- はじめに
- 第1章 はじめての数学習 指導のポイント
- 1 共通課題のもとでの多層的な授業設計を目指そう
- 2 具体物・手作り教材・プリント…さまざまな工夫で算数の力を育もう
- 3 こんな場面・こんな姿が見られたら?つまずきの見取りから導く指導内容
- 4 指導内容を押さえた算数の授業づくり
- 第2章 はじめての数学習 教材&指導アイデア
- 興味・関心を高める
- 1 あるかな?ないかな?見つけ
- 2 どっちがいっぱい?かさ比べ
- 3 同じかな?違うかな?見分け
- 4 並べよう「1こ・2こ・たくさん!」
- 5 パッと見つけた!いくつかな?
- 6 集めて合わせて「かずのたねあそび」
- 7 そろえてわかる「一列ならべ」
- 8 まとまりで見よう「5のボード」
- 数・数字・数詞をつなぐ
- 9 唱えて歩こう「かずのうた」
- 10 指差しぴったり「一つに一つ」
- 11 最後の数が「ぜんぶのかず」
- 12 物・ことば・数字つなぎ
- 13 数字カードでぴったりマッチング
- 14 何番目かな?「ならべっこあそび」
- 15 0ってな〜に?空っぽ発見
- 16 10までの数を作ろう「ブロックならべ」
- 17 数えて比べる「どちらが多い?」
- 18 はじめてのジャンプ!ジャンプ!数直線
- 数のまとまりと関係を捉える
- 19 いくつといくつ?「5までのわけっこ」
- 20 数字を書く前の指なぞりあそび
- 21 束ねて,まとめて「10のまとまり」
- 22 10とあといくつ?ブロックで読む数
- 23 20までの数を並べよう「かずのみちづくり」
- 24 100までの数を見つけよう「ひゃくますさんぽ」
- 25 ペアを知って「2ずつカウント」
- 26 まとめて数えよう「5ずつのまとまり」
- 27 大きな数が見てわかる「10ずつカウント」
- 28 二桁の数と数字 重ねてわかるオーバーレイド
- 29 10になる仲間探し「いくつといくつ?」
- 30 同じ数のまとまりを作ろう
- 計算の意味を理解し,使う
- 31 合わせるといくつ?たし算のはじまり
- 32 増えるといくつ?たし算の変化
- 33 残りはいくつ?ひき算のはじまり
- 34 違いはいくつ?比べるひき算
- 35 ことばを式に・式をことばに
- 36 紙粘土ぷすぷす「たし算ボード」
- 37 10を作れる?繰り上がりの土台
- 38 10から分けられる?繰り下がりの土台
- 39 だいたいどのくらい?おおよその量
- 40 同じ数ずつ集まれ!かけ算への入口
- 数と計算を生活場面で使う
- 41 お買い物ごっこでいくらかな?
- 42 ちょうどを出せるかな?お金の組み合わせ
- 43 おつりはいくら?「のこったおかね」
- 44 みんなの分はある?給食配り
- 45 クラス人数のチェック
- 46 わたしのロッカー,ぼうしを入れる位置はどこ?
- 47 何人乗れる?「でんしゃごっこでにんずうしらべ」
- 48 1人何個?「おやつわけ」
- 49 「おなじ」でまとめてお片づけ
- 50 くらしの中の算数
- おわりに
- 参考文献
はじめに
本書を手に取ってくださり,誠にありがとうございます。
学校で子どもたちの前に立つ毎日は,とてもすばらしいものです。その一方で,悩むこともあります。思うように授業が進まない日もあります。準備した教材が子どもにとって十分な完成度ではなかったり,何度説明をしてもなかなか伝わらなかったり,「これでよかったのかな」と帰り道に授業を振り返る日もあるのではないでしょうか。
それでも先生方は,翌朝になると再び教室に向かい,子どもたちの成長を信じて関わり続けています。その姿そのものが,子どもたちにとって大きな安心であり,学びの土台なのだと私は思います。
算数は,できる・できないという結果が見えやすい教科です。だからこそ,つまずきが目立つと,教える側も焦りや不安を感じやすくなります。けれども,子どもたちの学びは,答えにたどり着く速さだけでは測れません。数に気づくこと,具体物を並べること,友達と一緒に数えてみること,「もう1回やってみよう」と手を伸ばすこと,その一つひとつが確かな育ちなのです。
本書の合言葉は「いったりきたり」です。できなかったからやり直し……ではなく,定着するまで根気よく,楽しく,学習内容(系統や段階,具体物やプリント学習など)を「いったりきたり」しながら進めていきましょう。
特別支援教育の視点に立つとき,私たちは「何ができないか」だけでなく,「どの強みを生かせるのか」「どんな支えがあれば力を発揮できるか」を見つめることができます。そこには,子どもを信じるあたたかなまなざしと,教師の専門性の両方が必要です。
本書は,そんな先生方の毎日の授業づくりに,少しでも寄り添いたいという思いで生まれました。目の前の子どもに合わせて,具体物やプリントを使ったり,生活場面とつなげたりしながら,「できた」「わかった」「またやりたい」を積み重ねていくための授業実践をまとめています。どの実践も,目の前の子どもたちの指導と成長の記録でもあります。もちろん,大人の満足のための完璧な授業を目指すためのものではありません。子どもたちの今の姿を出発点にして,小さな一歩を一緒に喜ぶためのものです。
毎日教室でがんばっている先生方へ,心からの敬意と感謝を込めて,この本を届けます。子どもたちを思って悩む時間も,教材を工夫する時間も,うまくいかなかった授業を振り返る時間も,すべてが子どもの未来につながる尊重されるべき大切な時間です。どうか先生ご自身のがんばりにも,やさしいまなざしを向けてください。
/いるかどり
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明治図書

















