評価事例&テスト問題例が満載!中学校社会新3観点の学習評価完全ガイドブック

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好評3刷

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新3観点の学習評価、指導と評価の一体化の具体がわかる!

新3観点の学習評価の考え方から、地理・歴史・公民の3分野での内容のまとまりごとの評価規準作成例、学習の過程・活動とペーパーテストの具体例まで、中学校社会の「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の評価の具体がすべてわかる1冊!


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PDF
ISBN:
978-4-18-395719-1
ジャンル:
社会
刊行:
3刷
対象:
中学校
仕様:
B5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月1日

Contents

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 「内容のまとまりごとの評価規準」を踏まえた評価規準作成例
1 地理的分野 学習の改善につなげる評価を大切に
1 目標のとらえと評価の観点
2 観点ごとのポイントを踏まえた評価規準の作成
3 単元ごとの学習評価のポイント
2 歴史的分野 目標に準拠した指導と評価を一体的に進めるための手だて
1 目標のとらえと評価の観点
2 観点ごとのポイントを踏まえた評価規準の作成
3 単元ごとの学習評価のポイント
3 公民的分野 単元の目標と評価規準は一体で
1 目標のとらえと評価の観点
2 観点ごとのポイントを踏まえた評価規準の作成
3 単元ごとの学習評価のポイント
第2章 実例でよくわかる!学習の過程における「知識・技能」と「思考・判断・表現」をむすびつけた評価の事例
1 地理的分野
事例1 A世界と日本の地域構成 (1)地域構成
事例2 B世界の様々な地域 (1)世界各地の人々の生活と環境
事例3 B世界の様々な地域 (2)世界の諸地域 アジア州
事例4 C日本の様々な地域 (1)地域調査の手法
事例5 C日本の様々な地域 (2)日本の地域的特色と地域区分
事例6 C日本の様々な地域 (3)日本の諸地域 中国・四国地方
事例7 C日本の様々な地域 (4)地域の在り方
2 歴史的分野
事例1 A歴史との対話 (1)私たちと歴史
事例2 A歴史との対話 (2)身近な地域の歴史
事例3 B近世までの日本とアジア (1)古代までの日本
事例4 B近世までの日本とアジア (2)中世の日本
事例5 B近世までの日本とアジア (3)近世の日本
事例6 C近現代の日本と世界 (1)近代の日本と世界
事例7 C近現代の日本と世界 (2)現代の日本と世界
3 公民的分野
事例1 A私たちと現代社会 (1)私たちが生きる現代社会と文化の特色
事例2 A私たちと現代社会 (2)現代社会を捉える枠組み
事例3 B私たちと経済 (1)市場の働きと経済
事例4 B私たちと経済 (2)国民の生活と政府の役割
事例5 C私たちと政治 (1)人間の尊重と日本国憲法の基本的原則
事例6 C私たちと政治 (2)民主政治と政治参加
事例7 D私たちと国際社会の諸課題 (1)世界平和と人類の福祉の増大
事例8 D私たちと国際社会の諸課題 (2)よりよい社会を目指して
第3章 実例でよくわかる!ペーパーテストによる「知識・技能」と「思考・判断・表現」をむすびつけた評価の事例
1 地理的分野
事例1 A世界と日本の地域構成 (1)地域構成
事例2 B世界の様々な地域 (1)世界各地の人々の生活と環境
事例3 B世界の様々な地域 (2)世界の諸地域
事例4 C日本の様々な地域 (1)地域調査の手法
事例5 C日本の様々な地域 (2)日本の地域的特色と地域区分
事例6 C日本の様々な地域 (3)日本の諸地域
事例7 C日本の様々な地域 (4)地域の在り方
2 歴史的分野
事例1 A歴史との対話 (1)私たちと歴史
事例2 A歴史との対話 (2)身近な地域の歴史
事例3 B近世までの日本とアジア (1)古代までの日本
事例4 B近世までの日本とアジア (2)中世の日本
事例5 B近世までの日本とアジア (3)近世の日本
事例6 C近現代の日本と世界 (1)近代の日本と世界
事例7 C近現代の日本と世界 (2)現代の日本と世界
3 公民的分野
事例1 A私たちと現代社会 (1)私たちが生きる現代社会と文化の特色
事例2 A私たちと現代社会 (2)現代社会を捉える枠組み
事例3 B私たちと経済 (1)市場の働きと経済
事例4 B私たちと経済 (2)国民の生活と政府の役割
事例5 C私たちと政治 (1)人間の尊重と日本国憲法の基本的原則
事例6 C私たちと政治 (2)民主政治と政治参加
事例7 D私たちと国際社会の諸課題 (1)世界平和と人類の福祉の増大
事例8 D私たちと国際社会の諸課題 (2)よりよい社会を目指して
第4章 「主体的に学習に取り組む態度」の評価の方法と工夫
単元の学習を通した「生徒の学習に対する粘り強い取り組み」「自らの学習の調整」の側面の評価方法と工夫
1 地理的分野 学習過程を踏まえた評価方法の工夫
1 「主体的に学習に取り組む態度」の2つの側面
2 地理的分野の「主体的に学習に取り組む態度」
3 学習過程を踏まえた学習評価の実際
2 歴史的分野 単元の問いを振り返る活動を設定しよう
1 新観点「主体的に学習に取り組む態度」のとらえ方
2 具体的な取り組み
3 評価の実際Q&A
3 公民的分野 民主的な社会を創造する意識や能力の形成を目指して
1 社会科における「主体的に学習に取り組む態度」の育成の意味
2 社会科における「主体的に学習に取り組む態度」の評価に必要な視点
3 公民的分野における「主体的に学習に取り組む態度」の学習評価の方法と工夫
おわりに

はじめに

 平成29年・30年告示の学習指導要領では,新しい時代に求められる資質・能力が,@生きて働く知識・技能の習得,A未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等の育成,B学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性等の涵養,の3つに整理され,教育課程編成の目標として示されました。また,中学校学習指導要領の総則では,学習評価の実施にあたって,次の事項に配慮することが述べられています。


 (1) 生徒のよい点や進歩の状況などを積極的に評価し,学習したことの意義や価値を実感できるようにすること。また,各教科等の目標の実現に向けた学習状況を把握する観点から,単元や題材など内容や時間のまとまりを見通しながら評価の場面や方法を工夫して,学習の過程や成果を評価し,指導の改善や学習意欲の向上を図り,資質・能力の育成に生かすようにすること。

 (2) 創意工夫の中で学習評価の妥当性や信頼性が高められるよう,組織的かつ計画的な取組を推進するとともに,学年や学校段階を越えて生徒の学習の成果が円滑に接続されるように工夫すること。


 上記の配慮事項は,学習評価の「目的」と「方法」を観点に,次のように再整理することができるでしょう。学習評価の目的は,目標とする資質・能力の育成とともに,生徒の学習意欲の向上や学習の価値の実感を適切に見取ること。そして,そうした見取りを教師の授業づくりや指導の改善につなげることです。学習評価の方法は,第1に,目標に準拠した評価を行うこと。第2に,単元(内容や時間のまとまり)を踏まえて生徒の学習の過程や成果を適切に見取るとともに,見取ったことを生徒にフィードバックして学習の改善につなげていくこと。第3に,評価の妥当性や信頼性を確保することに留意しながら,「目標」・「授業(指導)」・「評価」・「改善」を一体的にとらえる中で,組織的・計画的に遂行すること。第4には,生徒の学びの深まりを,学年や学校段階を接続して見取る学習評価を工夫することです。

 中学校社会科に即して,「目標」・「授業(指導)」・「評価」・「改善」の一体化を図った学習評価の基本的な手順は,以下のように示すことができます。


@学習指導要領における中学校社会科の各分野の大項目・中項目等の範囲,あるいは3分野間の系統を視点とした生徒に育成すべき資質・能力を吟味・検討する。

A生徒の実態や前単元までの学習状況を踏まえ,目標とする資質・能力を確定する。

B単元(中項目)あるいはその下位に位置付く小単元における学習内容(到達目標としての概念的知識や能力)の設定とその獲得を促す学習過程や学習活動を構想する。

C学習問題(主発問と副次発問)の関係・順序を明確にする。

D単元の計画と展開を踏まえた評価規準と評価場面を確定する。

E目標(評価規準)と結んで授業(指導)と評価の計画を作成する。

F主に学習過程の評価(形成的評価)の資料となる学習ノートの取り方を工夫したり,ワークシート等を作成したりする。

G主に学習成果の評価(総括的評価)の資料となるペーパーテストを作成する。

H授業を実践する。

I妥当性や信頼性を観点に評価資料を分析・評価する方法を検討する。

J学習評価を実施する。

K学習評価の結果に基づいて単元(授業)の構成と実践について評価し改善する。


 ここまで学習指導要領改訂を契機とする学習評価の目的と方法について一般論を述べてきました。2021(令和3)年度からは,いよいよ新中学校学習指導要領の全面実施,そして新しい教科書を用いた授業が始まります。実際に授業と評価を担当することになる教師の立場に立てば,一般論を言うは易し。資質・能力ベースの授業や評価のあり方についてしっかり学ぼうとする意欲はあっても,あるいは様々な解説書を通じて一般論を学び理解したとしても,多忙な毎日の中で,資質・能力を学習の過程においてどう評価するか,資質・能力の育成につながる学習成果をペーパーテストでどう評価するかといった具体的な課題について落ち着いて検討することは,なかなか難しいというのが現状であると思われます。

 そこで,中学校社会科の3分野について,「授業(指導)と評価の一体化」のための新3観点の学習評価の具体が1冊で網羅でき,モデルになるたくさんの評価事例を提供できるような類書にはない書籍をつくりたいと考えました。

 本書の執筆は,「授業(指導)と評価の一体化」のための学習評価のあり方について明確な問題意識と理論を持ち,学習評価の好事例を数多く開発されてきた中学や大学の教師たちにお願いしています。本書が,変化が激しく予測困難な課題に直面するであろう21世紀社会を生き,その形成者たる生徒たちに「生きる力」となる資質・能力を育てる社会科授業と学習評価の実践に寄与することを願っています。


   /梅津 正美

著者紹介

梅津 正美(うめづ まさみ)著書を検索»

鳴門教育大学大学院学校教育研究科教授。博士(教育学)[広島大学]。広島大学大学院教育学研究科教科教育学専攻博士課程前期修了。島根県立高等学校教諭,広島大学附属福山中・高等学校教諭,鳴門教育大学大学院学校教育研究科准教授を経て,現職。主な研究領域は,社会科授業構成論,米国の歴史カリキュラム編成論など。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • テストの問題例があるのが助かりました。
      2023/4/1130代・中学校教員
    • 指導と評価の一体化は大事。もくひょうが明らかならば、教師だけでなく子どもも評価の目が育つ。
      2023/1/2840代・教委
    • 定期テストや評価の観点などの具体例が示されており、参考になりました。
      2021/7/2720代・中学校教員
    • 新学習指導要領が施行される上で、評価のことが難しかったので、参考になった。
      2021/7/2320代・中学校教員
    • テスト問題例が参考になった
      2021/7/10中学校教諭
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