小学校新国語科 言語活動の展開がよくわかるシリーズ
書く力がぐんぐん伸びる!「言葉のワザ」活用ワーク

小学校新国語科 言語活動の展開がよくわかるシリーズ書く力がぐんぐん伸びる!「言葉のワザ」活用ワーク

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書く言語活動例を全網羅!目からウロコのワーク集

書き出しの工夫・文章構成・文章表現等の「書く力」も、文種や目的等に応じたものでないと意味がない。「つけたい力」を「言葉のワザ」として子ども達自身にメタ認知/場面に応じて活用させることで、確実に書く力を習得できる授業プラン&ワーク集。活用実例も満載!


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ISBN:
978-4-18-391019-6
ジャンル:
国語
刊行:
4刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 136頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

はじめに 言語活動例を生かして書く力をぐんぐん伸ばす―本書の活用の仕方― /堀江 祐爾
第T章 「書くこと」の力を高める言語活動例と「言葉のワザ」ワーク活用のポイント
/堀江 祐爾
1 「言語活動ありて学びなし」にしないためのワークシート
2 各学年における「B 書くこと」の言語活動
3 「書くこと」の指導事項――取材・構成・記述・推敲・交流
4 「書くこと」のプロセスと「言葉のワザ」ワーク
5 「交流に関する指導事項」とワークシート
6 学習の見通しや振り返りの活動の重視
7 B問題対応にもなっている「言葉のワザ」ワーク
8 「言葉のワザ」の活用―条件設定のもと明確に記述する力
第U章 【1・2年】 想像・経験・観察したことをもとに報告・記録・手紙などに書きまとめる力をつける
1・2年の「書くこと」の言語活動・指導事項とワークシート活用 /堀江 祐爾
【想像したことなどを書く】〔ア 想像したことなどを文章に書くこと〕
[1] えから そうぞうして おはなしを かこう(1年) /堀江 祐爾
【経験の報告】〔イ 経験したことを報告する文章や観察したことを記録する文章などを書くこと〕
[2] こうえんで みつけた もの・した ことを ことばで つたえよう(1年) /廣門 知紗
【観察の記録】〔イ 経験したことを報告する文章や観察したことを記録する文章などを書くこと〕
[3] 見たこと・かんさつしたことをことばにしよう(2年) /桑垣 多津代
【身近な事物の説明】〔ウ 身近な事物を簡単に説明する文章などを書くこと〕
[4] 「海の生きもの説明書」を書こう(2年「サンゴの海の生きものたち」光村図書) /三木 惠子
【紹介文とメモ】〔エ 紹介したいことをメモにまとめたり、文章に書いたりすること〕
[5] 校長先生のお話をしょうかいしよう(2年) /桑垣 多津代
【紹介の文章を書く】〔エ 紹介したいことをメモにまとめたり、文章に書いたりすること〕
[6] 「心の通い合い」をテーマにしたブックトーク原稿を書こう(2年「スーホの白い馬」光村図書) /芦田 多恵子
【手紙文】〔オ 伝えたいことを簡単な手紙に書くこと〕
[7] うんどう会の しょうたいじょうを 書こう(2年) /三木 惠子
第V章 【3・4年】 疑問・情報収集・目的をもとに詩・物語・手紙などに書きまとめる力をつける
3・4年の「書くこと」の言語活動・指導事項とワークシート活用 /堀江 祐爾
【詩を書く】〔ア 身近なこと、想像したことなどを基に、詩をつくったり、物語を書いたりすること〕
[1] 「自分詩集」を作ろう(4年) /大阪府箕面市立萱野小学校二○○七年度4年学年グループ
【物語を書く】〔ア 身近なこと、想像したことなどを基に、詩をつくったり、物語を書いたりすること〕
[2] 「たから物をさがしに」の物語を書こう(3年「たから物をさがしに」光村図書) /西垣 恵子
【調査報告文】〔イ 疑問に思ったことを調べて、報告する文章を書いたり、学級新聞などに表したりすること〕
[3] 「すがたをかえる食べ物の報告書」を書こう(3年「すがたをかえる大豆」光村図書) /西垣 恵子
【新聞作り】〔イ 疑問に思ったことを調べて、報告する文章を書いたり、学級新聞などに表したりすること〕
[4] 「自分新聞」を作ろう(4年「自分新聞を作ろう」東京書籍) /コ永 加代
【資料を使った説明文】〔ウ 収集した資料を効果的に使い、説明する文章などを書くこと〕
[5] 「お祭りレポート」を書こう(3年「つな引きのお祭り」東京書籍) /コ永 加代
【依頼状・案内状・礼状】〔エ 目的に合わせて依頼状、案内状、礼状などの手紙を書くこと〕
[6] 「学習発表会の案内状」を書こう(4年) /三木 惠子
第W章 【5・6年】 経験・想像・課題などをもとに多種多様な形式に書きまとめる力をつける
5・6年の「書くこと」の言語活動・指導事項とワークシート活用 /堀江 祐爾
【短歌・俳句を作る】〔ア 経験したこと、想像したことなどを基に、詩や短歌、俳句をつくったり、物語や随筆などを書いたりすること〕
[1] みんなの句歌集を作ろう(5年「短歌と俳句を味わおう」東京書籍) /渡辺 信一
【随筆を書く】〔ア 経験したこと、想像したことなどを基に、詩や短歌、俳句をつくったり、物語や随筆などを書いたりすること〕
[2] 「随筆」を書こう(5・6年) /堀江 祐爾
【課題への意見文】〔イ 自分の課題について調べ、意見を記述した文章や活動を報告した文章などを書いたり編集したりすること〕
[3] 平和について調べ、自分の意見を発信しよう(6年「平和のとりでを築く」光村図書) /塩江 理栄子
【活動報告文】〔イ 自分の課題について調べ、意見を記述した文章や活動を報告した文章などを書いたり編集したりすること〕
[4] 私の見つけたハッピーニュース(6年) /コ永 加代
【活動報告文の編集】〔イ 自分の課題について調べ、意見を記述した文章や活動を報告した文章などを書いたり編集したりすること〕
[5] 「わが町おすすめガイド(パンフレット)」を作ろう(6年) /コ永 加代
【事物のよさを伝える】〔ウ 事物のよさを多くの人に伝えるための文章を書くこと〕
[6] 大切に伝えてほしい○○小学校の伝統文化をまとめよう(6年) /塩江 理栄子

はじめに言語活動例を生かして書く力をぐんぐん伸ばす―本書の活用の仕方―

実際の授業実践から生まれた使えるワークシート


 本書のワークシートの多くは、「国語教育の実践と研究をつなぐ会」のメンバーが行った授業実践の中で実際に使われたものをもとに作成されている。子どもが使ったワークシートの例が示されているところからもそれがよくわかるであろう。

 本書は次のような基本姿勢のもとで編集されている。

○言語活動例を生かす方法を明確に示す

 言語活動例の重要性は理解できても、それをどのような形で「生かす」のか、ワークシートとして展開するのかがわからない場合もあろう。本書には、ワークシートとその作成と活用のポイントがまとめられている。

○書く力をぐんぐん伸ばすための「言葉のワザ」の活用

 本書においては、書く力をぐんぐん伸ばすために、「言葉のワザ」という形で「つけたい力」を明示する工夫を行っている。「ワザ・コツ・工夫・ポイント」などさまざまな呼び方ができよう。要は、子どもとともに「つけたい力」を考え、それを意識させながら、確実に書く力を伸ばそうということである。


本書の活用の仕方


★ワークシートをコピーしてそのまま使う

 本書のワークシートは、どの教室においても使えるような様式にしてある。コピーして活用していただきたい。もちろん、このワークシートを参考に、改良版を作成するということにも挑戦していただければ幸いである。


★見出しに示された言語活動例のキーワードを活用する

 平成二三年度から使われる教科書には、たとえば「経験したことを報告する文章を書こう」のように、言語活動例を示す文言が添えられるであろう。

 本書においては、各項の見出しに、言語活動例のキーワードがわかりやすい形で示されている。

 たとえば、〔第1学年及び第2学年〕の言語活動例である「イ 経験したことを報告する文章や観察したことを記録する文章などを書くこと」は、次のように二つに分けて節が立てられている。


 [経験の報告] こうえんでみつけたもの・したことをことばでつたえよう

 [観察の記録] 見たこと・かんさつしたことをことばにしよう


 各項の見出しに使われているキーワードを見れば、どのような言語活動であるかが、すぐにわかるようになっている。ワークシートを見ることによって、「そうか、生活科の学習成果を生かせばいいのか!」ということに気づくであろう。


★ワークシートの記入例からヒントを得る

 「国語教育の実践と研究をつなぐ会」のメンバーが行った実際の授業実践の中から生み出されたワークシートの記入例が、各項の最初のページに示されている。これによって、どんなワークシートであるか、また、どのようなことを書き込ませればよいのかについてのヒントを得ることができる。もちろん、途中のページにも多くのワークシートの記入例をできるだけ載せてある。


★学習指導計画を参考にして計画を立てる

 各項において、指導計画が示されている。どの段階でワークシートを使えばよいかがわかるように、ワークシートのページ数が明記されている。複数のワークシートによって、どのようなステップが踏まれているかを見通すこともできよう。


★「つけたい力」としての「ワザ」を目に見える形にする

 本書において使われている「言葉のワザ」は、特別なものではない。たとえば、【「はじめ・中・おわり」ワザで書いてみよう】というワークシートに使われている、「はじめ・中・おわり」はどの教師もふだんの授業の中で使っている用語であろう。本書では、そうしたふだんの授業の中で使っている「言葉の工夫」を「言葉のワザ」として目に見える形に整理している。


★「言葉のワザ」を活用して「振り返り」を行う

 子どもの学習成果と「言葉のワザ」を先生によって結ばせたり、「言葉のワザ」が添えられた「振り返りワークシート」を使ったりして、どのような力が身についたかをしっかりと振り返らせたい。

                 *

 本書をまとめるにあたり、「国語教育の実践と研究をつなぐ会」のメンバーから多大なサポートをいただいたことに厚く感謝したい。また、明治図書編集部の佐保文章氏には、企画の段階から懇切丁寧なアドバイスをいただき、遅れがちな作業を温かく見守っていただいたことに心から御礼申し上げる。


   /堀江 祐爾

著者紹介

堀江 祐爾(ほりえ ゆうじ)著書を検索»

兵庫教育大学大学院教授,中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会国語専門部会委員,中学校学習指導要領(国語)作成協力者,「国語教育の実践と研究をつなぐ会」世話役代表


毎月2回土曜日に,自宅を開放して「国語教育の実践と研究をつなぐ会」を開催。

メール会員も全国に多数(携帯メールOK)。会費など一切無し。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 言語活動の具体的展開とワークシートの指導事例や学習者の記入例があるので、イメージしやすく使いやすいです。1学期、ワークシートをコピーして使ってみました。学習者は、「言葉のワザ」を考えて、それを使いながら「パンフレット」作りをしました。2学期は、ワークシートをアレンジして俳句作りをする予定です。言語活動の展開がよくわかるおすすめの一冊です。
      2012/8/19ドラゴン

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