- 「進んだ子のための国語科発展学習ワークシート」の特色と使い方 /篠原 京子 /池田 尚子
- 一 斉
- 1 視写
- 1 ドイツの親子 選択型 10分問題 /大貫 眞弘
- 2 二十世紀初頭 統一型 10分問題 /長谷川 祥子
- 3 高瀬舟は 統一型 10分問題 /長谷川 祥子
- 4 真直な路 選択型 10分問題 /田辺 泰
- 2 言語事項(漢字)
- 5 身体が 選択型 10分問題 /渡辺 真由美
- 6 かんみりょう 選択型 10分問題 /深谷 幸恵
- 7 日本語の 選択型 10分問題 /長谷川 祥子
- 3 言語事項(文法)
- 8 述語は 選択型 10分問題 /長谷川 祥子
- 9 僕はきのう 選択型 10分問題 /池田 尚子
- 10 妹が風邪を 選択型 10分問題 /渡辺 真由美
- 4 言語事項(語彙・ことわざ・慣用句・故事成語)
- 11 のれんに 選択型 10分問題 /渡辺 真由美
- 12 彼はとても 選択型 10分問題 /井上 敬夫
- 13 上位語 選択型 10分問題 /大貫 眞弘
- 5 言語事項(その他)
- 14 日本語には 選択型 10分問題 /粂川 佳寿子
- 15 インタビュー 選択型 10分問題 /長谷川 祥子
- 16 敬語は 選択型 10分問題 /粂川 佳寿子
- 6 説明文
- 17 最近の 選択型 10分問題 /渡辺 真由美
- 18 説明文「かえるの 選択型 10分問題 /篠原 京子
- 19 科学革命の 選択型 10分問題 /長谷川 祥子
- 7 文学
- 20 「今日の定例会議で 選択型 20分問題 /村上 正子
- 21 私は大学が 選択型 20分問題 /村上 正子
- 22 私は今まで 選択型 20分問題 /村上 正子
- 23 谷川の岸に 選択型 20分問題 /村上 正子
- 8 古文・漢文
- 24 ある犬 選択型 10分問題 /篠原 京子
- 25 亀山殿の 選択型 10分問題 /渡辺 真由美
- 26 今は昔 選択型 20分問題 /西山 明人
- 27 小僧あり 選択型 10分問題 /篠原 京子
- 9 作文
- 28 ぼくはテレビゲームが 選択型 20分問題 /西山 明人
- 29 練習の成果 選択型 10分問題 /長谷川 祥子
- 30 携帯電話 統一型 20分問題 /渡辺 真由美
- 進 度 別
- 1 言語事項(漢字)
- 1 無作為に 10分問題 /田辺 泰
- 2 夏は 10分問題 /大貫 眞弘
- 3 行方不明の 20分問題 /井上 敬夫
- 2 言語事項(文法)
- 4 ひどい雨 10分問題 /渡辺 真由美
- 5 ぼくはゆっくり 10分問題 /大貫 眞弘
- 6 今日の昼休み 20分問題 /井上 敬夫
- 3 言語事項(語彙・ことわざ・慣用句・故事成語)
- 7 〔 〕はわざわい 10分問題 /大貫 眞弘
- 8 目をぬすむ 10分問題 /篠原 京子
- 9 塞翁が 10分問題 /渡辺 真由美
- 4 言語事項(その他)
- 10 人と人との 10分問題 /粂川 佳寿子
- 11 尊敬語と 10分問題 /大貫 眞弘
- 12 母の留守中 10分問題 /渡辺 真由美
- 5 説明文
- 13 琵琶湖は 20分問題 /長谷川 祥子
- 14 三万年前 20分問題 /長谷川 祥子
- 15 日本語は 20分問題 /渡辺 真由美
- 16 人が鳥に 10分問題 /井上 敬夫
- 6 文学
- 17 旅上 10分問題 /田辺 泰
- 18 友人たちの 20分問題 /村上 正子
- 19 故郷の凧 10分問題 /大貫 眞弘
- 7 古文・漢文
- 20 今は昔、藤六 20分問題 /井上 敬夫
- 21 豊前の国の 10分問題 /篠原 京子
- 22 宋人に田を 10分問題 /篠原 京子
- 8 作文
- 23 校長先生に 20分問題 /渡辺 真由美
- 24 人に説明する 30分問題 /池田 尚子
- 25 高校受験に 20分問題 /井上 敬夫
「進んだ子のための国語科発展学習ワークシート」の特色と使い方
1 個に応じる指導のための「発展学習」
平成一〇年の学習指導要領は、「基礎・基本の確実な定着を図り、個性を生かす教育を充実すること」を目標として設定した。これは、情報化・国際化が急速に進む日本社会に巣立っていく児童・生徒が、激しく変化する競争社会の中でたくましく「生きる力」を発揮できるように、学校教育を対応させようとしたものである。
さらに、「学習指導要領は最低基準であり、理解の進んでいる子どもは発展的な学習で力をより伸ばす」(「学びのすすめ」平成一四年一月一七日・文部科学省)ことを新たな目標として示した。そして「個に応じた指導の充実」のためには「発展的な学習」や「補充的な学習」が必要であるとし、両者を次のように定義した。
発展的な学習とは、学習指導要領に示す内容を身につけている子どもに対して、学習指導要領に示す内容の理解をより深める学習を行ったり、さらに進んだ内容についての学習を行ったりするなどの学習指導であるといえる。
補充的な学習とは、子どもの理解や習熟の状況に応じ、学習指導要領に示す基礎的・基本的な内容の確実な定着を図るために行う学習指導であるといえる。
(「個に応じた指導に関する指導資料──発展的な学習や補充的な学習の推進──」 平成一四年八月・文部科学省)
一般には「発展学習」というと、「学習の進んでいる子」だけを対象とした学習指導を示す場合が多い。しかし、「発展学習」といい、「補充学習」というも、いずれも「個性を生かす教育」という同じ目的を持つ学習指導であることに変わりはない。それ故、発展学習は「学習の進んでいる子」とともに、「学習の不十分な子」に対しても用意されなければならないのである。
2 国語科発展学習には二種類必要である
現場教師の立場からいうと、現在の「学校生活」の中では一部の児童・生徒だけを対象にした「進んだ児童・生徒のための国語科発展学習」を行うことはできない。現在の授業(教室の約三〇人の生徒に行っている一斉授業)の中で、児童・生徒の学習意欲を導き出しながら「発展学習」を充実する技術を開発する他はない。「補充学習」と「発展学習」という二つの機能を持つワークシートをつくることは、そのうちの有力な技術の一つである。このような考えによって、本書は次の二種類の「国語科発展学習ワークシート」を作成した。
一斉・発展学習 (補充学習を含む、クラス全体で取り組む発展学習)
進度別・発展学習 (課題を早く終えた児童・生徒のための発展学習)
3 「一斉・発展学習ワークシート」の性質と使用法
クラス全体で、一斉に取り組むためのワークシートである。教室内で生徒の学習のため、コピー・配布するのは差支えない。
一つの単元が終了した後に、「発展学習」と位置づけて、授業の中の一定の時間を確保して取り組ませる指導が一つの方法である。クラス全員の学力差に対応できるように、次のような特長を備えている。
1 その単元で習得すべき学習内容を身につけていない児童・生徒が、それを身につけるための基礎学習ができる。
2 その単元で習得すべき学習内容を身につけたか否かを、確認できる。
3 その単元で習得すべき学習内容を身につけた児童・生徒が、さらに発展した内容を学習できる。
一枚のワークシートには「ステップ1・2・3」の三段階の課題を設定してある。(一部に「ステップ4」までのものもある。)児童・生徒は自分の力に合わせて、課題を自分で選択して取り組むことができる。「ステップ1・2・3」の課題は、クラスの全員が力の差にかかわらず、同じ時間内に解決できるように配慮してある。これは、「ステップ3」の課題をやや難しくしてある、ということである。
採点は、児童・生徒がその時間内に自己採点することを原則とする。そのため、コピー・配布用の「児童(生徒)用解答」が準備してある。
この「一斉・発展学習ワークシート」を使うと、一斉学習の形態のままで「進んだ子」と「不十分な子」の「発展学習」を行うことができる。それと同時に、どの段階の児童・生徒にも発展した学習に挑戦するチャンスが生まれる。そして、その単元の学習内容が十分に定着していなかった児童・生徒には、「補充学習」の時間を確保することになるのである。
4 「一斉・発展学習」の課題に二つの型を設定した
ワークの学習に児童・生徒が飽きないための小さな工夫として、ワークの課題の出し方に、二つの型をつくった。
(1) 課題選択型
「ステップ1・2・3」の難易度とともに、各課題内容が異なっている。この型では、どれか一つのステップだけを選択して取り組むことができる。また、全員が「ステップ1」から課題に取り組み、「ステップ1」だけで終えてもよく、「ステップ2」まで進んでもよい、とすることができる。
(2) 課題統一型
「ステップ1・2・3」の難易度は異なっているが、各ステップの課題は同じである。これは、ヒントの有無、問い方の違い等で難易の差がつけてあり、解答はどのステップでも同じになる。
5 「進度別・発展学習ワークシート」の性質と使用法
クラスの中で、課題を早く終えた児童・生徒が取り組むためのワークシートである。
このワークシートは学習指導要領に示される基礎的・基本的学習内容を、すでに十分に身につけた児童・生徒を対象にしている。その難易度は、学習指導要領における学年の枠を越えていることもあり、児童・生徒にとって手応えのあるものになっている。
現在の学習指導要領は「ゆとり教育」の名の下に学習内容が削減されて、児童・生徒の学習の負担は軽くなっている。その一方で、授業の内容に物足りなさを感じている児童・生徒もかなり多い。元来、児童・生徒の年代は知的好奇心に満ち、活動力は旺盛である。こういう時期に適切な指導を行えば、彼らの力を十分に引き出すことができるはずである。
そこで、言語技術教育の観点から思考力・表現力をさらに鍛えるために三つのステップを設けて、進んだ児童・生徒が授業時間内に、さらには家庭学習でも取り組むことができるように作成したのが「進度別・発展学習ワークシート」である。前節の「一斉発展学習ワークシート」との関連は、下のように示すことができる。
下の図は、「進度別・発展学習ワークシート」の「ステップ1」が、「一斉発展学習」の「ステップ3」とほぼ同程度の難易度であることを示している。本書のワークシートの全課題は、下の難易度を想定して作問してある。(図省略)
「進度別・発展学習ワークシート」は三段階のステップを一段ずつ学習していくことによって、一つの学習内容を順序よく理解していくように構成されている。
「進度別……」の「解答」は、「一斉……」と同様に「生徒用解答紙」が用意してある。しかし、学習水準を高く設定してあるために、自己採点は難しいと思われる。原則として、教師が採点することが望ましい。
6 「国語科発展学習ワークシート」の全体構成表
最後に本書の全体構成表を示して、先生方の指導計画の参考に供したい。
次ページの表は、本シリーズの各巻の学習内容を一覧にした全体構成表である。「学習領域」と「学年、発展学習の種類」との関係によって、ワークの課題を設定していない部分のあることが分かる。
(表省略)
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明治図書
















