[小学校]特別支援学級担任の仕事スキル
初めてでもできる!大丈夫!工夫と支援

[小学校]特別支援学級担任の仕事スキル初めてでもできる!大丈夫!工夫と支援

新刊

先生のしんどさをふわっと軽くする具体的な工夫、先生を守る視点

初めて特別支援学級の担任になり、責任感で自分がやらなければと強く思っても、多様な実態の子どもへの難しい指導、保護者や同僚との連携の難しさに悩んだりしていませんか?大丈夫!先生自身の心を保ち、明日から始められる学級づくり・授業づくりの工夫を紹介します!


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ISBN:
978-4-18-376223-8
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2026年3月9日

CONTENTS

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 小学校 特別支援学級担任の基本の仕事ポイント
01 見通しをつくる=安心と信頼の基盤を築く
02 「できるが8割,ちょっと挑戦が2割」でいく
03 ひとり時間とみんな時間をうまく行き来する
04 毎日予定が変わる現場で,子どもと自分を守る
第2章 小学校 特別支援学級担任の子どもを伸ばすスキル60
学級づくり 仲間づくりや教室環境整備
01 初対面で信頼を築くスキル 子どもの小さな行動を見逃さず,ほめる
02 1日をスムーズに始めるスキル 朝の基本スキルを根づかせる
03 1日を安心して過ごせるようにするスキル 1日・1時間の流れを見える化する
04 子どもの様子に合わせた活動を行うスキル 小集団と個別を柔軟に切り替える
05 子どもの主体性を育むスキル 子どもに役割を与える
06 気持ちの切り替えを促すスキル クールダウンの場所とリラックスタイムを設定する
07 子どもが動きやすい教室にするスキル 教室動線と物の配置を考える
08 子どもが自分で動ける教室にするスキル 掲示・サインは少なく大きく分かりやすくする
09 緊急時に子どもを守るスキル 安全を優先,待つ姿勢で寄り添う
10 仲間づくりのスキル 毎日ちょっとつながる活動を積み重ねる
11 異学年交流のスキル 多様な学び合いの場をつくる
12 交流及び共同学習をうまく進めるスキル@ 予定変更は日常の一部と捉える
13 交流及び共同学習をうまく進めるスキルA 部分参加・途中退出OK,基準を決めておく
14 校内で情報を共有するスキル 朝の打ち合わせとシンプル&見える化に努める
15 課題を成長へつなぐスキル トラブル後は,子どもと振り返る
16 学級目標を活用するスキル 短く分かりやすい目標を日々,積み重ねる
17 1年間を見通すスキル 年間行事を子どもと確認する
18 子どもの学級への所属感を高めるスキル 教室を子どもと一緒に整える
学びの「道しるべ」 授業づくりと評価
19 教育の方向性を理解するスキル 学習指導要領を「道しるべ」に考える
20 授業計画を立てるスキル 行事をもとに単元・週・日案をつなぐ
21 集中できる授業をつくるスキル 15分モジュールメソッドで授業を区切る
22 異学年で学ぶ授業をつくるスキル 共通課題と個別課題を設定する
23 国語で子どもを伸ばすスキル 「話す・聞く・読む・書く」の前段階を大切に育てる
24 算数で子どもを伸ばすスキル 体験から数の理解へ導く
25 生活科で子どもを伸ばすスキル 身近な体験を学習に生かす
26 道徳で子どもを伸ばすスキル 生活場面から考える力を育てる
27 音楽・図工・体育で子どもを伸ばすスキル 表現と体験で自信を育てる
28 つまずきを取り戻すスキル できる部分を認めながら学び直す
29 自立活動@ 健康の保持の指導スキル 健康管理を日常に取り入れる
30 自立活動A 心理的な安定の指導スキル 自分なりの落ち着く方法を見つけていく
31 自立活動B 人間関係の形成の指導スキル 実生活のさまざまな場面で人との関わり方を磨く
32 自立活動C 環境の把握の指導スキル 安全に生活する力を育てる
33 自立活動D 身体の動きの指導スキル 運動や作業の基礎を整える
34 自立活動E コミュニケーションの指導スキル 自分の思いを伝える手段を広げる
35 交流及び共同学習を設計するスキル 「目標設定→役割づくり→振り返り」の流れを意識する
36 個別の指導計画を作成するスキル 長期→短期→週案の流れで具体化する
37 学習指導案を書くスキル シンプルに,一言で,を意識する
38 良い通知表を書くスキル@ 毎日の記録を評価の材料にする
39 良い通知表を書くスキルA 肯定・短文・具体を心がける
チームで支える 保護者・同僚との連携や教師自身のケア
40 保護者と信頼関係を築くスキル 最初の出会いを重視する
41 毎日,連絡帳を書くスキル 「短く・前向きに」テンプレを活用する
42 面談・電話を円滑に進めるスキル 安心→事実→提案の流れをつくる
43 苦情・要望に対応するスキル 受け止めて次へとつなぐ
44 タイプ別・保護者への関わりスキル 相手に合わせた対応をする
45 通常の学級担任と役割分担するスキル 共に子どもの幸せを願い,支える
46 支援員・補助員と協働するスキル 日頃から役割分担をする
47 特別支援教育コーディネーターと連携するスキル ハブとなって周囲を巻き込む
48 交流先の学級担任と連携するスキル 情報共有で安心して送り出す
49 校内で孤立しないためのスキル 情報共有・発信でつながり,信頼を得る
50 外部機関と連携するスキル 子どもを中心に,ゆるやかにつながる
51 学校全体へ理解を広げるスキル 支援を共有し,仕組み化する
52 ICTを活用するスキル デジタルで効率と理解を高める
53 時間を管理するスキル 短時間でも区切って仕事を整える
54 書類・資料を短時間で作成するスキル 雛形・定型句・3行ルールを活用する
55 気持ちを回復させるスキル 休んで心を整える
56 自身をケアするスキル 休む勇気と休める仕組みをもつ
57 教師として成長するスキル 学び続け,つながり続ける
58 自身のキャリアを描くスキル 自分の人生を前向きに考える
59 学校内外で居場所をつくるスキル 気軽な会話を力に変える
60 先生も子どもも笑顔でいるためのスキル 応援のメッセージ
参考文献

はじめに

 特別支援学級の教室に立つ時,胸の中に緊張を抱えている先生は多いのではないでしょうか。子どもたちがどんな表情で登校してくるか,今日は落ち着いて学習に入れるのか,それとも予想外のトラブルが起きるのか――。そんなことを考えながら一日が始まるのは,決してあなただけではありません。

 実際,私も初めて特別支援学級を担任した時は,毎日が試行錯誤の連続でした。計画通りに授業が進まないのは当たり前。子ども同士の関わりにハラハラしたり,保護者からの要望に戸惑ったりしながら,「これでいいのかな」と自問自答していたのを覚えています。

 私は現在,特別支援学級担任の先生方のコーチングを行っています。そこに寄せられるご相談は多岐にわたりますが,特に深刻で繰り返し語られるのは,大きく分けて3つのしんどさです。


先生たちの3つのしんどさと本書のねらい

 1つ目は,先生自身の自己犠牲です。「自分がやらなければ」と抱え込み,疲れ果ててしまう先生は少なくありません。休むことに罪悪感を抱き,無理を重ねるうちに心身を壊してしまうケースも見てきました。短い休息や周囲に頼る工夫が,実は大きな意味をもつのです。

 2つ目は,子どもの実態の多様さです。同じ教室にいても,文字が書ける子とまだ鉛筆を持てない子が並び,集中できる時間も数分単位で違うことがあります。「一斉授業ができない」「そもそも学習に入れない子がいる」という悩みは,担任にとって日常的です。小さなグループ分けや15分ごとの区切りなど,工夫が求められます。

 3つ目は,保護者や同僚との連携の難しさです。生活リズムや学習習慣は家庭の協力なしには改善できません。しかし保護者の中には支援が必要な立場にある方もいて,学校の思いを十分に理解してもらえないことがあります。また,校内の同僚や管理職との温度差に悩む声も多く,「孤立している」と感じる担任も少なくありません。

 こうした3つのしんどさに直面する先生方に向けて,本書は「明日からできる具体的な工夫」と「先生自身を守る視点」をまとめました。

 第1章では,特別支援学級で大切にしたい4つの基本姿勢を扱います。第2章では,授業や評価,自立活動に関する具体的なスキルを紹介します。国語や算数の基礎的な支援から,交流及び共同学習の設計,個別の指導計画や記録・通知表の工夫まで,実践に直結する内容を集めました。相談の仕方や気持ちのリカバリーなど,長く続けられる働き方を一緒に考えます。


読者の先生へ

 特別支援学級の担任は,子どもの成長を間近で感じられる一方,とても孤独で責任の重い立場でもあります。だからこそ,「一人で抱え込まなくてもいい」「小さな工夫が支援になる」と知ってほしいのです。

 この本は,すべてを完璧にこなすためのマニュアルではありません。むしろ,「ここまでできれば十分」「一歩進めばそれでいい」と肩の力を抜けるようなヒントを集めました。

 先生が安心して子どもと向き合えること。それが結果的に子どもの安心と成長につながります。どうかページをめくりながら,「これは試してみよう」と思えることを一つでも見つけていただければ幸いです。


   著者 /安藤 あきこ(ぷーた)

著者紹介

安藤 あきこ(あんどう あきこ)著書を検索»

ペンネーム:ぷーた

特別支援学級22年の実践家

日本で唯一の特別支援学級担任向け教員コーチ

1971年北海道出身。特別支援学級で22年のキャリアをもつ。

この長年の現場経験をメソッド化し,現在では北海道から沖縄まで,20代から60代までの受講生をもつ全国唯一の特別支援学級担任向け教員コーチとして活動。全国の特別支援学級担任と交流もでき共に学ベる場「トモニバ」主宰。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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