つまずきから授業を変える!高校公民「PDCA」授業&評価プラン

つまずきから授業を変える!高校公民「PDCA」授業&評価プラン

新刊

指導と評価の一体化を実現する!高校公民授業モデル

「知識教授型」が中心であった高等学校で、「討論型」「対話型」など深い学びを目指す授業はどのように展開すべきなのか。生徒が陥りがちな「つまずき」をサポートし、生徒の興味関心を高める最新の授業テーマで「指導と評価の一体化」を実現する公民授業&評価モデル。


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ISBN:
978-4-18-389833-3
ジャンル:
社会
刊行:
対象:
高校
仕様:
B5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2022年8月16日
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Contents

もくじの詳細表示

はじめに
1 指導と評価の一体化を目指す!高校公民「PDCA」授業デザイン
―学習評価の視点から整理する―
1 問題設定
2 新学習指導要領における評価の基本的な考え方
3 「指導と評価の一体化」とはどうすることか
4 「PDCA授業デザイン」とはどうすることか
5 観点別評価のあり方 ―特に2観点に着目して―
2 つまずきから授業を変える!高校公民「PDCA」授業&評価モデル
CASE1 1年 憲法は何のためにあり,誰が守るものなのか
公共 立憲主義
CASE2 1年 多数決は万能か
公共 民主主義
CASE3 2・3年 なぜ根強いジェンダー格差があるのか認知バイアスで考える
政治・経済 人間の尊厳と平等
CASE4 1年 コロナ禍の経済活動の制限は自由権の制限として妥当か
公共 人権の尊重と日本国憲法:自由権
CASE5 1年 公共的な空間における基本的原理
―SNSの投稿制限から考える表現の自由―
公共 公共の扉
CASE6 2・3年 生活保護の意味を考える
政治・経済 社会権
CASE7 3年 忘れられる権利は認められるべきか
―新しい人権―
政治・経済 現代日本の政治・経済
CASE8 1年 自動販売機の契約問題
―どこから契約か―
公共 多様な消費者契約
CASE9 1年 働くことで生じるトラブル
公共 労働契約
CASE10 1年 わかったつもりにならない「三権分立」
公共 統治機構
CASE11 1年 首長の1日を考える
公共 二元代表制と首長
CASE12 3年 一票の格差をどう考える?
政治・経済 選挙制度と政治参加
CASE13 3年 インターネット上の匿名コメントや「いいね」数で政治は動くべきか
―民意とは何か―
政治・経済 世論形成
CASE14 1年 選挙に行くだけが政治参加じゃない!
公共 請願権
CASE15 1年 何を変え,変えるべきではないか
公共 憲法改正
CASE16 1年 人道的介入と「保護する責任」
公共 国際社会における我が国の役割
CASE17 1年 SDGsの可能性と限界
―グローバル化と国家―
公共 国際政治のしくみと役割
CASE18 2年 市場メカニズムを正確に理解することはできるのか
公共 市場メカニズムの機能と働き
CASE19 1年 好景気や,インフレはどうしてわかるのか
公共 私たちと経済活動
CASE20 1年 社会保険料は消費税よりも逆進性が大きい!
公共 税・社会保険料
CASE21 2年 為替と暗号資産はどう違うのか
公共 金融の意義と働き
CASE22 2・3年 現金給付は有効な経済政策なのか
―「効率」と「公正」で考える―
公共 政治・経済 市場機能の仕組みと限界
CASE23 2年 大きな政府,小さな政府,社会主義,望ましいのは?
公共 経C済思想
CASE24 2・3年 自由貿易と保護貿易はどちらがいいのか
―貿易の意義―
政治・経済 グローバル化と相互依存の高まり
CASE25 3年 「国際課税」について考える
政治・経済 国際経済
CASE26 1年 臓器移植法に「オプトアウト方式」を導入すべきか
公共 生命倫理
CASE27 3年 非現役世代の子どもが環境問題に関わる意義は何か
倫理 環境倫理
CASE28 3年 ヒューマノイドから人とは何かを考える
倫理 現代の諸課題と倫理
CASE29 1年 平和は実現できるのか
公共 平和と倫理
CASE30 2年 政治はどのような倫理思想に基づいて行われるべきか
公共 国家主権と国際政治
おわりに

はじめに

 新学習指導要領は,2022年度から年次進行により高等学校で本格実施となり,完結します。この間,「板書型」「知識教授型」の授業が中心であった高等学校でも「討論型」「議論型」「対話型」「ペア・トーク型」など,児童・生徒の「アクティブ・ラーニング」を通した「深い学び」の実現を目指す授業が展開されています。

 しかし,授業を行っていく中で,生徒が取り組む学習課題に対して,教師が想定していない「つまずき」,@「わかっているつもりでも正確にはわかっていない」,A「『生徒の思い込み』でわかっていない」,B「解決策を考える際に,机上の空論を主張する生徒がいる」,C「そもそも『表面』的理解に止まりやすく,『深い』理解に行き着きにくい」等の認識面での「つまずき」,D他所の人の立場・状況を想像できない(地理),歴史上の事柄・事柄の意味を想像できない(歴史),今の自分の立場から離れることができない(公民)ためにバランスのよい検討ができない,E「自己責任論」等の「道徳的な判断規準」に傾斜したり(公民),F「『問題』を問題として意識できな」かったり(公民),といったような判断面での「つまずき」をし,その「修復」に時間を要したり,生徒同士の議論が思わぬ展開に進むことで,想定された授業目標が達成できていない授業が散見されるようになりました。

 高校公民の場合は,「討論型」「議論型」等の授業を実践しても,「深い」学びを実現できていない場合が多くなっています。また,読み取った資料のままを意見として述べ,自分自身の意味づけが十分にできていないケースもあります。高等学校では,その評価の方法が「ペーパーテスト一辺倒」だったこともあり,「討論型」「議論型」等の授業の評価のあり方については,今後の検討課題となっています。

 以上の問題意識から,本書では,生徒の「つまずき」から授業を変えるといった視点で授業及び評価のプランを提言します。そのため,「合意形成や社会参画を視野に」「構想」する授業実践がより求められ,かつ,評価方法について十分な検討がなされてこなかった高等学校公民科の授業のあり方について検討します。本書を通じて,高等学校において,「討論型」「議論型」等の授業実践がさらに充実し,かつ,高等学校において「指導と評価の一体化」が実現できれば幸いです。


  2022年7月   /橋本 康弘

著者紹介

橋本 康弘(はしもと やすひろ)著書を検索»

平成7年に広島大学大学院を修了後,広島市立大手町商業高等学校教諭,広島大学附属福山中・高等学校教諭などを経て,平成14年に兵庫教育大学助手,平成16年に福井大学教育地域科学部助教授に就任。平成22年度には文部科学省教科調査官を務める。現在は,福井大学学術研究院教育・人文社会系部門教授。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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