- はじめに
- Chapter1 魅力的に変わる!図画工作授業づくりのコツ
- □1 図画工作科ではどんな力が鍛えられ,将来どう役立つの?
- □2 絵が下手な自分が絵を教えるなんて自信がない!?
- □3 「本物そっくりに」「上手に」子どもが描くことを求めていた!?
- □4 年間指導計画は形だけ!?全題材はやれない!?
- 付録@ 子どもの発達と空間表現の特徴
- 付録A 年間指導計画の例
- □5 忙しくて4月の授業開きやオリエンテーション,色・形遊びの題材をやめてしまった!?
- 付録B 筆の動かし方と水の量
- 付録C 色・形遊び+鑑賞+地域の美術館・博物館
- □6 ぬり絵のワークシートを印刷・配付して絵の具指導をしていた!?
- □7 掲示に使えないような題材はやめている!?
- □8 図画工作科の教科書はあまり使っていない!?
- □9 絵に描くものをどのように決めて指導したらよい?
- □10 バックを全部塗らなければいけないの?
- □11 セット教材の効果的な生かし方は?
- □12 時間も掲示場所もないので八つ切り画用紙に描かせた!?
- □13 描画材は鉛筆やクレヨン,絵の具だけ!?
- □14 高学年はクレヨン卒業!?四つ切り画用紙に鉛筆と絵の具で描かなくてはいけないの?
- □15 1年生に個人絵の具の使い方を徹底的に指導していた!?
- □16 授業でいつも白い画用紙を子ども全員に配っていた!?
- □17 言語活動を取り入れたら描く時間が足りなくなった!?
- 付録D 「作品カード」「すてきだねカード」
- Chapter2 どうすればいいか分かる!場面別指導のコツ
- □18 授業準備はどのように進めたらよい?
- 付録E 子どものつまずきと支援の準備
- 付録F 絵の具の混色とパレットの使い方
- □19 板書は授業でどのように活用したらよい?
- □20 いつ完成か,題材活動予定を子どもに示していない!?
- □21 用具や材料,支援に必要なコーナーを教室にどう配置する?
- □22 机の向き・隊形はどうしたらよい?
- □23 導入ではどのように発問してめあてを引き出すの?
- □24 どんなワークシートを用意したらよい?
- 付録G ワークシート集
- □25 描き出せない子どもにどう対応したらよい?
- □26 画用紙への下描きはどこまでさせる?
- □27 大きく描かせたいのに,小さくなってしまう!?
- □28 太筆・細筆のどちらを子どもが使っているかを見ていなかった!?
- □29 線描はのびのびしているのに,絵の具で絵がダメになる!?
- □30 学習用タブレット,ICTは図画工作科でどう活用するの?
- □31 絵の評価は何を基にどのように評価したらよいの?
- □32 通知表の文は,何をどのように評価して書けば,保護者にも分かりやすくなるの?
- 付録H 通知表文例集
- 付録I 描画材と技法
- □33 鑑賞する活動は授業の中のどこでどのように行ったらよい?
- □34 「もう描けた」と言ってきた子にどう声をかける?
- □35 絵を展示する時に気をつけることはどんなこと?
- □36 指導案はどんなことに気をつけて書くよいの?
- 付録J 鑑賞から絵に表す活動につなげる授業例
- Chapter3 これでうまくいく!題材別指導のコツ
- □37 材料や偶然できた形・色から発想する絵の授業は,どんなことを工夫して行うとよいの?
- 付録K 見て触って感じてつくる絵(コラージュ,液体粘土,土)
- 付録L 空想の世界を描く絵 ワークシート
- □38 空想の世界を描く絵の授業のコツは?
- □39 読書感想画では,どんな本を選び,どのように授業をしたらよいの?
- 付録M 読書感想画に使える本リスト
- 付録N 読書感想画ワークシート
- □40 生活の中でしたことや感じたことを描く授業のコツは?
- □41 版画を子どもが楽しむには,どんなことに気をつけたらよい?
- □42 木版画を子どもが楽しむには,どんなことに気をつけたらよい?
- 付録O 4年 木版画のオリジナル題材の例
- □43 オリジナル題材をつくるコツは?
- 付録P 木版画の授業の声かけの例
- Chapter4 やってみたくなる!図画工作×学級づくりのコツ
- □44 人間関係づくりや道徳に図画工作科をどのように生かすことができるの?
- □45 年度初めの学級づくりに,図画工作科を生かすことはできるの?
- □46 図画工作科を生かした教室づくりにはどのようなものがあるの?
- □47 絵で使う用具をふだんは教室にどう置くとよいの?
- □48 行事や学級活動に図画工作科をどう生かしたらよい?
- 付録Q 図画工作科を生かした教室づくりアイデア例
- おわりに
はじめに
この本を手に取られた先生の受けもつ子どもたちは,どんな絵を描いていますか? 子ども自身が,本当に描きたい方法を自ら選んで描いていますか? その絵は「みんなちがってみんないい」個性豊かな絵でしょうか?
「絵が苦手な自分が,授業で絵を教えるなんて……」とお困りの先生。「どうして自分が指導すると,のびのびとした絵を子どもたちに描かせることができないんだろう」とお悩みの先生。「上手に描けないから絵は嫌い! と子どもに言われてしまった」「絵の描き方の本を買って真似してみたけれど,どの子も似たような絵になってしまって……」「『もう描けた!』とあっさり完成と言ってくる子どもに,本当はもう少し描きこませたいのに……」など,「絵に表す」授業に関する悩みが絶えない様子が現場では聞こえてきます。
そこで図画工作科の授業に関する悩み相談に乗ってきた筆者が,先生方の48の「あるある悩み」から,「絵に表す」図画工作科授業改善の方法を,改めて本にまとめました。
さあ,気になるページから開いてみてください。ちょっとしたことを変えるだけで,子どもたちの顔つきや絵が変わることを実感できるはずです。それだけではなく,図画工作科の授業を通して,学級づくりも変わるはずです。
「早く次の図画工作の授業の日が来ないかな」と,待ち遠しくなるのは子どもだけでなく先生も……。そんな学校現場になることを願っています。
2023年8月 /鈴木 早紀恵
発問や声かけ、板書等のポイントが分かった。
子供とのやり取りが、漫画になっていて、イメージしやすかったです。