小学校国語科 どの子も必ず書けるようになる「書くこと」の授業づくり
すぐに使える練習ドリル付き

小学校国語科 どの子も必ず書けるようになる「書くこと」の授業づくりすぐに使える練習ドリル付き

コピー可のドリルで無理なく取り組める小論文の指導法

どの子も必ず書けるようになる「書くこと」の授業づくり、それは、どの子も論理的文章を書くことができる授業である。本書では、初任の先生や国語を教えるのが苦手な先生もできる指導法を収録し、子どもの論理的思考力・表現力を確実に育成する授業を提案している。


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PDF
ISBN:
978-4-18-387515-0
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 208頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月1日

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T 小学校国語の「書くこと」の学習の全体像
第一章 論理的に「書く」学習の問題点
1 大学入学共通テストの記述式問題の導入見送りと第二のPISAショック
2 大学生になってもレポート作成で苦労している
3 小学校国語の「書く」学習の課題
第二章 小学生から「小論文」の書き方を教える
1 小学生が書く論理的文章とは科学論文の小学生版―「小論文」―
2 小論文は科学論文の書き方指導書に学んだ
(1) 文章構成
(2) 段落とキーワード
3 論理的文章を「書く」ために「読む」
(1) 教科書の論理的文章教材を読む
(2) リライト教材を読む
(3) 児童の書いた小論文を読む
4 児童の小論文から文章構成「はじめ・なか1・なか2・まとめ」に気づく
第三章 「小論文」の学習プラン
1 小論文学習の全体像
(1) 学習目標
(2) 学習計画(4時間扱い)
(3) 学習指導案
(4) 教材1 「小論文の書き方」プリント
(5) 教材2 小論文書き方ワーク
(6) 教材3 「どちらがじょうずかな」プリント
第四章 「書くこと」の授業にまつわるQ&A
1 物語に対する児童の思いをたくさん書かせたいのに、なかなか書くことができません。
2 「書くこと」に形式・型があるのはどうしてですか?
3 書き上げた作品が同じような文章でいいのでしょうか?
4 論理的文章以外の他の文章が書けなくなるのではありませんか?
5 原稿用紙1枚ではなくて長く書かせたいのに、鉛筆が止まってしまいます。
6 自由に、個性的に書かせたいのですが、どうしたらいいですか?
7 教科書に載っていない学習を教えていいのですか? 学習指導要領にも載っていないのではありませんか?
資料編 コピーしてそのまま使える! 論理のドリル
1 基礎(1・2年/3・4年/5・6年)
2 段落(1・2年/3・4年/5・6年)
3 一段落一事項(1・2年/3・4年/5・6年)
4 名前のつけ方(1・2年/3・4年/5・6年)
5 具体と抽象(1・2年/3・4年/5・6年)
6 キーワード(1・2年/3・4年/5・6年)
7 論理的思考の組み立て方(1・2年/3・4年/5・6年)
8 事実か意見か(1・2年/3・4年/5・6年)
9 「なか」の書き方(1・2年/3・4年/5・6年)
10 「まとめ」の書き方(1・2年/3・4年/5・6年)
11 「むすび」の書き方(5・6年)
12 「はじめ」の書き方、題名のつけ方(1・2年/3・4年/5・6年)
13 図・表・グラフの読み方(1・2年/3・4年/5・6年)
14 論理的文章の文体(3・4年/5・6年)
U 学校研究1 埼玉県三郷市立吹上小学校
第一章 研究の概要
1 研究テーマ
(1) 主題設定の理由
(2) 研究の仮説
(3) 年間計画
2 2年間の研究内容
(1) 論理的文章を「読む・書く」授業の指導
(2) 全校同一テーマで書く小論文指導
第二章 校内研究の重点項目
1 音読指導
2 段落とキーワード
3 文章構成「はじめ・なか・まとめ」
4 板書添削
5 発問・指示を明記した学習指導案
第三章 全校で取り組んだ小論文の書き方学習
1 小論文の書き方の学習方法
2 小論文の実際
(1) 「六年生を送る会」2年
(2) 「六年生を送る会」4年
(3) 「六年生を送る会」6年
(4) 小論文「六年生を送る会」の考察
第四章 各学年の実践事例
1年の実践事例
2年の実践事例
3年の実践事例
4年の実践事例
5年の実践事例
6年の実践事例
第五章 口頭作文の実践
1 指導方法
2 口頭作文年間計画
3 指導の実際
(1) 事例1 言葉を引き出し組み立て方を教える添削・評価
(2) 事例2 つぶやきを文章化する添削・評価
(3) 事例3 一文を短くする添削・評価
(4) 事例4 キーワード確認による文章構成の添削・評価
(5) 事例5 「なか」がより詳しくなる質問を評価
4 口頭作文の成果と課題
(1) 成果
(2) 課題
第六章 学校研究の成果と課題
1 成果
2 課題
研究のまとめ
V 学校研究2 東京都台東区立東泉小学校
第一章 研究の概要
1 研究テーマ
(1) 主題設定の理由
(2) 研究の仮説
(3) 年間計画
2 6年間の研究内容
(1) 全校統一テーマで書く小論文指導
(2) 論理的文章の読み方・書き方の指導
第二章 校内研究の重点項目
1 小論文を書く
2 論理的文章を読む
3 論理的文章を書く
第三章 全校で取り組んだ小論文の書き方学習
1 小論文の書き方の学習方法
2 小論文の実際 「お手伝い」(1〜6年)
(1) 「おてつだい」1年 口頭作文
(2) 「お手つだい」2年
(3) 「お手伝い」3年
(4) 「お手伝い」4年
(5) 「お手伝い」5年
(6) 「お手伝い」6年
(7) 小論文「お手伝い」の考察
3 同一児童の小論文の変化「運動会」
(1) 1年 だいめい 「たのしいうんどうかい」
(2) 2年 だい名 「楽しかったうんどう会」
(3) 3年 題名 「悲しい運動会」
(4) 4年 題名 「面白かった運動会」
(5) 5年 題名 「勝てた運動会」
(6) 6年 題名 「最高の運動会」
(7) 小論文の全体の考察
4 作品発表
第四章 論理的文章を「読むこと」「書くこと」における各学年の実践事例
1年の実践事例
2年の実践事例
3年の実践事例
4年の実践事例
5年の実践事例
6年の実践事例
第五章 読書感想文の実践事例
1 読書感想文の指導方法とワークシート
(1) 読書感想文を書く準備
(2) 文章構成表の例
(3) 読書感想文の例
(4) 感想の書き方の例
(5) 原稿用紙の使い方
(6) 文章構成表
2 読書感想文の実践実例
(1) 題名「だまされるな」3年
(2) 題名「『ただいま、マラング村』を読んで」6年
3 読書感想文の成果と課題
(1) 成果
(2) 課題
第六章 学校研究の成果と課題
1 成果
2 課題
研究発表会を終えて
あとがき
参考文献
研究に携わった本校職員

まえがき

 この本は、小学校国語科で、どの子どもも必ず書けるようになる、「書くこと」の授業づくりを紹介しています。埼玉県三郷市立吹上小学校と東京都台東区立東泉小学校の2校の研究に基づいて書いています。この2校は、学校全体で論理的文章を「読むこと・書くこと」の学習指導を研究し、二〇一九年の秋に研究発表を終えました。学校研究としての授業づくりの成果を説明します。

 拙書『小学校国語科 論理的文章を書く力を育てる書き方指導 論理的思考力・表現力を身につける小論文指導法』(明治図書、二〇一七年)では、小学校の先生方に論文指導法を易しく説きました。明日から教室ですぐに実践できる論理的文章を書く学習の提案を目指しました。前述の2校はそれらを具現化した上に、さらにどの子どもも論理的文章を書くことができる授業をつくってきました。 初任の先生や国語を教えることが苦手な先生も、すぐに取り組むことのできる小論文の指導法です。

 全4時間の学習指導案には全発問・指示・説明をせりふで台本のように書いてあります。ワークシートも全てコピーすれば使えます。さらに、「書く」学習の導入やまとめなど、短時間で学習できる「論理のドリル」が資料編にあります。子どもの論理的思考力・表現力を確実に育成する授業提案になっていると考えています。子どもの考えを発信してほしい今、一度、実践してみてください。


  二〇二〇年六月一日   /長谷川 祥子

著者紹介

長谷川 祥子(はせがわ さちこ)著書を検索»

1987年埼玉大学教育学部卒業,2006年早稲田大学大学院教育学研究博士後期課程満期修了。1987年都立足立ろう学校教諭,1991年北区立堀船中学校教諭,1999年新宿区立牛込第二中学校教諭,2006年東京都教育委員会指導主事,2011年豊島区立豊成小学校副校長,2013年北海道教育大学,2017年より青山学院大学勤務。

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※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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