となるのが,近年特に発展が著しいGoogleの「Gemini」です。現在では,画像生成AIである「Nano Banana」をはじめ,「NotebookLM」やカスタムAIの「Gem」など,授業や校務の現場ですぐに生かせる強力なアプリが次々と登場しています。これらを適材適所で活用することで,子どもたちの学習の選択肢はこれまでにないほど大幅に拡大されました。
■「どう使えばいいか」に答える実践の書
しかし,教育現場にAIが導入され始めたばかりの今,「すごさはわかるけれど,実際の授業や校務でどう使えばいいのかわからない」と悩む先生方がたくさんいらっしゃるのも事実です。そのような現場のリアルな悩みにお応えし,「実際にどのように活用していくのか」を具体的かつ実践的にまとめたのが本書です。
ぜひ本書を手に取り,ご自身の授業や業務の幅を広げる第一歩を踏み出してみてください。
2026年4月 /高森 崇史
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明治図書

















