言語技術実践シリーズ3
「描写文」の訓練で力をつける

言語技術実践シリーズ3「描写文」の訓練で力をつける

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「描写文」訓練のための全ての教材と指導方法,子供たちの作品,添削例を掲載。描写文訓練で子供たちの認識と表現力がどう変ったか実例を示す。


復刊時予価: 2,959円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-315515-0
ジャンル:
国語
刊行:
対象:
小・中
仕様:
A5判 216頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

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はじめに
T 描写文とはなにか
一 描写文には二種類ある
二 「科学的記述文」と「文学的記述文」
1 「科学的記述文」(Beschreibung)
2 「文学的記述文」(Schilderung)
U 「描写文」の指導体系とその内容
一 ドイツの作文技術教育に見る「描写文」の指導体系とその内容
1 「描写文」の指導体系
2 「科学的記述文」と「文学的記述文」の関係
3 「描写文」の指導内容の分類
二 「つくば言語技術教室」の「描写文」の指導体系とその内容
1 「つくば言語技術教室」の「描写文」の指導体系
2 「つくば言語技術教室」の「描写文」の指導内容の特色
(1)「ショウ・アンド・テル」の導入
(2)物を見る目を徹底的に鍛える
3 「描写文」の訓練によってどんな力が身につくか
V 教材・指導方法・作品・添削
1 教材、指導方法、作品、添削について
2 「描写文」の訓練で鍛える―「つくば言語技術教室」方式
A 人物描写
(1) 描写A-01 「泥棒ドラゴンの指名手配書」
(2) 描写A-02 「ドラゴンの子分スネーク」
(3) 描写A-03 「隣の五郎さん」
(4) 描写A-04 「囚人13号」
(5) 描写A-05 「新聞記者のお父さん」
(6) 描写A-06 「僕(私)は誰でしょう」
(7) 描写A-07 「赤毛のアンと四人姉妹」(科学的記述文と文学的記述文)
(8) 描写A-08 「父(母)」
B 動物の描写
(1) 描写B-01 「コッカー・スパニエル」
(2) 描写B-02 「秋田犬」
(3) 描写B-03 「二種類の犬の比較」
C 物の描写
(1) ショウ・アンド・テル
(2) 描写C-01A 「お母さんの今日の洋服」
(3) 描写C-02 「筆箱」
(4) 描写C-03A 「お財布」
(5) 描写C-03B 「かばん」
(6) 描写C-04A 「男の子の服装」
(7) 描写C-04B 「女の子の服装」
(8) 描写C-05A 「掛け時計1」
(9) 描写C-05B 「掛け時計2」
(10) 描写C-06 「手袋」
(11) 描写C-07 「立体の描写」
(12) 描写C-08 「ジャンパー」(立体)
D 絵の描写
(1) 描写D-01 「フランスのはた」
(2) 描写D-02 「オランダの旗」
(3) 描写D-03 「カナダの旗」
(4) 描写D-04 「アメリカの旗」
(5) 描写D-05 「絵はがきの風景の描写」
(6) 描写D-06 「絵の描写」
(7) 描写D-07 「絵の描写(文学的な記述)」
E 描写の技術
(1) 描写E-01 「描写の順番」
(2) 描写E-02 「人物描写の方法@」
(3) 描写E-03 「人物描写の方法A」
(4) 描写E-04 「人物描写のための表現リスト」
(5) 描写E-05 「文章構成のための技術」
(6) 描写E-06 「科学的記述文と文学的記述文」

はじめに

 「つくば言語技術教室」のカリキュラムの中では、「描写文」は「情報文」の一構成要素と考えている(拙著『言語技術教育の体系と指導内容』(明治図書)参照)。情報文の中でももっとも多くの時間を割いて訓練しているのが描写文である。描写文は、踏み込めば踏み込むほど奥が深く、一年生から六年生まで六年間を費やしてかなりの本数の描写文を書かせても、まだまだ道程は遠い。というよりは、小学生の段階では、描写文の基礎を指導するのがその発達段階からみても精一杯で、文学作品の中に見られるような本来の意味での描写文の書き方を訓練できるのは、やはり中学生、高校生であろう。

 「つくば言語技術教室」がカリキュラムを組む上での足掛かりとしたドイツの言語技術教育では、描写文の占める割合は非常に大きい。小学生から高校一年生くらいまでの作文の教科書では、相当な紙数を割いて描写文の訓練に当てている。私は、「教室」で描写文を書かせるための教材を作成するに際して、ドイツの作文の教科書を検討した。その結果、次のことがわかった。

 第一に、描写文の網羅範囲が極めて広いこと。ドイツの作文の教科書では、描写文が「科学的記述文」と「文学的記述文」に分類され、その訓練は「科学的記述文」から始まって「文学的記述文」に至るように構成されている。

 第二に、「科学的記述文」と「文学的記述文」が明確に区別されて指導されていること。

 第三に、描写文という文種がさらに細かく分類され(人物描写、物の描写、動物の描写、絵の描写)、それぞれが系統性を持って指導されていること。

 以上の三点を念頭に置きながら、いかにして「教室」独自の教材を作るかが、私に課せられた課題であった。教材については試行錯誤の末、ようやく平成六年度になってカリキュラムの在り方と教材の作り方が見えるようになってきた。今年度になって、教材を一新して系統的に教材を提供できるようにカリキュラムを組んだところ、子供達の作品の質が驚くほど向上した。その成果のほどは、本書を読んで頂けば、必ず納得頂けるものと思う。

 最後に、「つくば言語技術教室」の所有する全教材と子供達の作品を公開することを快く承諾して下さった、「教室」の子供達の保護者の方々にここであらためて感謝の意を捧げることをお許し頂ければ幸いである。


  一九九六年一月

   つくば言語技術教室主宰 日本言語技術教育学会会員 /三森 ゆりか

著者紹介

三森 ゆりか(さんもり ゆりか)著書を検索»

1957年東京生まれ

上智大学外国語学部ドイツ語学科卒

5年間丸紅(株)勤務

財団法人英語教育協議会日本語教師養成教授理論コース修了

上智大学文学研究科前期博士課程中退(ドイツ文学専攻)

新聞社の特派員であった父親の赴任にともない中学・高校の4年間をドイツの現地校に通う

つくば言語技術教室主宰

日本言語技術教育学会会員

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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