学びの質を高める!ICTで変える国語授業3 Google Workspace for Education編

学びの質を高める!ICTで変える国語授業3 Google Workspace for Education編

新刊

BEST300

1人1台端末環境を最大限に活用した国語授業づくり

Google Workspace for Educationの最大の特徴は、クラウド共有による学びを日常化できること。対面・オンラインのいずれも応用可能な事例を多数掲載、「クラウド・バイ・デフォルト」の学びで授業の可能性は一層広がります。


紙版価格: 2,596円(税込)

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ISBN:
978-4-18-352836-0
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小・中・高
仕様:
B5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2022年5月18日
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CONTENTS

もくじの詳細表示

まえがき
―22世紀まで生きていく世代のために
第1章 学び方・働き方を変えるGoogle Classroom入門
Google Classroom が実現する学び方改革・働き方改革
Google Classroom で変わる!学び方−課題を主体的に解決する能力を育む
Google Classroom で変わる!働き方−業務時間を削減する時短テクニック
第2章 Google Workspace for Educationの基本ツールでできる!国語授業活用事例
Google Workspace for Educationの世界
[Google Jamboardの基礎・基本]
アクティブ・ラーニングや遠隔授業で楽しく使えるインタラクティブ・ホワイトボード・ツール
<自由な共有スペースでワクワク学べる―GoogleJamboard の活用事例>
自他の解釈をつないで物語の解釈を深めよう
情報を整理・分析してつなぎ,調査したことを発信しよう
褒め褒めコメントの共有で書き初めスピーチをしよう
説明文中の画像・グラフを読み解く力をつけ,内容を読み深めよう
[Googleフォーム & Googleスプレッドシートの基礎・基本]
インタラクティブな学習環境が構築できる黄金コンビ
<簡単に導入できて応用しやすい―Googleフォーム&Googleスプレッドシートの活用事例>
ワードハントで言葉との出会いを演出しよう
生徒による小テスト作成で簡単に楽しく学習効果を高めよう
短い文章で表現する力を育成し,コメント力を高めよう
『羅生門』の世界を「直喩」で彩り,訴求力を高めよう
[Googleドキュメントの基礎・基本]
魅力的な文書作成ができ便利が広がるスタンダードツール
<クラウド共有で編集作業―Googleドキュメントの活用事例>
学校生活を楽しくする「あったらいいな」を話し合おう
教材文への直接書き込みで交流を活性化しよう
[Googleスライドの基礎・基本]
楽しく共同作業ができ取り組みが主体的に変わるいつでも・どこでも・プレゼンツール
<プレゼン+αを実現する―Googleスライドの活用事例>
これがわたしのお気に入り:写真をそえた紹介文を書いてみよう
スライドで単元の土台づくりをし,場面のあらすじをまとめよう
発表資料だけからの脱却を図り,心を動かすプレゼンテーションをしよう
文豪バトル:大好きになった「つもり」でプレゼン対決をしよう
キャッチコピーづくりを通して言葉の力を育もう
登場人物像を生かした故事成語のアナザーストーリーをつくろう
和歌と漢詩の四季調べを通して伝統的な言語文化の季節感を分析しよう
COLUMN YouTubeと文学
[Googleサイトの基礎・基本]
誰でも簡単につくれる絶対おススメの万能ポートフォリオ・ツール
<HP作成から教材ファイル・教科資料室の作成まで―Googleサイトの活用事例>
「説明文の部屋」で学びを振り返ろう&確かめよう
デジタルコンテンツを一元化してシェアしよう
第3章 Google Workspace for Educationの可能性を探究する
進化する学びの未来
[ICTで進化する学び]
ワークシートをデジタル化し,編集・共有をスムーズにしよう
COLUMN 閲覧可・編集可・コピー可!Google Classroom活用のポイント
U3S:超短いショートショートをつくろう
COLUMN Google フォームの活用で働き方をアップデート
語源プレゼンで語彙を増やそう
COLUMN 「検索」技術を高めよう!
「発信」「受信」を繰り返し,読みを変化させよう
COLUMN 背景画像を変更してJamboardを思考ツールに
Active Book Dialogue :深い気づきと学びを創発する未来型読書法で遠隔学習をしよう
COLUMN おススメの拡張機能@ まさに「神」アプリ Kami
Time will tell:自分クイズをつくろう
COLUMN おススメの拡張機能A 映像作成ソフトあれこれ
Classroomをフル活用した授業をしよう
COLUMN Google Classroomでできるルーブリック評価
[教室を越えた学び]
ブックカフェ:クラスを越えて読書会で交流しよう
COLUMN 教師はどのようにICTと向き合うか
小×高のコラボレーション授業:校種と距離を越えた学び
[小]『100万回生きたねこ』の魅力を伝えよう
COLUMN ビデオ会議アプリ Google Meetを活用しよう
[高]『100万回生きたねこ』と『竹取物語』の作品同士の共通点を見いだそう
教科書教材から平和学習へと広げよう
COLUMN Google Earthのコンテンツ作成ツールでオリジナルのインタラクティブストーリーマップをつくろう
[社会に開かれた国語授業]
短歌の魅力をWeb会議システムで世界に向けて発信しよう
COLUMN Google Workspace for Educationの国語授業における縦書き問題
クラウド上での情報共有を通して,児童生徒の学びやすさを支援しよう
COLUMN グループウェアにおける対話と協働−Google Chatで「打ち言葉」を学ぶ
デマを捕まえろ:メディアと上手に付き合うために
COLUMN 提出物の独自性チェックーデジタルだからこそできる不正行為の防止
「コロナの時代をどう生きていくか」を考えよう
COLUMN おススメのアドオン Pear Deckでインタラクティブな授業を
あとがきにかえて
―学びを止めないためにできること
執筆者一覧

まえがき

  ―22世紀まで生きていく世代のために


 担当している児童や生徒が,西暦2101年に何歳になっているかを計算してみてください。今や人生100年と言われる時代です。彼らの多くが22世紀まで生きていくことになるはずだとわかります。19世紀に基本的な枠組みがつくられた学校教育のあり方は,アップデートされるべき時機を迎えています。やり慣れた方法に固執するあまり,未来につながる学びへの進化を妨げるべきではありません。教師の都合よりも子どもの未来。教師の都合を放棄する必要はありませんが,児童生徒の未来に合わせた変化が必要です。

 鍵を握るのは,1人1台端末環境を生かした「クラウド・バイ・デフォルト」の原則を踏まえた学びです。大きな図書館に行って古今東西のさまざまな知にアクセスするように,児童も生徒も教師も,教室にいながらにして「世界最大の図書館」で自由に情報にアクセスし,さまざまな人びとと出会い,交流する可能性を手に入れつつあります。

 もちろん安心安全に閲覧するために,セキュリティーの問題を無視することはできません。しかし,「デジタルシティズンシップ」という言葉が示すように,適切な方法で情報にアクセスするための「権利」を尊重し,育むことも忘れるべきではありません。

 民主主義社会では,市民が必要な情報にアクセスする権利が十分に認められています。情報にアクセスする権利,知る権利を守ることが,主体的であるための基本的な条件です。

 また,民主主義社会では,他者と自由にコミュニケーションする権利が尊重されています。必要な場所に自由におもむいてさまざまな人びとと出会い,自分とは異なる考えに触れます。立場の違いを認めながら考えを伝え合い,互いの価値観を認め合いながら熟議を重ね,合意形成をはかります。さまざまな人びとと自由に交流する権利,伝え会う権利を守ることが,対話的であるための基本的な条件です。

 話を聞きながら板書をノートに黙々と書き写していく児童生徒の姿を維持することが「授業秩序」だと考え,覚えたことを正確に再現させることばかりに腐心する時代は終わりました。これからは,主体的に情報にアクセスし,他者との対話を重ね,熟議と協働を通して深く学び,目標を達成する力を育む時代です。民主主義社会の市民が言語活動する権利を幅広く認められているように,アナログ空間であれ,デジタル空間であれ,子どもが自由に言語活動する権利を発達段階に合わせて尊重していく必要があります。


クラウド共有による言語活動

 Google Workspace for Education の最大の特徴は,クラウド共有による学びを日常化できることです。クラス全員で線を引いたり付箋を貼り付けたりしながら1つの教材を読むことができます。クラス全員で考えたことや気づいたことを1冊のファイルにまとめることもできます。しかも授業時間内,教室内だけではなく,授業時間外,教室外でも,共有された学びの場で対話や思考を繰り返すことが可能です。結果として,言語活動の量が飛躍的に増えます。

 たとえば,共有されたGoogle JamboardTMに次々にアイデアが付箋で書き出されていく場に参加すると,自分の思考が刺激を受けて活性化することを体感できます。模造紙だと不可能な大人数で同時アクセスすることもできるので,「書けない」「思いつかない」と消極的になりがちな児童生徒でも,次々に出現する付箋を見ながらさまざまな気づきを得ることができます。

 Googleフォームに児童生徒の考えを入力させ,回答をGoogleスプレッドシートTMに書き出して共有すれば,生徒がノートにまとめたことを黒板に書き出すという作業が不要になります。黒板に書き写すという作業抜きで,クラス全員の考えが即座に共有されます。クラウド共有なので,授業後もそのまま共有され続け,欠席している生徒でもリアルタイムで参照可能です。

 GoogleスライドTMの1つのファイルにクラス全員分のワークシートを用意して考えたことをまとめる作業をさせる場合,他の児童生徒の考えを必要に応じて参照することができます。授業デザインがしっかりできていれば,「なるほど,そういうことも考えなければならないな」とか「その発想はなかった」とか「こういうまとめ方はわかりやすいな」などという気づきが,スライドをまとめる時間の最中に,多くの児童生徒にもたらされることになるでしょう。こういう学びの姿に慣れていないと,「他の児童生徒の真似をするので,自分が考えたことをまとめる活動にならない」と感じて否定的になってしまいがちです。でも,サッカー選手は上手なプレーヤーの真似をしながら技術や戦術を習得し,自分なりのプレースタイルを確立します。私たち教師も,優れた実践事例に学んだり,尊敬すべき実践者のスタイルを真似したりしながら,目の前の児童生徒に合わせた授業スタイルを確立していきます。真似ることは学ぶことであり,個性というのはその先に手に入れることができるものです。だとすれば,児童生徒が学ぶ過程で真似をすることは,決して否定すべきことではありません。「覚えているかどうか」を試す学習活動の場合は,他の児童生徒の「答え」を見ることを禁じることに妥当性があります。しかし,考えたり判断したりしようとする時に他者の意見を参考にすることは,決して禁じられるべき「悪行」ではありません。授業のデザインさえ適切になされていれば,考えを明確にしていく上での有効な手段となり得ます。

 クラウド共有したGoogleドキュメントTMで文書作成する作業を協働で行うとすれば,それぞれが端末を操作し,必要に応じて書き加えたり書き換えたりしながら対話を重ねることで,話すこと・聞くこと,書くこと,読むこと,を統合した言語活動を展開することもできます。

 Google for EducationTMで授業をする児童生徒は,ここ1,2年で急激に増えました。慣れない環境で授業をすることになり,クラウドバイデフォルトの学びにどのように取り組めばよいのかがわからずに悩んでいる教師も増えているかもしれません。本書は,ほんの少し早く,そういうチャレンジに取り組み始めた教師によるGoogle WorkspaceTMへの実践ガイドブックです。もしかすると「私にはこんなことはできるはずがない」と感じることがあるかもしれません。しかし,ビデオ会議システムで始業式をしたり遠隔授業をしたりするなどということも,以前は「できるはずがない」ことだったはずです。大切なのは「こんなことができたらいいな」というマインドを持つことです。そして,既存の枠組にとらわれず,可能性にまなざしを注ぎ,どうしたらできるようになるかを考えることです。小学校の事例を高校で応用することもできますし,逆に高校の事例を小学校で応用することができるかもしれません。小説の読解に使われているICT活用の手法を,論理的思考力を伸ばすための書くことの授業に応用できるかもしれません。工夫次第で,今まで想像もできなかったような授業を実現できるかもしれない可能性を,テクノロジーはもたらしてくれます。各事例の後には,そのためのヒントになるように,編著者がコメントやコラムを付しています。ぜひ参考にしてください。


 本書は,3つの章から構成されています。

 第1章「学び方・働き方を変えるGoogle Classroom入門」は,Google Workspace for Education による国語授業のプラットフォームになる学習管理システム Google Classroom に焦点を当て,テクノロジーによって国語授業のあり方がどのように変わっていくのかということを概説しています。

 第2章「Google Workspace for Education の基本ツールでできる! 国語授業活用事例」では,Google Workspace for Educationの代表的なアプリケーションを活用した実践事例を紹介しています。小学校,中学校,高等学校と,想定されている校種はそれぞれ異なりますが,どの事例も教材を変えたりアプローチの仕方を変えれば,さまざまな現場で実践可能です。

 第3章「Google Workspace for Educationの可能性を探究する」では,応用的,発展的な実践事例を紹介しています。執筆者の多くは,数年前までさかのぼれば,教育ICTの初心者あるいは未体験者です。バタ足から始めたスイミングスクールで,数年後には4泳法をマスターしていることが珍しくないように,導入したばかりで本書を手にとった方も,おそらくすぐに応用的,発展的な実践にチャレンジしたくなるに違いありません。

 本書を手引きに多くの国語授業の実践者が,自分の持ち場に合わせて,ワクワクするような新しい授業を創り出してくれることを願っています。


   編著者代表 /野中 潤

著者紹介

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※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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