- はじめに
- ポジティブ行動支援の基礎
- 1 困った行動は育ちのチャンスになる
- 2 「ポジティブ行動支援」とは?
- 3 「なぜ、そのように行動するのか?」を理解する
- 4 子どものよさを伸ばす
- 5 困った行動の理由を理解する
- 6 困った行動から、よさを伸ばす
- 7 「先生はなぜ叱るのか?」を解き明かす
- 8 「ほめる」と「叱る」
- 9 多層支援モデルで土台づくりから行う
- 10 違いを認め、学び合う
- 11 学校全体で取り組む
- 12 ポジティブをつくりだす
- 集団の中での支援
- 1 安心して学べる学級をつくる
- 2 取り組みの焦点化、具体化、可視化
- 3 子どもの願いに基づく
- 4 よさを引き出し、認め合う仕組み
- 5 自分達のポジティブ行動支援をつくる
- 6 安心して学べる授業をつくる
- 7 お互いの願いを知る
- 8 よさみつけを充実させる
- 9 キャンペーンを充実させる
- 10 先生がみていることを伝える
- 11 「みんな」に乗れない子どものアドバイザーになる
- 12 「同じでないと…」を「違うとおもしろい」に変える
- 13 全体への支援では不足する子どもに対応する
- 14 通級指導教室の学びを学級へつなぐ
- 個別的な取り組み
- 1 第3層の支援―個別の理解に基づく支援―を行う
- 2 事実をもとによさを伸ばす
- 3 なぜ離席するか、理由を理解する
- 4 周囲の子どもの学習権を保障する
- 5 安全を守り、よさを伸ばす
- 6 周囲の子どもに働きかける
- 7 子ども自身が状況を整理する
- 8 支援情報を進学先へつなぐ
- 9 保護者と連携して支援する
- 10 外部の専門家と連携して支援する
- 11 担任の先生を助けるケース会議にする
- ポジティブ行動支援の先に
- 1 あたたかい学校風土が築かれる
- 2 先生が指導の手応えを得て自信を手に入れられる
- 3 チーム力が向上する
- 4 学校経営が充実する
- 5 多様な子どもを包摂する学校になる
- おわりに
- 参考文献
はじめに
「ポジティブ行動支援」という言葉を聞いたことがある人は増えているでしょう。「叱らない、ほめるのですよね」「よさみつけですね」「でも、ほめてばかりいられないし…」。
○○支援というと、どうしても、ある特定の方法を思い浮かべるかもしれません。そして、先生が子ども達に何かをするというイメージをもつかもしれません。もちろん、ほめることは大切にしますし、先生が主導します。でも、それは一部です。
ポジティブ行動支援は、先生が子ども達と一緒に、自分達の大切なことを実現するための枠組みです。枠組みなので、内容は、先生が子ども達と一緒に考えます。そして、一緒に考えるところに醍醐味があります。
私は、ポジテブ行動支援を通じて、学校にかかわらせていただいています。その中で、多くのことを学ばせていただいています。それは、既にポジティブ行動支援を行っているということです。教育は子どもを育てることなので、当たり前かもしれません。でも、ポジティブ行動支援を知っていただくと、先生はあらためて今行っている実践の意味や重要性を認識し、もっと子どものよさや成長に気づき、手応えを得るということです。
私の学びを多くの方と共有したいと思いました。
ポジティブ行動支援は1990年代に誕生しました。今や世界的な取り組みです。わが国においても、2017年に、日本ポジティブ行動支援ネットワークが設立され、多くの情報が発信されるようになりました。学校全体で取り組むポジティブ行動支援(スクールワイドPBS)については、スタンダードな解説書も刊行されています。ただし、組織的に推進するには準備が必要です。
そこで、本書では、先生が自分の教室で、既に行っていることを見直したり、ちょっと工夫したりすればできることを中心に伝えたいと思いました。そのために、ポジティブ行動支援の基礎を踏まえながらも、実際の実践を取り上げ、どんな工夫ができるのかを書いてみました。願いに文章が追いつかない感じですが、先生が子ども達と一緒に、学校生活を楽しいものにしていく手がかりになればと願います。
著者 /平澤 紀子
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明治図書

















