「教師の関わり方」が基礎からわかる 算数授業スキルQ&A ベーシック

「教師の関わり方」が基礎からわかる 算数授業スキルQ&A ベーシック

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まずは安心して算数の授業をしたい先生のための1冊

自力解決で子どもが自分の考えをもてない、話し合いの話題があちこちに拡散してしまう、子どもがノートの間違いをすぐに消してしまう…など、「教師の関わり方」が問われる算数授業の典型的な場面をQ&A形式で取り上げ、そこで役に立つ授業スキルを紹介します。


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PDF
ISBN:
978-4-18-339417-0
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
小学校
仕様:
四六判 160頁
状態:
在庫あり
出荷:
2021年9月22日
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もくじ

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はじめに
第1章 「教師の関わり方」次第で授業は大きく変わる
1 「教材」と「教師の関わり」は両輪
2 「教師の関わり」は料理人の腕
3 万能な唯一の方法は存在しない
4 「教師の関わり」で教材と子どもを近づける
第2章 「教師の関わり方」が基礎からわかる 算数授業スキルQ&A
集団の学びをつくるための基本
学力差が大き過ぎて,学級全員で一緒に学びを進めていくことができません…
・教師の「一番理解が遅い」スタンス
どうすれば,主体的に学ぶ態度をはぐくむことができるのでしょうか?
・「よく間違う教師」になる
どうすれば,子どもが学習内容を深く理解し,力を伸ばすことができますか?
・「困り」の顕在化
問題提示
どうすれば,授業の導入で子どもを引きつけられますか?
・チラッとだけ見せる
問題文をよく読み,場面をイメージできるようにするには,どうすればよいですか?
・問題の一部分を隠す
子どもたちが受け身で,自ら問題場面に働きかけようとしません…
・「スキ間」をつくる
自力解決
どうすれば,自力解決中にどの子も自分の考えをもてるようになりますか?
・歩き回る,考えを真似する,質問する
1つの考え方を見つけたら満足して,それ以上は考えようとしません…
・大きな声でつぶやく,価値づける
どうすれば,解決方法を多様に表現しようとする姿を引き出すことができますか?
・大きな声でつぶやく,価値づける
全体交流
どうすれば,主体的に互いの話を「聞きたくなる」ような交流にできますか?
・「黙って最後まで話を聞く」を止める
話し合いについていけず,途中で脱落してしまう子どもがいます…
・階段型の交流
言いっぱなしの発表が多く,話題があちこちに拡散してしまいます…
・話題に壁をつくる
どうすれば,一人ひとりの発言がつながる全体交流にできますか?
・不十分な発言の推奨/意図を問う発問,絞り込み発問
どうすれば,より多くの子どもに発言するチャンスを与えることができますか?
・説明リレー方式
全体交流の時間が足りなくなり,多くの考え方を共有させることができません…
・歩き回る交流
まとめ
教師が黒板に書き,それを子どもが写すだけのまとめで,本当によいのでしょうか…
・まとめの対象を変える
書くべき大切な内容が多過ぎて,まとめきれません…
・まとめを連続させる
ノート
板書を写すだけで,ノートを自分なりに工夫してまとめる力が育っていません…
・思考の促進,思考の整理/内容の価値づけ
子どもがノートの間違いを,すぐに消してしまいます…
・試行錯誤コーナー
ノートを書くのが苦手な子どもの意欲を高めるには,どうすればよいですか?
・いきなりノート大会
板書
どうすれば,板書の中に子どもの思いを位置づけることができますか?
・ふきだし
板書案を考えても,その通りに授業が展開することがほとんどありません…
・放射状の板書/マグネットつき画用紙

はじめに

 Society5.0という新しい時代の幕開け,新型コロナウイルスの感染拡大。GIGAスクール構想による1人1台のPCやインターネット環境の拡充が後押しとなり,学校教育の姿は今後,大きく変わっていくでしょう。こうした中,世の中の教育に対する捉え方は,学校という場所に縛られることなく,ますます広がっていくことが予想されます。

 では今後,学校教育の内容がすべてオンラインコンテンツなど学校外のものに代替され,「学び舎」そのものの存在が必要なくなるのかと言えば,私はそうは思いません。

 むしろ,「学び舎」に人が集い,学びを深めていくことの価値は,より強調される時代になると考えるのです。

 未来では,AI技術の発達により様々なものがロボット化され,人と人との直接的なコミュニケーションが今ほどは必要なくなるのかもしれません。しかし,そんな時代だからこそ,「人と人が直接会うことの価値」は,より高まっていくと考えるのです。

 もちろん,これからの学校教育では,オンライン授業や外部コンテンツによる学習などに代替可能な内容は,次々と「学び舎」の外に位置づくことになっていくでしょう。結果的に,「人と人が顔を突き合わせながら,リアルタイムに思いや考えを共感,共有し合うことでしか深められない学び」はより洗練され,高い価値を担保し,未来へと引き継がれていくのです。

 このように考えたとき,私たち教師は,「自身の授業は,果たして学び舎でしか実現できない価値ある学びとなっているのか」という大きな「問い」に,真に向き合うべきときが来たと言えるのではないでしょうか。

 もし,「学び舎」における学びが,AI技術や様々なオンラインコンテンツによって代替可能なものしか提供することができないならば,「学び舎」という場所は,そして私たち教師は,その存在価値を失うからです。

 「学び舎」にしかできない価値ある授業。それは何よりも,良質な教材と教師の優れた指導技術でしか創り上げることはできません。それ自体は,今も昔も,そしてこれからも変わらない学校教育の不易なのです。

 本書は,今だからこそ未来に残していきたい,「『学び舎』にしかできない価値ある授業」を創るために欠かせない授業スキル(教師の関わり方)を,ベーシック,アドバンスの2冊で構成しています。

 この本を手に取った読者の皆様が,これをきっかけに,これからの時代の価値ある学びを共に創る担い手となっていただけたなら,これほどうれしいことはありません。

 そんな切なる思いを込め,本書を未来に残したいと思います。


  2021年1月   /瀧ヶ平 悠史

著者紹介

瀧ヶ平 悠史(たきがひら ゆうし)著書を検索»

1980年千葉県流山市生まれ。

北海道教育大学札幌校卒業。札幌市立西小学校,札幌市立日新小学校を経て北海道教育大学附属札幌小学校に勤務。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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