- はじめに
- 第1章 まずは知りたい「生活単元学習」の基礎基本
- 01 知的障害の特性に合わせた「実際的な生活場面」の指導とは?
- 02 「合理的配慮」「個に応じた指導」とは?
- 03 「各教科等を合わせた指導」とは?
- 04 単元名の付け方は?
- 05 個人差の大きな集団で行う時の配慮点は?
- 06 目指す資質・能力との関係は?
- 07 指導目標の立て方は?
- 08 「自然な生活のまとまり」とは?
- 09 「多種多様な意義のある経験」とは?
- 10 時数の決め方は?
- 11 「生活科」との違いは?
- 12 「遊びの指導」との違いは?
- 13 「総合的な学習の時間」との違いは?
- 第2章 流れがわかる「生活単元学習」の授業のつくり方
- 01 年間指導計画を確認する
- 02 子どもの姿をとらえる
- 03 目標を考える前に「各教科等の内容」を整理する
- 04 単元の目標を考える@ 資質・能力の3つの柱に基づいて
- 05 単元の目標を考えるA 「学びに向かう力,人間性等」をイメージする
- 06 単元の評価規準を考える@ 目標の文末を変えて評価規準にする
- 07 単元の評価規準を考えるA 「学びに向かう力,人間性等」は2つの視点でみる
- 08 単元の評価規準を考えるB 抽象的な言葉こそ具体的に考える
- 09 個別の目標・評価規準を考える
- 10 1単位時間ごとの授業構想を練る
- 11 本時の流れを考える
- 12 個別の支援を考える
- 13 授業の進め方を考える
- 14 子どもと一緒に授業を進める
- 第3章 押さえておきたい「生活単元学習」と各教科等との関連付け
- 01 各教科等との関連をもたせる@ 教科別の指導との関連を考える重要性
- 02 各教科等との関連をもたせるA 関連させるのは指導内容
- 03 各教科等との関連をもたせるB 関連付けるために必要なこと
- 04 各教科等と関連させてみる@ 「関連」にとらわれすぎない
- 05 各教科等と関連させてみるA 子どもたちは「学びのつながり」を広げていく
- 第4章 見てみたい「生活単元学習」の授業事例
- ★ 実践事例ガイド
- 01 行事単元 「運動会に向けて聖火台を作ろう」
- 02 季節単元 「七夕会をしよう」
- 03 生活課題単元 「修学旅行に行こう」
- 04 生活課題単元 「校外学習に行こう」
- 05 栽培を中心とした単元 「自分たちで育てた野菜でサラダパーティ」
- 06 調理を中心とした単元 「おいしいおにぎりを作ろう」
- 07 機会を利用した単元 「お仕事を見学しよう」
- おわりに
- 参考文献
はじめに
「今年は,生活単元学習を指導してください」そう言われて戸惑った先生は,この手引がお手伝いできるかもしれません。
生単つまり生活単元学習についてよく耳にする声があります。「生単って何ですか?」「生単って何を教えたらいいですか?」「生単って結局のところ何ですか?」
生活単元学習は,各教科等を合わせた指導の1つで,指導の形態です。
確かにそうです。しかし,「各教科等を合わせた指導」を間違って捉え,こんなことも実際に起きていました。「月曜日は理科の生単。水曜日は社会の生単。金曜日は……」
先生たちの世代交代が始まり,ベテランの先生の授業を参観する機会も減りました。生活単元学習を間近に学ぶ機会が減ったことになります。
教科別の指導と違い,なかなか分かりにくい「各教科等を合わせた指導」。その中でも生活単元学習は特に分かりにくいという声が多いのも事実です。
しかし,生活単元学習に取り組んでみると,これほど子どもたちが夢中になり,楽しみにし,心に残るものはないと感じます。子どもたちと共に先生自身も楽しんでほしい。そう思います。
そんな気持ちで生活単元学習の授業づくりの手引を作りました。
この手引を作る時にイメージしたことが2つあります。
1つは道路の案内標識です。道路には方面や方向を案内する標識があります。初めて訪れた地でも,標識を見れば「この方面でいいな」「この方向に行けば大丈夫だな」と安心します。(図省略)
詳しいルートははっきりしなくても大体の方角が分かる。とりあえずこの方向に向かっていれば間違いない。
この手引も同様のイメージで作成し,生活単元学習のおおよその授業づくりが分かるようにしました。さらに詳しく学びたい時には,他の書籍を読んだり,インターネットを検索したりすれば,様々な情報が見つかるはずです。
もう1つは,できるだけ分かりやすく(判読性),読みやすく(可読性),見やすく(視認性)したことです。書きぶりもあえて語り口調にしました。それは,職員室で隣の席の先生と話しているような感じにしたかったからです。
かつて私が若かった時には,疑問や悩みに耳を傾けてくれるベテランの先生がたくさんいました。どうにもうまくいかずに焦る姿にアドバイスをくれる先生がたくさんいました。
今はそれも難しい時代になりつつあります。授業づくりに困った時,この手引を隣の席の先生からのアドバイスと思って役立ててもらえたら幸いです。
著者 /恒成 尚江
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明治図書

















