子どもも先生もハッピーに!
定時退勤のための「仕組み化」仕事術

子どもも先生もハッピーに!定時退勤のための「仕組み化」仕事術

新刊

仕組み化で、定時で帰れる働き方を身につけよう

働き方を見直すための「仕組み化」の技術を、「スケジュール」「授業とその準備」「成績処理」「学級経営」の4観点から紹介。プライベートも仕事も大切にするためのヒントが詰まった1冊です。あなたに合った方法が、必ず見つかります。


紙版価格: 1,980円(税込)

送料・代引手数料無料

電子版予価: 1,782円(税込)

7/9刊行予定

ISBN:
978-4-18-414122-3
ジャンル:
教師力・仕事術
刊行:
対象:
小学校
仕様:
四六判 192頁
状態:
在庫あり
出荷:
2025年6月23日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
1章 みんなを大事にできるマインドセット
定時退勤の目的を考えよう
立派な先生より幸せな先生になろう
職場や学年の仕事は率先してしよう
得意で支え合うマインドセットを持とう
客観的な視点を持とう
人生を長期的に見つめてみよう
2章 定時退勤できる先生の「スケジュール」の仕組み
ピンチはチャンスと捉える
手帳を使って自分のスケジュールを管理する
自分専用のファイルで仕事を整理する
情報は1冊のノートにまとめる
見通すことで自分を救う
1週間の仕事の仕方を決める
朝のタイムスケジュールを組み直す
帰宅までのタイムスケジュールを組み直す
昼休みから放課後までの流れを仕組み化する
3章 定時退勤できる先生の「授業とその準備」の仕組み
指導書をフル活用する
教材研究も学年で分担する
時間割の考え方と組み方を工夫する
教科ごとに1時間の流れをパターン化する
授業中の緩急やリズムを大事にする
いいことだらけ! 授業時間は必ず守る
引き出しを増やすために、本やセミナーを活用する
4章 定時退勤できる先生の「成績処理」の仕組み
見通しを何よりも大事にする
逆算して、テストを組み込む
授業はどんどん進める
授業内に評価を終わらせる
テスト採点は、テストの時間内に終わらせる
日頃から評価材料をストックする
成績や要録は長期休みに手をつける
5章 定時退勤できる先生の「学級経営」の仕組み
大事にしたいものを明確にする
これからの時代に必須! 特別支援教育の観点を持つ
担任が不在でも回る学級システムをつくる
一人一役の学級システムをつくる
ユニバーサルデザインの観点から教室環境を整える
ユニバーサルデザインの観点から言語環境を整える
6章 定時退勤できる先生は身の回りや心身を整えることが上手
物より時間を優先するマインドセットを大事にしよう
自分の予定も大事にしよう
サービスや神家電に頼ろう
職員室も教室も、とにかく物を減らそう
パソコンのデータやデスクトップを整理しよう
一人でしない! 家事も育児もチームでしよう
自分の健康に投資をしよう
何歳からでも、夢や目標にチャレンジしよう

はじめに

 定時で帰るなんてわがままですか?

 気づけばもうこんな時間…今日も仕事が終わらない。子どもを迎えに行く時間ギリギリに職員室を飛び出す。明日の授業準備、保護者対応、委員会資料…。まだやることが終わらない。


 「未来ある子どもたちとの時間を大切にしたい」

 そう思って先生になったのに、気づけば一番身近で大切な我が子や家庭を後回しにして、大事にできていない自分がいる。


 これは、かつての私の姿です。小学校の現場で働く多くの先生、とくに子育て中のママ先生たちは、毎日遅くまで残業し、家庭との両立に苦しんでいます。

 「本当は子どもとゆっくり夕飯を食べたい」

 「寝かしつけの時間に間に合いたい」

 そんな願いさえ、あきらめかけている現実があります。


 小学校の先生は、やることが山ほどあります。教育現場には「時間がいくらあっても足りない」という空気があります。授業準備、行事、保護者対応、職員会議、記録。

 ママ先生は、仕事だけでなく家庭の役割も背負っているため、どこかで「自分を犠牲にする」のが当たり前になっていることも多いのです。


 そして、ママ先生に限らず、真面目で一生懸命な先生であればあるほど、職場と家庭のどちらにも「ちゃんとしなきゃ」が重なって、時間にも心にも余裕がなくなっていきます。

 真面目な先生ほど、「頼られるのがうれしい」「手を抜いちゃいけない」と思って頑張ります。


 でも、その頑張りが限界を超えたとき、体も心も壊れてしまいます。

 「先生を続けたいけど、この働き方はムリ…」

 そう感じている先生は、実はとても多いのです。


 私自身も育児と仕事の板挟みに悩んだ末に、ある日ふと思いました。

 「定時で帰ることを前提にすれば、何か変わるかも」

 そこから少しずつ、仕事のやり方、時間の使い方、人との関わり方、自分との関わり方を見直していきました。どんどん大事なことが見てきたのです。

 すると驚くほど、心も時間も軽くなり、17時台に退勤できるようになりました。


 この本では、そんな私のリアルな試行錯誤と体験をもとに、「定時で帰れる働き方の仕組み化」について、具体的にお伝えしていきます。定時退勤は「特別な人」だけのものではありません。


 定時退勤は「仕組み」と「考え方の転換」でつくれます。


 家庭も大事にしながら、先生として笑顔で働きつづける――

 そんな未来を、この本を通して一緒に描いていけたら幸いです。


 今しかない子どもとの時間、自分の時間を取り戻しませんか?


 今を幸せに生きること。

 自分を大切にすること。

 これらが、幸せな未来につながっていくと私は信じています。


 この本を読み終えたころには、きっと「定時に帰るのが特別なことじゃない」と感じられるようになるはずです。


 この本をきっかけに、笑顔で働く先生が一人でも増えることを願います。


  2025年5月   /わかな先生

著者紹介

わかな先生著書を検索»

1981年生まれ 香藤わかな

東京学芸大学卒業後、東京都と福岡県の小学校教員として約17年間勤務。ママ先生として育児と仕事の両立に悩み苦しむ。必死に頑張りながらも心身の不調により夢だった小学校の先生を泣く泣く退職。この経験から、自分も同じように悩める先生の力になりたいと思い、小学校の先生を中心に約280名の先生をサポート。自分も家族も仕事も大事にできる幸せな先生を増やしたい、先生の笑顔が子どもの笑顔につながると長期継続講座を主宰。Instagramを中心に定時退勤を叶える時短術や仕事術などの発信を続けている。中高生の二児の母。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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