「気合」でやる気はでないから… 教室の中の実行機能
脳機能に寄り添う支援

「気合」でやる気はでないから… 教室の中の実行機能脳機能に寄り添う支援

新刊

BEST300

上手に集中してやりとげるために必要なものは何か?

発達障害のある子どもの中には授業に集中し学ぶことが苦手な子がいる。「実行機能」という脳機能がうまく働いていないためだ。「ぼんやり」状態から注意の方向を定めるトレーニングやいかに学びやすい環境を教室に作るか…その理論をマインドフルネスとともに解説した。


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ISBN:
978-4-18-365644-5
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
対象:
幼・小・中・他
仕様:
四六判 192頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年7月16日

CONTENTS

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 「実行機能」の基礎基本
1 実行機能とは認知機能の働きの総称である
2 実行機能の発達には個人差がある
3 実行機能から子どもの学びと適応を見る
4 実行機能における「注意」の位置づけを知る
5 注意の活動性から子どもの「やる気」を理解する
6 注意の制御性から子どもの「興味関心」を理解する
7 注意の方向性から子どもの「真面目さ」を理解する
8 注意の働きから子どもの学びと適応を理解する
9 実行機能における「メタ認知」の位置づけを知る
10 メタ認知的知識から子どもの「自信」を理解する
11 メタ認知的活動から子どもの「自己効力感」を理解する
12 メタ認知の働きから子どもの学びと適応を理解する
13 実行機能における「ワーキングメモリ」の位置づけを知る
14 ワーキングメモリから子どもの「ぼんやり」を理解する
15 ワーキングメモリから子どもの「精神状態」を理解する
16 ワーキングメモリの働きから子どもの学びと適応を理解する
第2章 学習と適応のための「実行機能」のサポート
17 子どもの実行機能の特性と状態を理解した学習の支援
18 子どもの実行機能の特性と状態を理解した適応の支援
19 注意の活動性を維持するための生活習慣
20 注意の活動性を教室の中で整える方法
21 注意の能動性を生かしやすい環境
22 注意の能動性に着目した教育実践
23 注意の方向性を整える授業での取り組み
24 注意の方向性を促す教育トレーニング
25 メタ認知的モニタリングを生かした学習と適応の支援
26 メタ認知的コントロールを生かした学習と適応の支援
27 自信につながるメタ認知的知識
28 根拠のない思い込みで作られるメタ認知的知識
29 ワーキングメモリを支援するための視点
30 ワーキングメモリに負荷をかけない支援
31 ワーキングメモリと学習方略を意識したメタ学習
第3章 「実行機能」を高めるマインドフルネス
32 思考や感情との関わり方を理解する
33 実行機能とマインドフルネスの関係を理解して活用する
34 注意訓練で自分の集中力をコントロールする
35 注意訓練を継続するコツをつかむ
36 呼吸瞑想で実行機能の働きを高める
37 呼吸瞑想を継続するコツをつかむ
38 日常生活でマインドフルネスを体験する
39 セルフ・コンパッションで自分を慈しむ
40 完全主義から解放される
41 仮想的有能感から解放される
42 自分を傷つけながら自分を守る方法をやめてみる
43 マインドフルなコミュニケーションに取り組む
44 マインドフルな教室でマインドフルな関係性を作る
参考文献

はじめに

 近年の子どもたちの教育環境は目まぐるしく変化しています。英語やプログラミングなど、新しいカリキュラムが次々と導入され、子どもたちは多くの情報やスキルを短時間に習得しなければいけない状況です。このような学校での学びや生活を見聞きするにつれ、保護者としても心配に思うことが多々あります。それでも、私たち大人は、子どもが少しでも学校での学びや生活を楽しいと感じてくれるように、どうにかしたいという想いでいっぱいです。

 教育に関連する世界ランキングでは、日本は多くの領域でベスト3に入るような教育が行われている国ですが、私たちが本当に求めていることは、問題を速く正確に解くことができる子に育つことなのでしょうか。そうではないことは、言うまでもありません。子どもには、「もっと知りたい」という好奇心を大切にして学んでほしいですし、どんな時も幸せを感じて生きられるような大人になっていってほしいというのが、私たちの願いではないでしょうか。そのような子どもに育ってほしいという想いを実現するためには、まず、私たち大人が変わらなければなりません。私たち大人が「今ここ」で何ができるかということを真剣に考えるなら、子どもを大人の理想に近づけるために鍛えようとしたり、やみくもに愛着に原因を求めて子どもを支援しようとしないことです。たとえば、頑張っても言葉でうまく伝えられない子、本を読みたくても内容が頭に入ってこない子、努力してもなかなか書くことがままならない子に、私たちは何を求めて鍛える必要性を見出すことができるのでしょうか。また、愛着の観点のみでどのように支援することができるのでしょうか。

 本書では「実行機能」という脳の働きから、子どもの困っていることを科学的に理解することで、子どもの脳機能に寄り添いながら支援するための情報と支援方法を提案しています。本書を手にとっていただいた皆さまと一緒に、ありのままの自分を生かせる学びと生活を実現できる子を1人でも多く支援できることを願っております。


   著者 /今井 正司

著者紹介

今井 正司(いまい しょうじ)著書を検索»

梅花女子大学心理こども学部心理学科(教授)。早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程を修了後,日本学術振興会特別研究員,早稲田大学応用脳科学研究所を経て現職。特別支援教育専門家チーム委員会の委員や通級指導教室アドバイザーなどの教育支援活動のほか,精神科・心療内科クリニックの心理士として,医療心理的な側面からも子どもと保護者の支援を行っている。認知行動療法や応用行動分析を専門とし,脳科学やマインドフルネスの知見を取り入れたアプローチの支援と研究を多くの小中学校の教諭と取り組んでいる。公認心理師,臨床心理士,特別支援教育スーパーバイザー,指導健康心理士。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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