学級&授業だけじゃない!センセイの「仕事」入門130

学級&授業だけじゃない!センセイの「仕事」入門130

困ったところに手が届く!センセイのちょっとした仕事のヒント集

先生の仕事は、学級と授業の枠だけに収まらない!学級づくりのスケジュール管理から、職員室での過ごし方、仕事の段どり・時間管理から、気分転換の方法まで。教師として身につけておきたい基礎基本から、ちょっとした一工夫までを網羅しました。


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PDF
ISBN:
978-4-18-384016-5
ジャンル:
教師力・仕事術
刊行:
対象:
小・中・他
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月17日

もくじ

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まえがき
第1章 教室・学級づくり
001 教室は、こぼれるところ
002 ぬいぐるみのある教室環境
003 ホームセンターでぼんやり
004 もう1つの時計を設置する
005 未然に防ぐ勝手にチャイム
006 きれいな黒板には秘密あり
007 クレームを言われない文字
008 黒板をきれいに等分する印
009 黒板の張り替え調査の有無
010 チョークでイラッとしない
011 小さいものから壊れる秩序
012 目標は短く覚えられること
013 朝に日記を書かせてみては
014 返事が欲しいとき“●方式”
015 ご自由に〈ホワイトボード〉
016 使えない壁を、使える壁に
017 大きな紙にメモをする視点
018 提出物/小テスト専用掲示板
019 その子の誕生日に〈氏名印〉
020 伝えないとよく伝わらない
021 格安写真で賞状を渡す裏技
022 無駄に説明しない手書き!
023 A3紙で具体的に伝える
024 掲示物の賞味期限を書いて
025 紙の処理に各自のルールを
026 黒の色画用紙に銀色のペン
027 〈箱〉先生への提出物はここ
028 ぬりつぶし提出物管理方式
029 再提出印と〆切はセット
030 子どもに訊いてみるんだな
031 思春期だから泣きがはいる
032 子どもの気質が意外と重要
033 割り箸ばかりじゃ芸がない
034 #3goodで書く日記はいい
035 給食は命を削るかんなかも
036 掃除の時間を暇人にしない
037 お掃除のレシピを準備せよ
038 銀のパイプを信用してない
039 「激落ちくん」は切っておくの
040 模造紙を貼って糊の世界へ
041 一人前の帰りの会とは?!
042 定期試験解答用紙余白活用
043 上級試験監督者の過ごし方
044 赤点の反対語は、青点です
045 学級通信に時間をかけない
046 フォントと文字の大きさ編
047 Alphabetは地球上で使用中
048 学級通信を廊下に貼る意味
049 よく意味がわからないもの
050 〈情報〉を家に届けるために
051 紙の流通システムを〈構築〉
052 夏休みの宿題をフライング
053 ビニールテープはあとが楽
054 学校を探検する価値はある
055 〈場所〉の名づけ親になる
056 実のなる木を植えて植樹祭
057 退部推進教員としての経験
第2章 職員室・お仕事の工夫
058 生活目標は、自分のために
059 みんなが見える場所に貼れ
060 上機嫌のモデルになろうよ
061 お手元に年間行事予定あり
062 忘れられない出張は、貼れ
063 アプリは〈色別〉で一面管理
064 色別Googleカレンダー
065 忙しい時期を、先取りする
066 〈部活動〉は先に予定を組む
067 Missionの順と見込み時間
068 はじっこを切ってしまえば
069 じぶん流気分転換の方法論
070 朝の打ち合わせは手短に
071 文章を書くときに〈梵天〉!
072 学級日誌を楽しくしてみる
073 盲点の移動時間と〈時間割〉
074 大きな鞄で仕事に行かない
075 誰の机か意外とわからない
076 一軍文房具は机に入れない
077 軽いボールペンを使おう
078 椅子についてよく考えよう
079 〈細長い〉引き出しは難しい
080 使い回せる写真を1枚用意
081 清掃用具庫の場所に行くぞ
082 ペンは剣よりも増え続ける
083 黒服ならぬ黒紙で掲示する
084 口にするときは手洗い&嗽
085 机を拭くための、臨戦態勢
086 問題がなければ、自動的に
087 教科書は買ってしまうべし
088 ポモドーロ・テクニック?
089 住所を、電話を、言える。
090 この朱肉が目に入らぬか!
091 印鑑の国の先生なんだから
092 ほとんどは、手書きで十分
093 似顔絵はいろいろと使える
094 “まな板立て”は、最強説
095 「手帳」も立ててみる
096 付属のマウスからの〈卒業〉
097 名前は見える位置に書く癖
098 位置を変えてみると意外と
099 電話周辺を、整える心意気
100 レターケースでの整理整頓
101 〈封筒〉で紙を管理する方法
102 前から貼っておけばいい
103 長靴と喪服といい電卓購入
104 時間軸で紙を受け取る方法
105 45Lのゴミ箱は私物です
106 ゴミの捨て方は、ご存知?
107 職員会議は〈転記〉のお時間
108 印刷室にカレンダー設置
109 どこにお主はいるのじゃ?
110 募金はいつも10円と決める
第3章 教師人生をもう少し豊かに・リフレッシュ
111 ずっと頑張りつづけない
112 車検ならぬ人検を定期的に
113 行きと帰りが、ジムなんだ
114 「ごめんなさい」の上級者
115 夏&冬休みはシュレッダー
116 自分なりのSNSルールを
117 勝手に免許更新してしまう
118 年休をいくつ使えるか実験
119 Zoomでならいごとしよう
120 PPTづくりの超初心者講座
121 馬鹿にならない傘のお作法
122 ゴミ箱1つで人事異動する
123 教育職員免許法は読むべし
124 名刺を持っている先生に
125 すぐ「はがき」で送っちゃう
126 悪かったことは占いのせい
127 ホワイトボードのある生活
128 道づれFacebookの〈旅〉
129 わけがわからないところへ
130 異国の学校へ行ってみる
あとがき

まえがき

「スピード」よりも「スムーズ」のための<小さなヒント>


 この本は、学校のセンセイになりたいと思っている方、もしくは学校のセンセイになったばかりの方をイメージして書いています。つまり、題名どおりの「入門書」です。1ページに1枚の写真とそれにまつわる文章、そして隠れたポイントが2つ書かれています。番号の1番から順番に読んでもいいし、ぱらぱらとめくって気になったところを読んでもらってもいいでしょう。(もくじや左上のチェック欄(□)を活用すると、便利かもしれません)


 さて、ここのところ「働き方改革」や「#教師のバトン」など、学校のセンセイに関係する言葉が使われるようになりました。その結果、当たり前の「定時に帰る」ということに視点が集まったことは、改めていいことです。


 しかし、その反面「定時」という見えないゴールテープのために、スピードだけ重視の風潮がさらに広がっていることに、少し不安を覚えます。教育界では、以前から比喩的に「スタートダッシュ」や「ロケットスタート」などの「スピード」を意識した言葉が、ときどき使われます。


 「てきぱき」仕事をやるのはいいことですが、ダッシュは永遠にはダッシュできません。最終的には、へとへとになってしまいます。また、ロケットに乗ったことがない人が、訓練もしないでロケットに乗ったらひどいことになるはずです。最悪「アポロ13号」のようになってしまうことだってあります。


 だから、本著はどちらかというと「スピード」よりも「スムーズ」を増やすための「ヒント」となっています。もちろん、むだなことばかりで「もたもた」しては困りますが、身体に鞭を打って365日スピードだけ重視では、心がすりへって、この教育という仕事を長くは続けられないでしょう。

 20年ぐらい教育の世界にいて、いろいろなことがある程度スムーズで、なめからに仕事を進めることができれば、それだけで合格点ではないかと最近は考えています。最終的に「教育」という世界は、スピードだけでは「しあわせ」になれないのです。そこをある時期までに気がつく必要があります。


 いま一度考えてみても、この国は世界に誇れるような資源がありません。この国にあるのは、きれいごとではありませんが「子どもたちの可能性」です。学校のセンセイは、その「子どもたちの可能性」に直接的に関わります。大げさに言えば、この国の行く末に関わる仕事なのです。センセイの仕事は、未来につながる仕事であるとも言えます。そのセンセイたちが元気で、いい表情で仕事をしていれば、きっと未来は大丈夫でしょう。


 この本には、忍法のような「術」は書いてありませんが、センセイをこっそり助けてくれるヒントはいくつかあるかもしれません。そのヒントが、1つでも必要なセンセイに届いたら、この本を書いた大きな目標の1つは達成したことになります。もしお近くで困っているセンセイがいたら、こっそりプレゼントしてもらえれば幸いです。


  永き日のセンセイたちの手に未来   /山本 純人

  ※永き日(春の季語)

著者紹介

山本 純人(やまもと すみと)著書を検索»

1977年生まれ。旅人。俳人。歌人。審判員。

埼玉県公立学校教諭。


数年の臨時採用を経て、小学校教諭として採用。

その後、中学校、高等学校を経て、現在特別支援学校勤務。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 著者山本先生の人柄が反映された素晴らしい作品になってます。
      2022/2/2560代・初任者指導教員
    • 中学校の実践ですが、小学校にも適用できるものばかりです。
      なぜその方法が有効なのかという理由まで理解できました。
      2022/1/23だだんだん
    • 本文の趣旨ではないが、学級目標のひとつに「感じよく」とあったのが妙に心に残っている。
      2022/1/1840代・小学校管理職
    • ちょっとしたこと、でも知っていればすごく役に立ったり、きもち的に楽になったり、周りのためになったりすることがたくさん書かれており、とても勉強になった。
      2022/1/9クリームパン
    • 130もの仕事が入って満足です。そこから自分に合うものを使っていきます。その時々に読み直し、引っかかるネタはまた違ってくると思います。初任の先生にもお勧めしたい本です!
      2021/10/2430代・小学校教諭
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