言葉の力を育てるレポートとプレゼンテーション

言葉の力を育てるレポートとプレゼンテーション

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レポート・プレゼンの活用でコミュニケーション力を鍛える!

自分の意見をどのように論理的に表現すべきか、さらには発表者と聴衆のコミュニケーション能力をどうつけるか、具体的事例で示す。「認識力を深めるレポート」の実践を小・中学校例で詳述。さらに「コミュニケーション力」を鍛えるための授業づくりを事例で示す。


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ISBN:
978-4-18-336923-9
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小・中
仕様:
A5判 240頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T 言葉の力とは何か
1 言葉の力とは何か
2 言語の機能について,指導上注意すべき点
3 言は人なり
4 レポートとプレゼンテーションの指導で留意すべきこと
U 認識を深めるレポートの実践
[A] 認識を深めるレポートの指導
1 国語科に求められているもの
2 表現活動の本質
3 問題と感じたこと,考えたことを調べ,レポートを書く
4 言葉を豊かにしたり,認識を深めたりしてレポートを書く
5 発達段階に応じたレポートを書く指導のあり方
[B] 小学校の実践
一 日常生活の中の驚きを記録する(1年)
――物を見る眼を育てる――
二 「親友」とはなにかを考えて書く(2年)
――教材『お手紙』の読みからレポートへ――
三 食品けんきゅうのレポートを書く(3年)
――教材『食べ物はかせになろう』から――
四 生活を見つめたレポートを書く(4年)
――教材『生活を見つめて』の学習を通して――
五 ごみ問題解決プロジェクトを書く(5年)
――教材『ごみ問題ってなあに』の批判読みから――
六 平和問題のレポートから意見文へ(6年)
――教材『平和のとりでを築く』を基に――
[C] 中学校の実践
一 環境問題の基本を考えて書く(1年)
――教材『未来をひらく微生物』の発展レポート――
二 「書評(本についてのレポート)」に挑戦(3年)
――教材『「書評」で楽しむ』から――
[D] 小・中学校の各実践についての解説
――実践の見どころ・勘どころ――
V コミュニケーション力を鍛えるプレゼンテーション
[A] コミュニケーション力を鍛えるプレゼンテーション
――授業づくりのポイントと指導目標――
1 学習活動としてのプレゼンテーション
2 プレゼンテーションで起こりやすい問題点
3 思考力とコミュニケーション力の育成
4 プレゼンテーションの本質をつかむ
5 先行研究から学ぶ(@)―堀裕嗣氏らの研究成果
6 先行研究から学ぶ(A)―マクレール(McREL)のスタンダード
7 「プレゼンテーションの指導目標分析表」の提案
[B] 小学校の実践
一 じぶんのすすめる本をしょうかいしよう(1年)
――小学1年生が行うはじめてのプレゼンテーション――
二 「交流」を生かして学びを深めよう(2年)
――プレゼンテーションを活用して――
三 伝えたいことの中心をはっきりさせて発表しよう(4年)
――グループでの交流を生かしたプレゼンテーション――
四 「言葉」の学習を楽しみ,「言葉」の世界を広げよう(5年)
――意見や感想の交流を生かしたプレゼンテーション――
五 プレゼンテーションで算数の授業を楽しく(6年)
――小学校6年「体積の求め方のくふう」――
[C] 中学校の実践
一 「今年の漢字」は,これだ(2年)
――プレゼンテーションを楽しもう――
二 協働による動画映像を交えたプレゼンテーション(2年)
――中学校2年 総合的な学習 全校学習発表会にむけて――
三 学年全員254人で創るプレゼンテーション(1〜3年)
――中学校3年間にわたる段階的指導のポイント――
[D] 小・中学校の各実践についての解説
――実践の見どころ・勘どころ――

まえがき

 平成20年版の学習指導要領では,実生活で生きてはたらき,各教科等の学習の基礎となる国語の能力をつけることが,重視されています。

 「すべての教師は国語の教師である」ともいわれますが,国語科以外の教科・領域においても,それぞれの特性に応じた言語活動を通じて「言葉の力」を伸ばす指導が重要であることは,言うまでもありません。

 レポートやプレゼンテーションは,そのための有力な活動の一つです。

 本書は,すぐれた実践家による様々な試みを紹介したものです。レポートやプレゼンについては,既に多くの解説書・指導書が出ていますが,本書は単に書き方や発表の仕方という技術的な面だけではなく,報告しようとする対象をどう認識するのか,また,どのような観点から見たらいいのかを考えさせるものです。さらに,自分の意見をどのように論理的に表現するのか,発表者と聴衆とのコミュニケーション能力をどうつけるかをも探究しようとしています。ただし,それらは特別に恵まれた条件下の授業ではなく,だれでもそれを参考にしてすぐ実践できるものばかりです。

 Uのレポートについては,児童言語研究会(略称児言研)の会員による実践で,同会の前委員長である関可明氏に解説をお願いしました。

 Vのプレゼンテーションについては,群馬大学の中村敦雄氏にお願いして,同氏の主宰する「群馬声とことばの会」のメンバーの実践を集めました。これらについても,中村氏のコメントを付してあります。

 本書が多くの先生方に読まれ,ご自身の実践に少しでも役立つことを,執筆者一同,心から願っております。

 最後に,本書の出版を勧めて下さった明治図書の江部満氏に深く感謝申し上げます。


  平成21年2月   編者代表 /井上 尚美

著者紹介

井上 尚美(いのうえ なおみ)著書を検索»

東京学芸大学・創価大学名誉教授

中村 敦雄(なかむら あつお)著書を検索»

群馬大学教授

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書

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