- 序 文 国語学力向上の解決策は、「到達度チェック」に徹した授業開発が原点 /瀬川 榮志
- まえがき /佐久間 裕之
- T 小学校第三・四学年「書くこと」の国語学力到達規準の系統表
- 1 学習指導要領の内容分析精選による到達規準表
- 2 到達度チェックカードの作成と活用
- 3 到達度チェックカード活用の主な利点
- U 小学校第三・四学年「到達度」チェックカード
- 活動名
- 日々のできごとを書きとめよう 〈三年 書くことエ〉
- 感じたことばで詩を書こう 〈三年 書くことイ〉
- 心にのこったことを知らせよう 〈三年 書くことエ〉
- 家族に手紙を書こう 〈三年 書くことエ〉
- 感想文を書いて交流しよう 〈三年 書くことエ〉
- ひみつしょうかい文を書こう 〈三年 書くことイ〉
- 自分のことを新聞に表そう 〈三年 書くことエ〉
- かんさつしたことをまとめよう 〈三年 書くことイ〉
- 説明書を作ろう 〈三年 書くことウ〉
- じっと見つめて記ろく文を書こう 〈三年 書くことエ〉
- 日々のできごとを書きとめよう 〈四年 書くことエ〉
- じょう景を表す詩や俳句を書こう 〈四年 書くことイ〉
- 友達に手紙を書こう 〈四年 書くことエ〉
- 感想文を書いて考えを交流しよう 〈四年 書くことエ〉
- わがまちじまんしょうかい文を書こう 〈四年 書くことイ〉
- 友達のことを新聞に表そう 〈四年 書くことエ〉
- 実けんしたことを正しく伝えよう 〈四年 書くことエ〉
- 調べたことを説明文にまとめよう 〈四年 書くことウ〉
- 観察を続けて記録文を書こう 〈四年 書くことエ〉
- 様子がわかるように物語を書こう 〈四年 書くことア〉
- V 到達規準に達しない子への支援策
- 1 即フィードバック学習で補充指導
- 2 つまずきが予想される基礎・基本の分析と対策
- あとがき /佐久間 裕之
まえがき
国語科の学習指導要領には、言語活動例が示されました。「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」の三領域にはそれぞれ基礎・基本としての学習内容があり、それらを児童の「言語活動」を通して主体的に学習することが大切です。
「書くこと」で言えば、学習指導要領に示された「言語活動」には、
〈「手紙を書くこと」「自分の思った事などについて調べてまとめること」「経験したことを記録文や学級新聞などに表すこと」など〉があります。と同時に、〈しかしながら、ここに示された言語活動例だけを取り上げるのではなく、ねらいや指導内容に応じ、児童の実態に即した創意ある言語活動の工夫が必要〉です。
本書は、「書くこと」に限定して、非常に価値ある言語活動例を取り上げています。しかも、それらに関連する諸能力・諸事項をていねいに洗い出して細分化し、系統付けています。これにより、どの点に重点をおいて指導すればよいかも見えてきます。
適切な評価規準によるABCを設定したときに重要なのは、そのABCの判断に関わる〈系統的な諸能力の裏付け〉であり、何ができなくてAではないのかBではないのか、そして到達できなかった子にどうステップアップすればよいのかという視点です。本書はまた、この到達できなかった子のフィードバックについても取り上げています。限られた時間の中で、子どもの学習状況を的確に測り、到達しない子どもへの対応策を考えるとき、本書は有用な情報をもたらすことでしょう。
/佐久間 裕之
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- 明治図書