指導から評価まですべてが分かる!
新学習指導要領対応 中学校美術テッパン題材モデル 第1学年

指導から評価まですべてが分かる!新学習指導要領対応 中学校美術テッパン題材モデル 第1学年

指導から評価まで新学習指導要領をしっかり実現!

新学習指導要領に沿った題材モデルを31本収録。各題材には、指導過程に沿って生徒の反応や指導ポイントを詳しく紹介し、評価項目毎に、評価場面や評価規準を具体的に示しているので、新3観点を意識した指導と評価が実現できます。中1、中2・3年の全2巻。


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PDF
ISBN:
978-4-18-356110-7
ジャンル:
図工・美術
刊行:
対象:
中学校
仕様:
B5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年10月4日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
1章 新学習指導要領を実現する!授業づくりのポイント
新学習指導要領改訂のポイント
新学習指導要領を実現する本書の題材モデル
小学校からの接続において美術科教師が心がけること
「美術」との出会いに「期待」をもつ生徒を育てる
評価シート
2章 指導から評価まですべてが分かる!領域別題材モデル31
絵画
1 身近な人を見つめて 〜その人らしさを表そう〜
2 「○」の形の中に何が見える 〜自分らしいデザインをかこう〜
3 いろいろな技法の実験工房 〜モダンテクニック〜
4 原食堂 〜モダンテクニックを生かして〜
版画
5 和のオリジナル切手をつくろう 〜一版多色版画のよさを生かして〜
6 サークルワールド 〜ドライポイントに挑戦!〜
デザイン
7 美しい構成と装飾 〜身近なものの特徴を捉えて〜
8 形を単純化して配色を意識して表現しよう 〜色の知識を活用して〜
9 レタリング 〜絵文字が動き出す!〜
10 世界一短い自己紹介!
11 ブレイクするドリンクはこれだ 〜ペットボトルラベルデザインに挑戦〜
12 スタジオ結成!オリジナルアニメの制作
13 色のとリズムと立体構成
14 自分の紋をデザインしよう
工芸
15 和のもつ美しさを味わう 〜張り子面〜
16 自分キャラだるま
17 「たたら板づくり」によるカップと皿の制作
18 和風を味わう 〜消しゴムはんこでうちわづくり〜
19 マイ水うちわ
立体
20 願いを込めた仮面
21 福来るアニマル
22 日本の美を和菓子に込めて
彫刻
23 手の塑像
24 学級を丸ごと再現!ぼくたちの休み時間 〜友人の「その人らしさ」を粘土で表現しよう〜
25 インセクトカフェでばぐバグbug!? 〜トリックアートを利用した、オリジナルカフェメニューを虫で表現〜
26 プロジェクトN 〜NENDOで本物そっくりのNIBOSHIをつくろう〜
鑑賞
27 アートで伝言ゲーム
28 花の生命 〜花から命の表現を感じ取る〜
29 浮世絵って何?浮世絵の真実を明かせ!
30 〇〇さんのことを友人に紹介しよう!
31 そうだ!美術館へ行こう!
おわりに
執筆者一覧

はじめに

 今回の学習指導要領改訂では,図画工作科で身に付けた資質・能力をもとに,中学校美術科における「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の3つの資質・能力の観点から整理されました。その中では,表現活動や鑑賞活動を通じ,造形的な見方や考え方を働かせながら,子どもたちを取り巻く生活や社会にある様々な美術や美術文化と豊かに関わることが目指されました。

 ところで,ここで言う造形的な見方や考え方を実現するには,感性や想像力を働かせながら対象や事象を造形的な視点で捉え,自分なりの意味や価値をいかにつくり出すことができるかが実践上のねらいとされます。では,ここで言う「感性」とは,どのような力を言うのでしょうか。「感性」とは一般的に言って「感じる力」と,どちらかというと受け身の力として捉えられがちです。しかし,これまでの研究から,それは,五感を通じて自らにとって大切な情報を取捨選択し,かけがえのない自分らしさを創り上げていく「能力」であり,実は受け身ではなく,主体的,積極的で教育可能な力と言うことができます。また「感性」を働かせるプロセスで生きた「知性」が育成されるという意味で,「感性」とは子どもたちの「確かな知性を支える土台」であると言うこともできます。豊かな美術の学習は,混沌とした多様な価値観の中を自らの視点をもち,確かな足取りで生き抜くための原動力になると考えることができます。

 本シリーズは,新学習指導要領に準拠しつつ,実践研究を進めてきた愛知県造形教育研究会の実践研究の成果を中学版「テッパン題材」としてまとめたものです。定番の教科書題材をもとに等身大の中学生の現状に向かい合いながら,いかに造形的な見方や感じ方を育てていくことができるかについて,実践者の様々な工夫や手立てが生かされた実践集となりました。各項目には,授業の環境づくり,進め方,言葉かけのアドバイス,評価等の観点が具体的に示されました。また,本文中の「評価」に関しては,授業者のねらいに合うように自由に書き込める「評価シート」も掲載しましたので必要に応じてご活用ください。

 本題材集が,新学習指導要領を背景とした授業の実現に悩む先生方の参考になり,美術科の授業を着実に進めていく際のヒントになればこれに勝る喜びはありません。

 最後になりましたが,本書の企画段階から出版に至るまで,本当に粘り強く支えていただきました明治図書出版編集部の木村悠さまはじめ労をとっていただいた編集部の皆様に心より御礼を申し上げます。


  2021年5月   監修者

著者紹介

竹井 史(たけい ひとし)著書を検索»

同志社女子大学現代社会学部現代こども学科教授。筑波大学人間総合科学研究科後期博士課程満期退学。愛知教育大学創造科学系教授,同附属名古屋小学校長などを経て現職。専門は,美術教育学。文部科学省「図画工作科で扱う材料や用具」作成協力者。図画工作科教科書(日本文教出版)企画及び著者など。

中村 僚志(なかむら りょうじ)著書を検索»

愛知教育大学大学院を修了後,昭和61年4月より刈谷市立小中学校に勤務。平成17年から5年間,愛知教育大学附属岡崎小学校に勤務。刈谷市教育研究会造形部部長,三河教育研究会副部長,愛知県造形教育研究会会長などを勤め,現在は刈谷市立刈谷南中学校に勤務。

牛山 晴登(うしやま はると)著書を検索»

愛知教育大学を卒業後,平成9年4月より刈谷市立小中学校に勤務。平成24年に上越教育大学大学院で修士号を取得。刈谷市教科指導委員などを勤めた後,平成28年から3年間,文部科学省国立教育政策研究所に勤務。現在は愛知県教育委員会西三河教育事務所に勤務。

寺田 眞一(てらだ しんいち)著書を検索»

元愛知県造形教育研究会副会長,元武豊町立富貴小学校長。

地元武豊町をはじめ,愛知県内の造形教育の推進に寄与する。令和元年度末に退職。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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