- 第1章 定時退勤を実現するためのマインドセット
- 1 なぜ「定時退勤」なのか
- 2 定時退勤のための三原則
- 3 定時退勤のためのたった1つの行動原理
- 第2章 仕事の見極め やらなくていい仕事はやらないと決める
- 1 仕事の優先順位を明確化する
- 2 子どもの成長につながらない仕事はやらない
- 3 時間対効果を考える
- 4 子どもができることは子どもに任せる
- 第3章 同僚との関係づくり 自分だけ定時退勤しない
- 1 学年の仕事の速度を上げる
- 2 シェアを惜しまない
- 3 あいさつで定時退勤の輪を広げる
- 第4章 ICTの活用 タブレットを駆使する
- 1 「仕事は放課後にする」という考えを捨てる
- 2 書類整理、書類作成は会議中に完結する
- 3 授業、教材研究の質向上に活用する
- 4 書類をテンプレート化する
- 第5章 スケジュール、タスク管理 仕事の効率化と学習成果向上を両立する
- 1 週案の立て方の工夫で仕事の速度を上げる
- 2 リマインダーアプリでタスク管理を行う
- 3 時間割の工夫で時間を捻出し、学習効果も上げる
- 第6章 学級経営 楽しく、メリハリのある学級をつくる
- 1 学級を「居心地のよい場所」にする
- 2 自習の時間を充実させる
- 3 学級のルールは子どもたちが決める
- 第7章 教材研究、授業準備 リソース、ツールを生かして授業の質を高める
- 1 ゼロからつくり出さない
- 2 授業を40分で計画する
- 3 教材研究にタブレットをフル活用する
- 4 長期休暇を教材研究に有効活用する
- 第8章 成績処理、評価 最速で行い、時間対効果を高める
- 1 宿題の丸つけを最速で終わらせる
- 2 テストの採点を最速で終わらせる
- 3 通知表の所見作成を最速で終わらせる
- 4 評価基準の擦り合わせ、評価方法の開示をあらかじめ行う
- 第9章 定時退勤を実現するための裏技
- @打ち合せ内容を朝に伝えておく
- A保護者連絡をお昼の時間帯にする
- B子どもの帰り支度中に翌日の準備をする
- C帰りの会をミニマム化する
- D秋の遠足の予約を4月にしておく
- E図画工作の教材を4月に1年分発注する
- F学期末は読書の時間を多めに取る
- G長期休暇に入る前にブーストをかける
- H引き出しの中身を最小限にする
- Iマイごみ箱を設置する
- J退勤後に予定を入れておく
- Kこだわりを捨て、決断力を上げる
- L校内の業務を改善する
はじめに
僕は教師という仕事が好きです。
自信をもってそう言えるようになったのは、僕が定時で帰るようになってからです。
2020年3月、新型コロナウイルスの感染拡大により、全国一斉休校の要請がありました。4月になり年度が変わっても、子どもたちは学校に登校せず、空っぽの教室が何日も続きました。
「いつになったら日常が戻ってくるのだろう…」
こんな不安な気持ちが募る一方で、「時間がある」ということに、どこか心の余裕も感じられました。
それまでは、目の前の仕事をこなすのに毎日必死で、多忙さのあまり自己研鑽に充てる時間はほとんどありませんでした。
しかし、この空いた時間を利用し、教育書を読み漁り、自分の働き方について考えるようになりました。
さらには、iPadを購入して仕事で活用してみたり、ジムに通ってみたり、そんな時間を有意義に感じました。
5月末になり、ようやく子どもたちが登校するようになったころには、仕事は定時に終え、新しく届いた本を読んだり、自分の趣味に時間を使ったりすることが自然と習慣になっていました。
子どもたちが学校に登校するようになってから、仕事は一気に忙しくなりましたが、「早く帰る習慣」が身についているおかげで、仕事がスムーズに行えるようになってきたのです。
心に余裕が生まれると、子どもたちの些細な行動を許せるようになりました。
そして、僕が笑うと、子どもたちはもっと笑うようになりました。
そのときに「教師という仕事が好きだ」と自信をもって言えるようになりました。
これは間違いなく「定時で帰るようになってから」だと確信しています。
「これを全国の先生に伝えたい」
そう思って、Twitterやブログで発信するようになりました。
ブログには、定時退勤を意識して、「もう5時っすよ。」という名前をつけ、Twitterでは、毎日退勤したタイミングで「もう5時っすよ」とツイートするようになりました。
僕の発信を見て、1人でも多くの先生方が「定時で帰る」というよさに気づき、今まで以上に「教師という仕事が好き」になってもらえたらという思いで今も発信を続けています。
それが結果的に、未来を担う「子どもたちのため」になるのならば。
2023年6月 /こう
簡単で実践しやすいものばかりでした!
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