算数授業 発問・言葉かけ大全 子どもが考えたくなるキーフレーズ100

算数授業 発問・言葉かけ大全 子どもが考えたくなるキーフレーズ100

新刊

授業がガラッと変わるほど、問いや価値づけの語彙が豊かに!

算数授業で役立つ発問や言葉かけを目的別に100個収録。「『えっ』の気持ち、わかるかな?」(問題把握)「でも、それって偶然じゃないの?」(きまりへの着目)「うまくいかなかったことを話せるってすごいね」(苦手な子の支援)等々、超実践的なフレーズ集です。


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ISBN:
978-4-18-327513-4
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
小学校
仕様:
四六判 224頁
状態:
在庫あり
出荷:
2021年1月26日
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もくじ

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第1章 算数授業で使えるキーフレーズの目的と価値
問題を把握させる
見通しをもたせる
考えをつなげ,広げる
考えを整理する
考えを振り返らせる
きまりに着目させる
見方・考え方を働かせる
ノート指導
つまずきや?を生かす
苦手な子を支援する
全員参加の授業にする
主体的な学びにする
第2章 目的別算数授業で使えるキーフレーズ100
1 問題を把握させるためのキーフレーズ
001 今日はどんなことを考えると思う?
(前時からの発展)
002 □の中にどんな数が入ったらできそうかな?
(問題構造の把握)
003 「えっ」の気持ち,わかるかな?
(違和感への共感)
004 どっちが○○かな?
(解決の必要感)
005 今までに勉強した方法で解決できないかな?
(既習の日常場面への活用)
006 ○○を想像してください
(日常場面の想起)
007 何のためにこの問題をやるのだと思う?
(統合へのスタート)
008 どのぐらいの○○かわかるかな?
(問題構造のイメージ化)
2 見通しをもたせるためのキーフレーズ
009 どのくらいの○○になりそうかな?
(答えの見積もり)
010 問題を解くために,どんなことが知りたい?
(情報,数理の発見)
011 今までに勉強したどんなことが使えそうかな?
(既習の想起)
012 何算になりそうかな?
(立式の根拠)
013 まだ時間がほしい人はいますか?
(進捗状況の把握)
014 手を使って表せる?
(解き方のイメージ化)
015 今までの○○との違いは何かな?
(既習との違い)
016 ヒントだけ言えない?
(着眼点の共有)
3 考えをつなげ,広げるキーフレーズ
017 他にも解き方があるかな?
(考え方の多様性の承認)
018 最初に答えだけ教えて
(考え方への着目)
019 式だけ言ってもらえますか?
(考え方の共有)
020 同時に貼ってみるよ
(比較の意識)
021 この式の意味,わかるかな?
(式の意味の共有)
022 今の説明が,図のどの部分のことかわかるかな?
(言葉と図の関連づけ)
023 今の説明が,式のどの部分のことかわかるかな?
(言葉と式の関連づけ)
024 別の表現でもできたね
(多様な表現方法の価値づけ)
025 先生は反対だな
(意見の活性化)
026 算数の言葉で説明できているね
(用語による表現の価値づけ)
027 こんな考え方もあるけれど,わかるかな?
(発想の手がかり)
4 考えを整理するキーフレーズ
028 つまり,どういうこと?
(考えの要約)
029 答えを出さなくてもわかるかな?
(途中式への着目)
030 どうして○○しようと思ったの?
(発想の源の言語化)
031 どうしてそうなるのかな?
(論理の言語化)
032 これはだれの考えに近いかな?
(共通点への着目)
033 何が違うかわかる?
(統合のための「違い」への着目)
034 何が同じかわかる?
(統合のための「同じ」への着目)
035 共通する大事な考え方は何かな?
(統合的な考え方の共有)
036 どんな考えが大事だったかな?
(統合的な考え方の振り返り)
037 この考え方,どこかで使わなかったかな?
(既習との統合)
038 結局,どんなときに使えるのかな?
(統合的な考え方の素地)
5 考えを振り返らせるためのキーフレーズ
039 他のときも同じ考えが使えるのかな?
(考えの発展)
040 どの考えが一番よいと思ったかな?
(よさの比較)
041 ○○をすると,どんないいことがあるのかな?
(よさへの着目)
042 どうして○○してはいけないの?
(考えの根拠(できない理由))
043 どうして○○してもいいの?
(考えの根拠(できる理由))
044 数字じゃなくて,言葉の式で言えるかな?
(言語化・公式化)
045 では,他に何をしたくなる?
(問題の発展)
046 本当に○○と言えるかな?
(意味への回帰)
047 今までの学習を使って考えているね
(既習とのつながり)
6 きまりに着目させるためのキーフレーズ
048 わかりやすく整理できるかな?
(構造の把握)
049 何が決まれば,何が決まるのかな?
(依存関係の把握)
050 でも,それって偶然じゃないの?
(きまりへの意識づけ)
051 これで全部かな?
(きまりの説明)
052 筆算しないでできないかな?
(計算のきまりへの意識づけ)
053 同じように簡単にできないかな?
(計算や図のきまりの活用)
054 ○○を何に変えるとできるかな?
(計算のきまりの活用)
055 そのきまりはいつでも使えるのかな?
(きまりの一般化)
7 見方・考え方を働かせるためのキーフレーズ
056 他の場合でも確かめなくていいの?
(帰納的な考え方)
057 ○○が使えるのってどんなとき?
(一般化の考え方)
058 ○○は,いつでも使えるかな?
(演繹的な考え方)
059 この分け方だと,どんな仲間と言えるかな?
(集合の考え)
060 どんなところを見て考えたのかな?
(着眼点の言語化)
061 ○○って,いい言葉だね
(考えの価値づけ)
8 ノート指導のキーフレーズ
062 大事だなと思った考え方を学習感想に書こう
(考え方の振り返り)
063 友だちの考えでよかったことも学習感想に書こう
(学び合うことのよさ)
064 間違いもノートに残しておこう
(誤答を生かしたノートづくり)
065 前のノートを見るってすばらしいね
(既習に立ち戻ることの価値づけ)
066 ノートが黒板を写すだけになっていないね
(自分で考えることの価値づけ)
067 1マスに1字書いていてわかりやすいね
(わかりやすく書くことの価値づけ)
068 途中の式をちゃんと書いているね
(過程の重視)
069 ○○の図をかくときに大切なことは何かな?
(要点の確認)
9 つまずきや?を生かすためのキーフレーズ
070 「ここ」「そこ」では伝わりにくいなぁ
(記号化)
071 ○○した気持ち,わかるかな?
(気持ちの共有)
072 困った人から話してみませんか?
(困り感の共有)
073 何に困ってるんだと思う?
(?の共有・予想)
074 「うんうん」「えっ」って反応がいいね
(リアクション)
075 みんなに伝わっていないみたいだよ
(?の確認)
10 苦手な子を支援するためのキーフレーズ
076 2人で説明してみてよ
(説明しやすい環境づくり)
077 うまくいかなかったことを話せるってすごいね
(つまずきの表明への価値づけ)
078 いつでもまわりの人と相談していいよ
(発言しやすい環境づくり)
079 解けた人は,まわりの人と確認しておくといいよ
(自信をもたせる環境づくり)
080 ここまでわかる?
(スモールステップの説明)
081 どんな順番で考えたのかな?
(論理の順番)
082 最初に何をした? 次に何をした?
(思考順序の言語化)
11 全員参加の授業にするためのキーフレーズ
083 例えば?
(考え方の具体化)
084 わからないときは「わからない」と言ってね
(わからなさを肯定する環境)
085 この続き,なんて言おうとしているかわかる?
(他者の考えの追体験)
086 ○○さんの考え方がおもしろいよ
(発言が苦手な子の考えの価値づけ)
087 似ているけど,ちょっと違う考えの人いますか?
(考えのつなぎ方)
088 ○○さんの考え方に賛成の人いますか?
(立場の明確化)
089 よくわからないなぁ…
(考え方の再共有)
090 どこを見ているの? しゃべらないで説明できる?
(着眼点の共有)
091 みんなの反応を意識して話ができているね
(聞き手への意識)
12 主体的な学びにするためのキーフレーズ
092 日常生活でもよくあるよね?
(日常生活とのつながり)
093 ○○さんの言ったこと,わかるかな?
(他者の考えの理解)
094 ○○さんの言ったこと,どう思う?
(自分の考えとの違い)
095 ○○さんがどうしてこうしたかわかる?
(他者の発想の共有)
096 ○○さんが話したこと,もう一度説明できる?
(話し手への意識)
097 ○○さんの意見に質問がある人いますか?
(他者の考えへの疑問)
098 答えが出た後も問題を発展させていていいね
(発展的に考える態度の価値づけ)
099 他の解き方を考えていていいね
(解き方の多様性)
100 授業で考えたことの続きを考えられていていいね
(粘り強さ)

はじめに

 「今,いったい何をしているんだろう?」

 算数の授業中,ふとそんなことを思ったことはありませんか? 子どもたちはまったく動かず,自分も何を問うているのかわからなくなってしまう,あの瞬間です。

 教室は静まりかえり,遠くから,楽しそうに体育の授業をしているクラスの子どもたちの声が聞こえてきます。

 そんなとき,子どもたちが動き始める言葉があったら,どんなに心強いだろうか。そもそも,そんな状態にならないための言葉かけがあったら,どんなに助かるだろうか。そんなことを考え始めたのが,「算数授業で使えるキーフレーズ」を集めようとしたきっかけでした。


 本校には3名の算数部員がいます。3人で「算数授業で使えるキーフレーズ」について話していると,それぞれ使っているキーフレーズが違っていることに気づきました。 

 言葉づかいには,その人のクセがあります。ですから,1人で考えても多くのキーフレーズを集めることは難しいものです。しかし,3人でキーフレーズを出し合ってみると,1人では思いもよらなかったフレーズがたくさん出てきたのです。

 本書では,算数部3人が日々の授業で使っているキーフレーズを集め,目的別に整理しました。そうすることで,辞書的な使い方をしてもらえればと考えました。例えば,「最近なかなか問題把握がうまくいかないなぁ」と悩まれている先生には,「1 問題を把握させるためのキーフレーズ」の項目をお読みいただければ,きっと何かのお役に立てると思います。


 また,現行の学習指導要領から,「見方・考え方」を働かせることが重視されるようになりました。算数では,「数学的な見方・考え方」を働かせることになりますが,子どもが数学的な見方・考え方を働かせることができるようにするためにも,本書のキーフレーズは効果的です。

 子どもたちは,目の前の問題を解決することのみに意識が向きがちで,答えが出たら思考が止まってしまいます。そこで,キーフレーズを使って,数学的な見方・考え方に目を向けさせるのです。

 例えば,「この考え方,どこかで使わなかったかな?」(p.94)というキーフレーズを使えば,今までに学習したことに着目して,目の前の学習とのつながりを意識することができます。そうやって,既習事項との統合を促していくのです。


 きっと,「算数授業で使えるキーフレーズ」と聞くと,「どうせ,若い人向けのハウツー本でしょ?」と思われるかもしれません。しかし,決してそんなことはありません。我々は,すべての世代の先生方に役立てていただける本になったと考えています。経験の浅い若い世代の先生方には,まずは算数の授業を展開するための1つの手立てとしてお使いいただければと思います。そして,経験が豊富な先生方には,子どもたちが数学的な見方・考え方に目を向けるような一段レベルの高い算数の授業をするためのきっかけにしたり,算数授業に困っている若手の先生方への助言に役立てたりしていただければと考えています。


 算数部3人が普段使っているキーフレーズを100個集めましたが,意識的に授業をしてみると,他にもまだまだたくさんあることに気がつきました。きっと,この本をお読みになられる先生の中にも,「もっといいキーフレーズがある!」と思われる方も多いはずです。

 ぜひ,この本をきっかけに,様々なキーフレーズを共有し,グラウンドの体育の授業の声が気にならない,楽しい算数の授業をしていきましょう! そして,他教科でもキーフレーズを探していただければと思っています。


 本書のキーフレーズは,読んだその日から使えるものばかりです。様々な世代に,多様な使い方をしていただければ幸いです。そして,多くの子どもが,算数授業で考えることを楽しんでくれることを願っています。


  2020年12月   /加固 希支男

著者紹介

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※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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