国語学力を高めるモデル学習指導案 小学5・6年編

国語学力を高めるモデル学習指導案 小学5・6年編

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優れた授業を支える学習指導案をすぐに活用できる形で紹介。

授業力開発のために1時間の授業の中でねらいに到達するために、子どもの能力を引き出し、どのように高めていくか練り上げることが必要。そこで生きて働く国語力を獲得させるためのモデル指導案を示し、一人一人の教師が分かりやすく使いやすいように工夫した。


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ISBN:
4-18-368316-5
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 136頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

はじめに 国語学力を高めるモデル学習指導案を創る /瀬川 榮志
まえがき /吉本 清久
第T章 5・6年の国語力の発達と絶対評価ができる学習指導案
第U章 基礎的技能が定着する学習指導案作成
○第5学年【話す・聞く】
文末表現の指導
――単元名「文末表現に気をつけよう」――
○第5学年【書く】
仮名遣いの指導
――単元名「あやまりやすい仮名遣いに気をつけよう」――
○第5学年【読む】
漢字の読みの指導
――単元名「漢字の読み方を考えよう」――
○第6学年【話す・聞く】
敬語の指導
――単元名「敬語の使い方を考えよう」――
○第6学年【書く】
言葉の組み立ての指導
――単元名「言葉の組み立てや変わり方を調べよう」――
○第6学年【読む】
文語調のリズム指導
――単元名「文語の表現やリズムを読み味わおう」――
指導案の検討と授業の再構成
第V章 基本的能力を習得する学習指導案作成
○第5学年【話す・聞く】
構成を考える指導
――単元名「自分の考えを工夫しながら話そう」――
○第5学年【書く】
事実と意見,感想を区別して書く指導
――単元名「事実と意見,感想を区別して書き,分かりやすく伝えよう」――
○第5学年【読む】
読み取ったことを表現する指導
――単元名「心に響く詩の音読」――
○第6学年【話す・聞く】
相手に分かりやすく話す指導
――単元名「紹介しよう 心をひかれた人物」――
○第6学年【書く】
効果的に書き伝える指導
――単元名「伝えたい『何か』を見つけよう」――
○第6学年【読む】
叙述を味わいながら読む指導
――単元名「生き方や考え方を読み取ろう」――
指導案の検討と授業の再構成
第W章 統合発信力を獲得する学習指導案作成
○第5学年
方言文化を考える
――単元名「方言の持つ魅力を伝え合おう」――
○第5学年
音読・朗読文化を考える
――単元名「音読・朗読の楽しさを伝え合おう」――
○第5学年
漢字文化を考える
――単元名「漢字で広がるコミュニケーション」――
○第6学年
ことわざ・故事成語文化を考える
――単元名「ことわざや故事成語の魅力を伝え合おう」――
○第6学年
五音・七音文化を考える
――単元名「31文字にこめられた日本人の心を探そう」――
○第6学年
詩文化を考える
――単元名「詩の持つ魅力を伝え合おう」――
指導案の検討と授業の再構成
第X章 国語科授業の本質に迫る指導細案作成
○第6学年
基礎的技能が定着する指導細案
――単元名「日本で使う文字」――
○第5学年
基本的能力を習得する指導細案
――単元名「筆者の考えをとらえよう」――
○第5学年
統合発信力を獲得する指導細案
――単元名「手紙の持つ魅力を伝え合おう」――
指導案の検討と授業の再構成
あとがき /吉本 清久

まえがき

 国語科は,すべての教科の基礎であり,国語学習で培った力が他教科や総合的な学習に生きて働かなくてはならないのです。一人一人の子どもに「生きて働く国語力」を獲得させるには,一人一人の教師が授業力を付けることが大切です。授業力を付けるには,すべての教師が国語科研究法(教材研究法・学習指導案作成法・授業研究法)を身に付けることが重要です。特に,学習指導案は,1時間の授業の中でねらいに到達するために,子どもの持っている力を引き出し,どのように高めていくか練り上げていくものです。教師が授業力を身に付けていくうえでも,子どもの学力を高めていくうえでもとても重要なものです。すべての教師が,一人一人の子どもに「生きて働く国語力」を獲得させる学習指導案を作成できるようになればと願っています。

 本書は,一人一人の教師が,分かりやすく使いやすい学習指導案を作成できるように「学習指導案作成法」に焦点を当て「理論と実践を統一」した研究を開拓しました。そして,学習者の主体的な活動によって国語学力が確実に身に付く,よい学習指導案としての条件を明らかにし,作成の方法を無駄や無理のないように秩序化しました。経験の浅い先生からベテランの先生まで幅広く活用できる実践書です。

 「学習指導案」作成の手順やポイント

1 指導すべき基礎的技能・基本的能力・統合発信力を的確に押さえる。

2 絶対評価の規準並びに基準を明確にし,具体的な評価方法を明記する。

3 「学習活動」「指導事項」「指導・支援・評価」の相互関係を重視する。

4 「生きて働く国語学力」を完全に獲得するレベルアップの活動を編成する。

が分かりやすく解説されています。また,実際の学習指導案は略案形式18例,細案形式3例の合計21例が紹介されています。明日からの授業準備に役立つように編集しました。

 また,本書は,瀬川榮志先生が提唱された「生きて働く言語力」の確立に向け,長年瀬川榮志先生とともに実践研究を積み重ねてこられた島尻地区小学校国語教育研究会(会長・沖縄県南風原町立翔南小学校・竹本祐子校長先生)の協力で徳元ひろみ先生(沖縄県糸満市立西崎小学校教諭)のすばらしい実践も収めました。高学年は,日本の南から「基礎的技能の定着→基本的能力の習得→統合発信力の獲得」ができる指導案を作り,授業改革,そして,国語科教育の改革を推進していこうと思います。本書の主旨が沖縄から北海道まで浸透しネットワーク化されて初めて国語科教育の改革が実現します。


   /吉本 清久

著者紹介

瀬川 榮志(せがわ えいし)著書を検索»

現在 中京女子大学名誉教授全国小学校国語教育研究会名誉顧問 全日本言語教育学会会長

日本子ども文化学会名誉会長 全創国研名誉会長 21世紀の国語教育を作る会代表

1928年鹿児島県に生まれる。東洋大学国文学科卒業。鹿児島県・埼玉県・東京都の公立学校教諭,東京都教育委員会指導主事,東京都墨田区立立花小学校・中野区立上鷺宮小学校・同鷺宮小学校を歴任。その間,文部省教科等特別委員・教育課程調査研究協力者並びに副委員長。学習指導要領指導書作成委員,NHK学校放送教育番組企画委員。現在も全国的規模で授業理論の確立に活動中。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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