- はじめに
- 第1章 あなたはどれくらい意識できていますか? 「話し上手」「聞き上手」になるための基礎知識
- 「話す」ことはエネルギーを「放す」こと
- なぜ「噛む」のはよくないのか
- 聴衆は、ジャガイモではなく人間
- 表現力を豊かにする5つのポイント
- 聞き手の共感を得る3つのポイント
- 動きを取り入れる3つのポイント
- 雑談がうまくいく3つのポイント
- よい聞き手になるための3つのポイント
- よい対話相手になるための3つのポイント
- 聞き手としてよいエネルギーを発するための3つのポイント
- 第2章 話し上手は聞き上手! 教室で役に立つ「聞く」技術
- 心の門を開けて、子どもが話し出すきっかけをつくる
- 「言葉にならない発言」を捉える
- 背景を想像しながら聞くことで、子どもの気持ちに寄り添う
- 書かれた言葉を上手に使う
- 話しながら聞く
- 第3章 実践しよう! 「話す」技術の使い方
- 子どもに話す技術
- 子どもに忖度されていることを自覚し、伝わる言葉、方法を選択する
- キーワードを明確にする
- 「先生は見ている」と思わせる
- 失敗談で自己開示する
- 対話の目的に応じて、位置関係を使い分ける
- 言葉を削り、シャープに伝える
- 子どもの素直な反応から改善のヒントをつかむ
- 落語の話術を取り入れる
- 教職員、同僚に話す技術
- 記憶に残るフレーズを入れる
- 子どもとのやりとりを基に伝える
- ほめ言葉は短く、即時に伝える
- 保護者に話す技術
- 「先生は我が子をよく見てくれている」と感じさせる
- 「保護者9割、教師1割」の配分を意識する
- 「いつ」を明確にする
- 第4章 これができればあなたも一流! もっと話し上手になるための「応用」技術
- 言葉は思いを伝えるためにある
- 堂々と落ち着いて見られるための4つのポイント
- 自分の言葉で話すための3つのポイント
- 「名脇役」になるためにしてはならない3つのこと
- 過不足や誤解なく伝えきるための3つのポイント
- より聞き手をひきつけるための2つのテクニック
- 理想の話し方にたどり着くためのプロセス
- 視覚情報と聴覚情報の両方を意識する
- 言葉、話し方、見た目を、感情に合わせる
- すべての技術は思いを伝えるためにある
- 第5章 玉置崇×菱田さつき 対談 「話し方」の技術
- スキルが身につくと、話すのが楽しくなる
- 聞くことができないと、話すこともできない
- 質問も、よく聞くことから始まる
- コミュニケーションは、関係性に左右される
- 感情まで相手に伝えるコツ
- 声のトーンとスピード、どちらも大事
- スピーチトレーニングで伸びる人、伸びない人
- 自分で自分の話し方がうまくなったと思えるとき
- おわりに
はじめに
私は、本書の共著者である菱田さつきさんのブログ「菱田さつきオフィシャルブログ」(https://ameblo.jp/britishsister/)の更新を楽しみにしています。主にコミュニケーションをテーマにして、スピーチコンサルタントとして活躍される中で、感じられたことが飾らない言葉で綴られています。
あるとき「相手の立場になって考えることなんてできるの?」というタイトルの記事がありました。
よく「相手の立場になって物事を考えてみろ!」と言う人がいますが、そんなこと、本当にできるのでしょうか。自分が相手の立場になることができない、と言うかそのやり方がわからない、という方もいらっしゃるでしょう。私もそうです。私にはできません。相手の立場になるなんて。
(略)とは言え、相手のことを尊重することはコミュニケーションの基本です。そこで、「相手の立場」なる怪物をどう捉えているかと言うと、私は相手の目線を想像する」ことにしています。
教師ならきっと、
「子どもの立場になって考えてみなさい」
と一度ならず言われたことがあるでしょう。
私は、スピーチコンサルタントの菱田さんなら、子どもの立場になって考えて発話する意義を、どのように考えられるのか興味がわきました。
こうしたときに、菱田さんにお会いする機会があり、教師の話し方について話題を振ると、話し方にはいささか自信をもっていた私の心にさざ波≠立てる様々な苦言が出されました。
このことから、菱田さんと私の知見を「先生のための『話し方』の技術」本として発信する価値は大いにあると確信しました。
明治図書出版の矢口郁雄さんの編集力のおかげもあって、これまでにない教師の話術本になりました。
本書を自信をもっておすすめします。
2021年1月 /玉置 崇
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