中学生・高校生のためのソーシャルスキル・トレーニング2
AI時代に必要なSELの視点

中学生・高校生のためのソーシャルスキル・トレーニング2AI時代に必要なSELの視点

近日刊行予定

AIとともに生きる時代にこそ、確かなソーシャルスキルを!

AIが瞬時に答えを出してくれる今、人とじっくり関わる時間は少なくなりつつあります。そんな今だからこそ身につけたい、様々なソーシャルスキル育成のプランを紹介。すべての事例、指導案&ワークシート&振り返りシートつきでお届け。ベストセラーの第2弾!


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ISBN:
978-4-18-320230-7
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
中・高
仕様:
B5判 136頁
状態:
近日刊行
出荷:
2026年7月27日

Contents

もくじの詳細表示

まえがき
1章 AI時代の子どもたちに育てたいソーシャルスキルとは?
1 ソーシャルスキルとは?
2 現代の中高生に必要なソーシャルスキル
〜AI時代の子どもたち〜
3 SSTを現場のカリキュラムにどのように導入するか
4 家庭・学校・地域との連携
2章 これだけは,徹底したいターゲットスキル
1 あいさつのスキル
人と人とをつなぐ 架け橋となるように
2 自己紹介のスキル
心の距離が近づく出会いにするために
3 コミュニケーションのスキル:話すスキル
相手を思って伝えよう
4 コミュニケーションのスキル:聴く・質問するスキル
あたたかい気持ちが伝わる聴き方で よりよいコミュニケーションに
5 あたたかい言葉をかけるスキル
他者とよい関係性を築いていくために
6 上手に断るスキル
どうしても断らなくてはいけないときには
7 やさしく頼むスキル
誰かの力を借りたいときには
8 ストレスに対処するスキル
対処法を増やし実践しよう!
9 感情を理解するスキル
気持ちの表し方について考えよう
10 感情を表現するスキル
自分の気持ちを言葉で伝えよう
11 感情に対処するスキル
ネガティブな感情に振り回されないために
12 謝るスキル
相手の感情を尊重しつつ,自分の責任を明確に伝えよう
13 仲間とつながるスキル
みんなが主役の仲間づくり
14 自分を大切にするスキル
自分のよいところを知って自分を認めよう
15 助けを求めるスキル
困難場面を適切に乗り越える
16 感謝するスキル
身近な人に伝えよう
17 SNSによるコミュニケーションスキル
インターネットで上手につながるために
18 計画を実行するスキル
思いつきで終わらせないために
19 問題解決スキル
生活や社会の中の困りごとに気づき,解決する
20 相手を尊重するスキル
違っていて当たり前!その違いを大切にする力

まえがき

 AIの知能が人間の知能を超える転換点は,「シンギュラリティ(技術的特異点)」と呼ばれています。その先の世界がどうなるのか,誰にも正確には予測できません。しかし,それは決して不安な未来だけを意味するものではありません。むしろ,この時代だからこそ「人間らしさとは何か」が,これまで以上に鮮明になってくるのではないかと考えています。

 AIは膨大な情報を瞬時に処理し,正確な答えを導き出すことが得意です。感情があるかのような応答もしてくれます。しかし,人間のように友達の変化に気づいて「どうしたの?」と声をかけたり,元気のない人のそばに寄り添ったりすることはできません。

 言葉にならない気持ちを感じ取り,怒りの奥にある悲しみや葛藤を想像しながら相手を思いやることも,人間ならではの営みです。人は感情を通してつながります。喜びを分かち合い,悲しみに寄り添い,ときにはすれ違いながらも理解し合おうとします。その積み重ねが信頼を育み,社会を支えています。だからこそAI時代において,ソーシャルスキルの価値はますます高まっていくでしょう。

 世界中で注目されている教育に「ソーシャル・エモーショナル・ラーニング(SEL)」があります。人との関わり方だけでなく,自分の感情を理解し,よりよい判断を行い,困難を乗り越える力を育てようとする考え方です。その中でも特に関心を寄せられているのが「感情リテラシー」です。自分や相手の気持ちに気づき,理解し,伝え,調整する力を指します。この力は,日々の人との関わりや経験の積み重ねの中で少しずつ育まれていくものです。

 しかし今,子どもたちは膨大な情報に囲まれ,慌ただしい日々を送っています。便利さが増す一方で,人とじっくり関わり,気持ちを理解し合う時間や空間は少なくなりつつあります。だからこそ,互いを信頼し,確かな心のつながりを育むソーシャルスキルが,これまで以上に求められているのではないでしょうか。

 本書には,学校や家庭,地域で活用できるソーシャルスキルの実践例やアイデアを数多く盛り込みました。また,従来のSSTを「導入―展開―終末」の授業構造に合わせて活用しやすい形に工夫しています。子どもたち一人ひとりが,自分らしさを大切にしながら人とつながり,変化の大きな時代をしなやかに,たくましく歩んでいけるように。この本が,そのための道標となれば幸いです。

 ぜひ明日の授業から,取り入れやすいものを一つでも試してみてください。日々の小さな実践は,やがて子どもたちの大きな成長へとつながっていくはずです。本書が,子どもたちの笑顔あふれる学びと豊かな人間関係を育む一助となることを心より願っています。


   /渡辺 弥生

著者紹介

渡辺 弥生(わたなべ やよい)著書を検索»

法政大学文学部心理学科教授。法政大学大学院ライフスキル教育研究所所長。教育学博士。

専攻分野:発達心理学,発達臨床心理学,学校心理学

原田 恵理子(はらだ えりこ)著書を検索»

東京情報大学総合情報学部総合情報学科教授。教職・学芸員課程。心理学博士。

専攻:学校臨床心理学,発達臨床心理学,学校心理学

飯田 順子(いいだ じゅんこ)著書を検索»

筑波大学附属学校教育局・人間系心理学域教授。博士(心理学)。

専攻分野:学校心理学,スクールカウンセリング

藤枝 静暁(ふじえだ しずあき)著書を検索»

埼玉学園大学人間学部心理学科教授。博士(心理学,筑波大学)。

専攻分野:教育心理学,発達心理学,保育心理学

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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