- はじめに
- 第1章 年度当初の場面 苦手な先生×上手な先生
- 苦手な先生は私語をやめさせることから入るが、上手な先生は空気の整え方から入る
- 苦手な先生は派手な演出を考えるが、上手な先生は何を控えるかを考える
- 苦手な先生はたくさんの目標を掲げるが、上手な先生は譲れないものに絞って伝える
- 苦手な先生は自分語りに熱くなるが、上手な先生は反応を練習させて場を温める
- 苦手な先生は保護者会を事務的に終えるが、上手な先生は魔法の言葉を伝える
- 第2章 生活指導の場面 苦手な先生×上手な先生
- 苦手な先生はルールの中身から伝えるが、上手な先生はルールの意味から伝える
- 苦手な先生は問題生徒と問答を繰り返すが、上手な先生は一度その言葉を受け取る
- 苦手な先生は問題が起きてから指導するが、上手な先生は予防の話をする
- 苦手な先生は問題行動に注目するが、上手な先生はよい行動を共有する
- 苦手な先生は嫌な空気を引きずるが、上手な先生は笑顔で終わりを整える
- 第3章 トラブル発生・対応の場面 苦手な先生×上手な先生
- 苦手な先生は授業前「静かに」と怒鳴るが、上手な先生は目でリーダーを動かす
- 苦手な先生は伝わらないと嘆くが、上手な先生は伝え方を変えてみる
- 苦手な先生はけんかをすぐに仲裁するが、上手な先生は納得するまで続けさせる
- 苦手な先生は繰り返す質問に答え続けるが、上手な先生は黙って黒板を指す
- 苦手な先生は否定で返すが、上手な先生はリフレーミングで意味を変える
- 苦手な先生は休み明け騒がしいと嘆くが、上手な先生は「来ただけで100点」と言う
- 第4章 行事の場面 苦手な先生×上手な先生
- 苦手な先生は選手決めから始めるが、上手な先生は行事をやる意義を伝える
- 苦手な先生は体育祭の勝ち方を教えるが、上手な先生は役割の果たし方を伝える
- 苦手な先生は合唱練習を声で押そうとするが、上手な先生は声で寄り添って歌う
- 苦手な先生は実行委員に任せるが、上手な先生は全員のリーダー性を育てる
- 苦手な先生は行事が終われば次に進むが、上手な先生は感動を言語化させて心を磨く
- 第5章 授業、導入・つかみの場面 苦手な先生×上手な先生
- 苦手な先生は準備不足で始めるが、上手な先生は開始5分で生徒を引きつける
- 苦手な先生は教科書だけで授業を始めるが、上手な先生は視覚、聴覚に訴える
- 苦手な先生は先にゴールを見せるが、上手な先生は続きが気になる構成を組む
- 苦手な先生は「さあ始めます」で進めてしまうが、上手な先生は「なぜ?」で思考を揺さぶる
- 第6章 課題提示・指示の場面 苦手な先生×上手な先生
- 苦手な先生は提示が毎回違うが、上手な先生は形式をそろえて示す
- 苦手な先生は一方的に課題を提示するが、上手な先生は生徒の願いを入れる
- 苦手な先生は見通しのない課題を提示するが、上手な先生はつながりのある課題を出す
- 苦手な先生は丁寧に説明するが、上手な先生は10秒で伝えて全員を動かす
- 第7章 発問・全体交流の場面 苦手な先生×上手な先生
- 苦手な先生は難しい発問で始めるが、上手な先生は簡単な質問から始めていく
- 苦手な先生はオープンクエスチョンを使うが、上手な先生はクローズドクエスチョンを使う
- 苦手な先生は問いがワンパターンだが、上手な先生は問いを使い分ける
- 苦手な先生は固定グループで安心させるが、上手な先生は関係づくりに仕掛ける
- 第8章 まとめ・振り返りの場面 苦手な先生×上手な先生
- 苦手な先生は「今日はここまで」で切り上げるが、上手な先生は振り返りで学びを定着させる
- 苦手な先生は先生主体でまとめるが、上手な先生は生徒主体でまとめる
- 苦手な先生は残り時間がギリギリになるが、上手な先生は残りの3分の使い方が決まっている
- 苦手な先生は振り返りがいつも形式的だが、上手な先生は振り返りを振り返らせる
- 第9章 授業後・次時へのつなぎの場面 苦手な先生×上手な先生
- 苦手な先生は全員共通の宿題を出すが、上手な先生は生徒が選べる宿題を出す
- 苦手な先生はすぐに教室を出るが、上手な先生はなんとなく教室に残る
- 苦手な先生はノートを集めるが、上手な先生は授業のつぶやきを集める
- 苦手な先生は「続きは明日」で終わるが、上手な先生は問いを残して終わる
- おわりに
はじめに
中学生のときから教員を目指していました。でも学校が好きだったわけではありません。規則正しく、どこか縛られているような学校生活はしんどく、友達関係もうまくいきませんでした。小学校の6年間さえ「長すぎる」と感じてしまう、そんな子どもでした。
そんな私の前に、突然きらきらと現れ、人生を変えたものがありました。
それが英語との出合いです。なんだ、この言語は。その瞬間、世界が広がりました。
話せるようになりたい、教えられるくらいになりたい。その憧れが教員を目指す原点になりました。生徒を育てるなんていう大それた目標をもったスタートではなかったのです。
新規採用通知が来たのは3月末。家から遠く離れた風の強い土地へ急いで引っ越しました。毎日暗いうちに出勤し、階段を一歩ずつ降りるように帰る日々が4年続きました。
授業はうまくいかず、生徒にからかわれ、特に女子指導には悩まされました。若いころは距離が近すぎ、年を重ねるとしつこくなり、加減が難しかったのです。さらに教室でも一難去ってまた三難。他のクラスと比べてしまい、焦りばかりが募る学級経営でした。
ただ経験とともに見えてきたものがあります。苦しんだ先生ほど、学び続ける力をもっています。私もその一人でした。
そして気づきました。「指導にはやり方がある」ということに。
前著では、私が悩んだ「女子生徒指導」に焦点を当て、具体的な声かけや対応の違いをまとめました。現場の先生からは「明日からすぐ使える」「関係が変わった」といううれしい声をいただきました。
本書では、誰もが向き合うべき土台である「一斉指導」に焦点を当てました。日々の指導でつまずきやすい場面を取り上げ、自分ごとに考えられるように書きました。一つでも「なるほど」と思っていただければ幸いです。そしてこれからも、教員としての道を前向きに歩んで行かれることを心より願っています。
2026年5月 /ちか先生
-
明治図書















PDF

