国語教育立国論5
「活用型学力」習得の国語科授業開発

国語教育立国論5「活用型学力」習得の国語科授業開発

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「活用型学力」獲得のための授業実践例を豊富に収録

活用型国語力を獲得するための授業開発例を示した入門書。そのために基礎的技能をどう定着させるか、教材研究法、指導案作成法、授業分析・再構成法を示し、その方向に沿って基礎的技能が習得できる授業の開発例を豊富に示した。さらに他教科への活用例も示す。


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ISBN:
978-4-18-388810-5
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 148頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

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序章 「基礎学習・基本学習・統合学習」の徹底で「活用型国語力」を獲得する授業創造 /瀬川 榮志
まえがき /吉本 清久
T PISA型読解法で「活用力」を育てる
一 活用型国語力を獲得する授業開発
二 国語科教育の体系化と活用型国語力
三 活用型国語力の段階的学習
1 本時のねらい/ 2 本時の展開
U 基礎的技能を定着できる授業開発
第一学年 「言葉の響きを楽しみ、はっきりいい声で音読しよう」(教材名「かえるのぴょん」)
一 教材研究法
1 価値教材の研究/ 2 技能・能力の構造/ 3 言語行動の精選
二 指導案作成法
1 単元設定の理由/ 2 単元の目標/ 3 児童の実態/ 4 教師の思いや願い/ 5 学習指導計画/ 6 本時の学習指導
三 授業分析・再構成法
1 指導過程/ 2 指導技術・秘策/ 3 指導形態/ 4 言語環境の構成、言語環境/ 5 地域や家庭との連携/ 6 研究の成果
第二学年 「なぞかけうたを作ろう」
――東京の子どもたちと滋賀の子どもたちの交流を通して――
一 教材研究法
1 価値内容の研究/ 2 技能・能力の構造/ 3 言語行動の精選
二 指導案作成法
1 単元設定の理由/ 2 単元の目標/ 3 児童の実態/ 4 教師の思いや願い/ 5 学習指導計画/ 6 本時の学習指導
三 授業分析・再構成法
1 指導過程/ 2 指導技術/ 3 指導形態
四 全体のまとめ(成果と課題)
V 基本的能力を習得できる授業開発
第三学年 「地いきの年の始まりの行事を伝え合おう」(教材文「年の始まり」)
一 教材研究法
1 価値内容の研究/ 2 技能・能力の構造/ 3 言語行動の精選
二 指導案作成法
1 単元設定の理由/ 2 単元の目標/ 3 児童の実態/ 4 教師の思いや願い/ 5 学習指導計画/ 6 本時の学習指導
三 授業分析・再構成法
1 指導過程/ 2 指導技術・秘策/ 3 指導形態/ 4 研究の成果
第四学年 「心の通い合いを読もう」(教材文「ごんぎつね」)
一 教材研究法
1 価値内容の研究
二 指導案作成法
1 単元設定の理由/ 2 単元の目標/ 3 児童の実態/ 4 教師の思いや願い/ 5 学習指導計画/ 6 本時の学習指導
三 授業研究・再構成法
1 指導過程/ 2 指導技術/ 3 指導形態
W 統合発信力を獲得できる授業開発
第五学年 「方言の魅力をさぐろう」
――「熊本弁とウチナーロ(沖縄の方言)」の交流を通して――
一 教材研究法
1 価値内容の研究/ 2 活用型能力の構造/ 3 言語行動の精選
二 指導案作成法
1 単元設定の理由/ 2 単元の目標/ 3 児童の統合発信力の実態と指導上の留意点/ 4 学習指導計画/ 5 本時の学習指導
三 授業分析・再構成法
1 よりよい授業への再構成/ 2 研究法についての再構成/ 3 全体のまとめ・研究成果
第六学年 「文語調の文章を朗読しよう」
――文語調の文章の音読・朗読の魅力を探ろう――
一 教材研究法
1 価値内容の研究/ 2 活用型能力の構造/ 3 言語行動の精選
二 指導案作成法
1 単元設定の理由/ 2 単元の目標/ 3 児童の統合発信力の実態と指導上の留意点/ 4  学習指導計画/ 5 本時の学習指導
三 授業分析・再構成法
1 よりよい授業への再構成/ 2 研究法についての再構成/ 3 全体のまとめ・研究成果
X 他教科実生活への活用事例
低学年 「逆接の言葉『けれど』『でも』の定着」(二年 算数―国語)
1 二年「三角形と四角形」の授業/ 2 本教材で学ばせたい力/ 3 単元の目標と指導計画/ 4 本時の展開/ 5 楽しく学ぶワークシート/ 6 指導と評価のポイント/ 7 波及することばの力
中学年 「接続語『それで』で科学的に考える力を高める」(四年 理科―国語)
1 四年「電池の働きを調べよう」の授業/ 2 本教材で学ばせたい力/ 3 単元の目標と指導計画/ 4 本時の展開/ 5 指導と評価のポイント/ 6 言葉の定着にむけて/ 7 理科の学習において接続語「それで」を生かす
高学年 「社会科における活用事例」(五・六年 社会―国語)
一 「PISA型読解力」と高学年社会科の教材
1 「PISA型読解力」向上のために必要な力/ 2 社会科のねらいと高学年の教材
二 五年生における活用事例
1 本単元で指導する内容と「PISA型読解力」活用の視点/ 2 一単位時間での具体的実践事例/ 3 国語科学習から本時、波及・応用された内容分析
三 六年生における活用事例
1 本単元で指導する内容と「PISA型読解力」活用の視点/ 2 一単位時間での具体的実践事例/ 3 国語科学習から本時、波及・応用された内容分析
本章のまとめ
あとがき /吉本 清久

序章「基礎学習・基本学習・統合学習」の徹底で「活用型国語力」を獲得する授業創造

―PISA型学力と新学習指導要領を見据えた「ジャパンメソッド」で国語教育立国論を推進する―
      中京女子大学名誉教授 /瀬川 榮志


 国語科教育を充実し日本語力を高めて教育立国を目指すことが我が国の緊急課題である。母語日本語力が低下すると国力の衰退につながる。言語形成期にある児童・生徒に人間力を支える国語力を完全獲得させたいものである。新学習指導要領の究極の理念は「生きる力」を育む「活用型国語力」を付けることである。

 PISA型読解法は、「活用型学力」を獲得することが最終到達点である。終戦後六十余年、筆頭教科・基礎教科として位置づけられていた国語科教育は、他教科や実生活の場で活用・波及する言語力を習得することができなかった――といっても過言ではない。したがって、PISA型学力育成の言語活用力が習得できる指導法を積極的に導入することも必要である。

 フィンランドは世界有数の福祉国家である。豊かな自然に恵まれた国民は、ECへの加盟を決めたとき、「失敗したら森へ帰ろう」というのが合い言葉だった――というエピソードがある。まじめで控えめな国民性をよく表していて興味深い。フィンランドには三度、教育事情視察に行き、首都ヘルシンキを拠点に各地方を訪ねた。

 国際的な有名人には作曲家シベリウスがいる。国政には哲学があり、確固たる教育理念もあり、学校教育も充実し、人情に厚く友好的で研究熱心な教師と純真で明朗な子どもたちに接することができた。義務教育課程終了時までは成績を点数で競うような学力テストは実施しないといわれている。義務教育課程修了の段階で自ら設定した価値ある課題についての探究解決についての試験があるということである。

 確かに日本とフィンランドでは国情が異なる。しかし、我が国の教育では完全に培われていない「生きて働く学力」「活用波及力」の指導法に関しては、高く評価して長所を学ぶ必要がある。

 日本にも他国には見られない教育の歴史や伝統がある。これまで積み重ねてきた我が国独自の教育理念や方法を軸に、東西の教育の哲学や理論・方法を適用することが大切である。フィンランドメソッドの、○発想力、○理論力、○表現力、○批判的思考力、○コミュニケーション力や、「習得型学力」「活用型学力」「探究型学力」については、我が国でも従来このような考えで実践している研究会や学校があったはずである。

 また、PISA型学力では、「読解(Reading)」としてではなく「読解力(Reading ierac)」という解釈で、「自らの目標を達成し、自らの知識や可能性を発達させ、効果的に社会に参加させるために、書かれたテキストを理解し利用し熟考する能力」と定義している。PISA型読解の長所やキーワードについても、従来の国語科教育研究で取り上げていた研究団体はある。

 「国語教育立国論」の基本理念を追究し実践理論を確立し、研究構想を描いて国民的運動を展開したいと念願している全国創造国語研究会では、児童・生徒の言語能力の発達段階に即して、○基礎的技能(基礎学習)、○基本的能力(基本学習)、○統合発信力(統合学習)の螺旋的系統で国語科教育を体系化している。

 PISA型読解法の理論・方法に共通する研究をしてきた我が国の国語科教育であったが、最も重要な秩序化・体系化がなされていなかったのである。国語科教育の体系化とは、「基礎学習」で習得した文字力・語彙力・文法力が「基本学習」で生きて働き、さらに、「基本学習」で説明・討論・インタビューや文学文や説明文の読み書きに波及し、その基本的能力が「統合学習」に応用されることである。特に統合発信力は実生活のさまざまな場面に駆使・運用されるよう秩序化されている。基礎的技能が生きて働く国語力として確実に定着しないと、PISA型読解力が習得されることは困難である。つまり、文字が書けなかったり、発音・発声が的確にできなかったり、語彙が少ない子どもたちには、PISA型読解力の習得は難しいのである。PISA型読解力の指導過程で基礎的技能を系統的に指導することは至極困難である。日本の国語科教育は基礎的技能の中の文字だけでも、片仮名・平仮名・漢字がある。また、語彙量が多いのも日本語の特徴であって、これらが日本語のよさであり、日本人の美意識につながる。日本には他国にない国語の特質があり奥深い伝統的な言語文化がある。美しい日本語で国際社会に伍していく世界の中の日本人を学校教育で育成していくことが重要である。

 特に、統合発信力は、情報化社会に生きて働く日本人に必要な新言語能力である。「統合学習」において、価値ある情報を集材・構成・発信して、双方向的交流で人間関係力を育成し、人間力・日本人力を獲得させたいものである。

 このように考えると、基礎・基本・統合発信力の体系化を核にして、PISA型読解法を導入していくことが我が国の国語科教育の改革に連動するものと確信する。「生きて働く学力」「活用型学力」「実生活への波及・応用する価値ある言語行動力」は「言語行動観に立つ国語科教育」の究極の到達点であり、いうまでもなく、「実生活へ波及する『活用型』言語行動力」の育成でもある。

 東洋哲学開祖の井上円了博士は「活書活学」を提唱されている。「活書活学」とは、「人間社会における様々な出来事を実際に体験し、多くの人々と関わり合うこと(人間関係力)で知識や技能を獲得しこれを活用することである。また、人生において経験がいかに重要であるかについて、われわれの『滋養になるものは、ひとり選択した書籍のみではない。ニュートンがリンゴの落下するのを見て物の重力を発見し、ダーウィンが人為により鳥獣の変化と植物の変化を企つるを見て自然淘汰の理を発見したるが如く、書物の他において、また、滋養なるべき食を求めなければならない。』」(「哲学茶話」大正五年発行二巻所収)と提言されている。

 井上円了博士は、哲学館大学退任後、青年学生の教育には情熱をもち続けていた。哲学堂での座談説法、終身講話で青年の指導に当たり、その資料としては「活書活学」を採用していた。さらに、これまでの海外視察の経験を生かし、多くの国々の人情・風俗・習慣・活動の実況を視察して講話の資料を蓄積し、構想している。博士が、特に青年たちに対して説得したかったことは、あれこれと理屈を言う前に、まずは行動(価値ある言語行動)を起こして、何事も経験してみようということであった。時代は異なるが、現代においても通用する真理である。

 新世紀を拓く国語科教育は、生きて働く「波及・応用学力」を重視し、言行一致、有言実行、真実を求め充実した価値ある言語行動で、温かい人間関係力一貫の人生を目指していくことが重要課題である。「活書活学」は実社会に生きて働く人間力である。博士は一九一三年の時点で、フィンランドメソッドやPISA型学力の獲得法の本質・原点を喝破し実践指導していた。日本には、先哲・先達によって自国の伝統や「不易と流行」の精神に基づいた教育の王道がある。「最速・簡潔なオリジナルメソッド」のインド式暗算法では、98×97=のような二桁のかけ算が五秒でできるといわれている。もちろん、このような暗記方法を習得することも重要である。しかし、日本伝統の算盤は寺子屋時代からの計算方法である。五桁の加減乗除の計算が算盤を使わずに頭の中で連続暗算できる日本人もいる。我が国の読み書き算盤の伝統的な学習法を継承しつつ、東西の教育法を見据え、評価検討することが大切である。

 また、日本の政治や教育には哲学が根底になくてはならない。博士は、「人生の目的は活動に他ならない。哲学の目的は人生を向上するためのものに他ならない。充実した人生を送るためには活書を読み、活学を修めなければならない」と繰り返し述べている。将に哲学なき教育は皮相浅薄であり、「価値ある言語行動」を軽視した国語科教育は砂上の楼閣である――ということができる。

 全国創造国語研究会では「国語科教育の体系化」による螺旋的系統に基づき、「基礎・基本・統合発信力」で生きて働く国語力を獲得することを目指して実践的研究を継続している。また、一単元、一時間の授業においても「人生いかに生きるか」を指導過程に織り込み、「活用型国語力」が作動し向上的に自己変革していくように指導法の組織化を図っている。このように他国の文化や教育に学ぶとともに、我が国の伝統を重視して「ジャパンメソッド」を構築していく日本人教師でありたいものである。

 井上円了博士は東洋大学の初代学長である。大学には博士の銅像があり、学生たちは博士の哲理を学んでいる。大分県の桂林小学校の玄関には、先哲広瀬淡窓の漢詩「桂林荘雑詠」と胸像がある。全学年の各教室には漢詩「桂林荘雑詠」が掲示され全児童が毎期暗唱していた。公開発表では、教育理念を追究し質的に高い研究内容で多大な成果を収めた、第三五回全国小学校国語教育研究会沖縄(名護)大会においても、名護市中央公園にも郷土哲学者「程順則」の銅像があり、幼・小・中・高等学校は遺訓「六諭のこころ」を教育の柱としている。教育を育む哲学・文化・思想を重視した学校や研究会は深く思索する子どもを育成することができるのである。名護は自国語を愛するフィンランドやスロバキアに共通して自然環境豊かな森林に恵まれている。物的・環境破壊の国や地域・学校からは、純真で可能性に富む国民の育成は困難である。

 筆者は、一九五三年から四年間、井上円了博士の高弟である野村岳陽教授から「東洋哲学思想史」を学び、人間形成に哲学がいかに重要であるかを深く認識し、国語科教育の根底には「哲学・伝統・文化」が必要であることを念頭に置くように努力してきた。ジャパンメソッドは日本の「哲学・文化・思想」を深く究明し、世界に通用する普遍性と我が国の独創性とを調和統一し、さらに充実発展するプランを策定しなければならない。このことを基点に、日本語力を強化して国語教育立国を国民的運動として展開していきたいものである。

 日本語の教育を徹底し、我が国の新生を目指す「国語教育立国論」を提唱して久しい。その具現化の推進母体は、「全国創造国語研究会」であると固く信じている。「全国創造国語研究会」誕生の兆しは一九六〇年頃である。当時、文部省教育課程改善に関する研究が東京多摩地区で展開されていた。これを契機に、子どもたちの学力向上について真剣に取り組む先生方が国語科研究に関心をもち、授業改善に挑戦する気運が高まったのである。この好機を逃さず国語科教育の実践理論の構築を目指した同士がつどい本格的な研究を始動した。

 持ち寄った実践事例を分析し、甲論乙駁・喧々囂々と口角泡をとばし、厳しき激しい討論の連続であった。激論は時間の経つのも忘れ深夜に及ぶこともあった。毎月の例会だけではなく、必要に応じ、よい授業とは何かを追究した。先人の著書を輪読し、国語教育原論・学習心理学・ソシュールの言語学等についても理論研究を継続した。合宿研究会を隔月毎に企画し「真を極める」ために国語科教育の体系化・秩序化を構想した。また、主体的学習法開発を課題に指導法の組織化についても仮説を立てて実践した。このような研究を通して固い絆で結ばれた同士同行の盟友「七人の侍」は、密接不離の人間関係力と企画力・組織力・指導力で自主研究の輪を広げ、授業研究に専念する先生方の層が厚くなった。この「授業を創る会」では、機関誌『授業創造』を発行した。加えて『国語教育〜国語科授業の改革〜』を発刊して高く評価され好評を得た。東京多摩地区の国語教育研究者の団結が原動力となって「全国小学校国語教育研究会(全小国研)」を発足させたのである。

 国内の全国大会はもちろん、海外でも研究会を開催し、四五回を重ねた「全国創造国語研究会」は、「国語教育立国論」の理念追究と研究構想構築、実現を目指し、若い先生方が主力になって子どもを愛し研究に徹している。

 今日的課題である「国語教育立国論」シリーズ発刊の貴重な機会を設定していただいた明治図書の江部満様に深く感謝し、ご期待に応えるために国語改革に挑戦したいと意を新たにしている。

著者紹介

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〈現在〉

中京女子大学名誉教授     全国小学校国語教育研究会名誉顧問

東京創造国語研究会名誉会長  全国創造国語研究会名誉会長

全国国語科教育研究所長    21世紀の国語教育を創る会代表

全日本言語教育学会名誉会長  全日本国語教育立国推進本部顧問


東洋大学国文学科卒業。鹿児島県・埼玉県・東京都の公立学校教諭。青梅市教育委員会〜東京都教育委員会指導主事として12年。墨田区〜中野区の校長として10年勤務。その間,文部省教育課程教科等特別委員・教育課程調査研究協力者並びに副委員長,学習指導要領並びに指導書作成委員,NHK学校放送教育番組企画委員等を歴任。公立学校定年退職後中京女子大学教授として17年間勤務。現在も全国的規模で授業実践理論の確立と「国語教育立国論」の提唱と展開に全国的に活躍中。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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