- はじめに
- Chapter1 絶対成功する!小学3年 外国語活動のポイント10
- 1 なぜ小学校から英語なの?
- 2 小学校外国語活動の定番ゲームを身に付けよう
- 3 歌の指導はどうすればいいの?
- 4 アルファベットの指導はどうすればいいの?
- 5 基本表現はどうやって指導したらいいの?
- 6 語句はどのように指導したらいいの?
- 7 1時間の授業の流れはどうなるの?
- 8 授業の始まりと終わりはどうするの?
- 9 中学年は,理解させてから,気付かせるの?
- 10 外国語活動の目標で押さえておきたいことは?
- Chapter2 授業細案でみる!Let’s Try!1 35時間の指導アイデア
- Unit1の指導アイデア
- Hello! あいさつをして友だちになろう
- 1 第1時
- 2 第2時
- Unit2の指導アイデア
- How are you? ごきげんいかが?
- 3 第1時
- 4 第2時
- Unit3の指導アイデア
- How many? 数えてあそぼう
- 5 第1時
- 6 第2時
- 7 第3時
- 8 第4時
- Unit4の指導アイデア
- I like blue. すきなものをつたえよう
- 9 第1時
- 10 第2時
- 11 第3時
- 12 第4時
- Unit5の指導アイデア
- What do you like? 何がすき?
- 13 第1時
- 14 第2時
- 15 第3時
- 16 第4時
- Unit6の指導アイデア
- ALPHABET アルファベットとなかよし
- 17 第1時
- 18 第2時
- 19 第3時
- 20 第4時
- Unit7の指導アイデア
- This is for you. カードをおくろう
- 21 第1時
- 22 第2時
- 23 第3時
- 24 第4時
- 25 第5時
- Unit8の指導アイデア
- What’s this? これなあに?
- 26 第1時
- 27 第2時
- 28 第3時
- 29 第4時
- 30 第5時
- Unit9の指導アイデア
- Who are you? きみはだれ?
- 31 第1時
- 32 第2時
- 33 第3時
- 34 第4時
- 35 第5時
- COLUMN
- 英語の発音 この音は気をつけよう@-/l/音と/r/音
- 英語の発音 この音は気をつけようA-/f/音と/v/音
- 付録 授業で使えるワークシート&振り返りカード
はじめに
いよいよ2020年度より,外国語の勉強が小学校3年生から始まります。
思えば,昭和61(1986)年の臨時教育審議会における「英語教育の開始時期についても検討を進める」(教育改革に関する第二次答申)から小学校英語教育の検討が始まりました。それから約34年。いよいよ,外国語の授業が教科となり,5・6年生で週2時間の英語学習が,3・4年生で外国語活動として週1時間の英語学習が始まることとなります。この間,1992年に大阪の公立小学校2校で英語教育の研究開発が始まり,2002年には,総合的な学習の時間の中で英語活動を実施することが可能となりました。2011年には,小学校5・6年生で週1時間の外国語活動が教育課程に盛り込まれ,「英語ノート」と呼ばれる教材や「Hi, friends!」が生まれ,2017年には,2020年度からの新教育課程に向けて,中学年で「Let’s Try!」,高学年で「We Can!」が作られ,現在に至っています。
全国の小学校では,英語教育に対応すべく,校内研修を開いたり,研究委嘱を受け英語教育の研究を推進したり,また,中学校英語の免許を取得するため通信教育また免許認定講習などを受ける小学校教員もいました。皆,自助努力をして英語教育の教科化に向かいました。今度5・6年生で教科書もできますが,意味ある言語活動コミュニケーションを大切にしている小学校英語の歴史的遺産をぜひ忘れることなく,次の時代へと引き継いでいってもらいたいと思います。
さて,本書は,小学校3年生の35時間の英語授業について,「Let’s Try!1」を用いた授業を紹介しています。そのまま行ってもよいですが,本書を読みながら,「私なら,ここはこうするな」「このアイデアはいただき!」と思いながら,どうぞ参考にしていただければ嬉しく思います。限られた2ページで1時間の授業(ゆとりをもたせて40分構成にしています。)を見開きで紹介しています。アイデアはなにもないところからは生まれません。周りにあるアイデアを「自分ならこうするな」「ここをこう変えてみよう」と思ってやるところに,先生方のオリジナリティが生まれます。ぜひ,英語の授業を楽しんでもらえたらと思います。
英語の授業には,他の授業にない楽しさがあります。児童も,児童同士英語でやり取りをしながら,友達のよさや意外な一面を知り,「本当?」とコミュニケーションをすることの楽しさを学びます。また,世界には色々な習慣や文化があることを知り,世の中の多様性を知り,異質なものを受け入れる資質も育ちます。
まだまだ小学校英語教育には課題や,やるべきことが残っていますが,全国の皆さんで,工夫改善を行い,児童のためによりよい教育ができますよう,授業研究を行い,楽しんで授業をしましょう。
2020年2月 岐阜大学教育学部准教授 /瀧沢 広人
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- 明治図書
- 時間の目安も載っていて使いやすかった。2023/4/1040代・小学校教員
- 瀧沢先生の著書はとても良いアイデアがたくさんあり、生徒を引き付けることができます。外国語専科教員として迷わず購入しました。2020/8/3060代・小学校教員