新学習指導要領の指導事例
新小学校国語科・重点指導事項の実践開発

新学習指導要領の指導事例新小学校国語科・重点指導事項の実践開発

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重点指導事項を踏まえ、全国の実践研究者のアイデアを紹介

本書は、改訂学習指導要領を基に「重点指導事項例」に該当する「重点指導事項」を選定整理して、特に典型的な「重点指導事項」について、全国の学校現場で活用しやすい指導のアイデアを提供している。


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ISBN:
978-4-18-380712-0
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5横判 120頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

もくじの詳細表示

はじめに
T 国語科の現状と課題
1 PISA型読解力の育成
2 「全国学力調査」の成果と課題
3 「改正教育基本法」と新学習指導要領・国語科
U 新国語科の重点指導事項とは何か
1 「基礎的・基本的な知識・技能の習得」に関わる重点指導事項
2 「思考力・判断力・表現力等の育成」に関わる重点指導事項
3 「授業時数の確保」に関わる重点指導事項
(1) 「授業時数の確保」のねらいは何か
(2) 国語科の場合
4 「学習意欲の向上や学習習慣の確立」に関わる重点指導事項
(1) なぜ,「学習意欲の向上や学習習慣の確立」が必要なのか
(2) 国語科の場合
5 「言語活動の充実」に関わる重点指導事項
(1) 各教科等における言語活動の充実
(2) 「第1章 総則」における言語活動の充実の位置付け
(3) 「言語活動の充実」のためのポイント
6 「言語活動例」に関わる重点指導事項
(1) 新学習指導要領・国語における言語活動例の位置付け
(2) 言語活動を通して指導事項を指導する
(3) 言語活動を有機的に位置付けた単元構想のステップ
7 〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕に関わる重点指導事項
(1) 〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕新設の趣旨
(2) 〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕の構成
(3) 「伝統的な言語文化に関する事項」の指導のポイント
(4) 「言葉の特徴やきまりに関する事項」「文字に関する事項」「書写に関する事項」の指導のポイント
V 重点指導事項のねらいと指導のアイデア
【第1学年及び第2学年】
1 話すこと・聞くこと
@ 「話すこと・聞くこと」の基本的な考え方
A 「説明」や「報告」「感想」の考え方と指導のアイデア
B 「応答」や「話し合い」の考え方と指導のアイデア
C 「あいさつ」や「連絡」,「紹介」の考え方と指導のアイデア
2 書くこと
@ 「書くこと」の基本的な考え方
A 「想像」の考え方と指導のアイデア
B 「報告」や「記録」の考え方と指導のアイデア
C 「説明」の考え方と指導のアイデア
3 読むこと
@ 「読むこと」の基本的な考え方
A 「想像」の考え方と指導のアイデア
B 「読み聞かせ」の考え方と指導のアイデア
C 「感想」の考え方と指導のアイデア
4 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項
@ 「伝統的な言語文化に関する事項」の考え方と指導のアイデア
A 「言葉の特徴やきまりに関する事項」の考え方と指導のアイデア
B 「文字に関する事項」の考え方と指導のアイデア
C 「書写」の考え方と指導のアイデア
【第3学年及び第4学年】
1 話すこと・聞くこと
@ 「話すこと・聞くこと」の基本的な考え方
A 「報告」や「意見」の考え方と指導のアイデア
B 「話し合い」の考え方と指導のアイデア
C 「読み取ったこと」の考え方と指導のアイデア
2 書くこと
@ 「書くこと」の基本的な考え方
A 「物語」の考え方と指導のアイデア
B 「学級新聞」の考え方と指導のアイデア
C 「依頼状」や「案内状」「礼状」の考え方と指導のアイデア
3 読むこと
@ 「読むこと」の基本的な考え方
A 「感想」の考え方と指導のアイデア
B 「図鑑」や「事典」の考え方と指導のアイデア
C 「記録」や「報告」の考え方と指導のアイデア
4 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項
@ 「伝統的な言語文化に関する事項」の考え方と指導のアイデア
A 「言葉の特徴やきまりに関する事項」の考え方と指導のアイデア
B 「文字に関する事項」の考え方と指導のアイデア
C 「書写」の考え方と指導のアイデア
【第5学年及び第6学年】
1 話すこと・聞くこと
@ 「話すこと・聞くこと」の基本的な考え方
A 「説明」や「報告」の考え方と指導のアイデア
B 「まとめ」の考え方と指導のアイデア
C 「推薦」の考え方と指導のアイデア
2 書くこと
@ 「書くこと」の基本的な考え方
A 「経験」や「想像」の考え方と指導のアイデア
B 「課題」の考え方と指導のアイデア
C 「事物のよさ」の考え方と指導のアイデア
3 読むこと
@ 「読むこと」の基本的な考え方
A 「伝記」の考え方と指導のアイデア
B 「課題」の考え方と指導のアイデア
C 「推薦」の考え方と指導のアイデア
4 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項
@ 「伝統的な言語文化に関する事項」の考え方と指導のアイデア
A 「言葉の特徴やきまりに関する事項」の考え方と指導のアイデア
B 「文字に関する事項」の考え方と指導のアイデア
C 「書写」の考え方と指導のアイデア

はじめに

 改訂学習指導要領(平成20年度版)は,子どもたち(学び手)の学力と学習状況についての現状を丁寧にとらえ,様々な学習課題を明らかにして,子どもたちに確かな学力を身に付けさせたいという願いを具体化したものである。

 同時に,この改訂学習指導要領は,例えば,PISA型学力調査にも対応できる教育課程の実現を図ったものである。国際化が進行する社会において主体的に生きていくための基盤となるような,国際的にも通用しうる資質・能力を確実に習得・活用できることが大切であり,その実現を願って学習指導要領は改訂されたのである。

 このため,中央教育審議会答申(平成20年1月17日)は,教育基本法改正及び学校教育法改正を受け,基礎的・基本的な知識・技能及び思考力・判断力・表現力について,それらを確実に身に付けさせるための方策を提言している。その提言の一つに,「重点指導事項例」の提示がある。すなわち,基礎的・基本的な知識・技能の一層の習得を促すための方策として,学習指導要領が示す内容事項の中で,社会的な自立の観点から重要であったり,子どもたちがつまずきやすいといった観点から,各学校において,重点的な指導や繰り返し学習といった指導の工夫や充実に努めることが求められる事項の例を「重点指導事項例」として整理し,提示したのである。また,このことは基礎的・基本的な知識・技能のみならず,「思考力・判断力・表現力等に関わるものについても例示し,各学校において,これらの力の育成にしっかりと取り組むようにすることが必要である」と指摘している。

 この「重点指導事項例」については,それぞれの教科の特性と子どもたち(学び手)の状況,とりわけ改訂学習指導要領の各教科の改訂の内容に大きく依存をするものでもある。

 そこで本書では,改訂学習指導要領を基に「重点指導事項例」に該当する「重点指導事項」を選定し,その「重点指導事項」を整理して,特に典型的な「重点指導事項」について,全国の学校現場で活用しやすい指導のアイデアを提供しようとするものである。

 改訂学習指導要領国語科の理念と小学校国語科の「重点指導事項」を踏まえ,子どもたち(学び手)の学力の向上を願い,全国の実践研究者のご協力を得て,学校現場に資するよう祈念しながら本書を編集したものである。また,本書の企画及び編集の万般を遂行していただいた明治図書の石塚嘉典氏・飯島トミ氏に深謝の意を表したい。


  2009年12月   編著者 /小森 茂

著者紹介

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青山学院大学教育人間科学部教授

◇1949年,栃木県生まれ。

新潟大学教育学部卒業,広島大学大学院博士課程(国語科教育学専攻)中退。高知大学助教授,鳴門教育大学助教授,文部省教科調査官を経て,現在,青山学院大学教育人間科学部教授。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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