- はじめに
- 第1章 大切なのは決めつけない指導
- 1 小1あるあるには理由があった!
- 「こんな子いるよね!」
- 「なぜこんなことするの?」
- 幼保から小学校への環境の変化
- 家庭生活の影響
- 2 なんで答えられないのに手を挙げるの?
- 3 なんで倒れるとわかっているのにまたやるの?
- 4 なんで誰も聞いていないのにアピールするの?
- 5 よくある子どもの背景パターン
- 褒めてほしい
- 目立ちたい
- 家庭生活を反映している
- 環境に慣れていない
- 6 見とる眼の養い方
- 「どうして?」と自問自答する
- 一連の流れを把握しようとする
- 普段の言動を意識して観察する
- 思い浮かべる
- しばらく様子を見る
- 7 大切なのはパターン+α
- 決めつけてはいけない
- 幼保のことを知ろうとする
- 子どもを受け入れる
- 第2章 「小1あるある」から読み解く対応術
- 登校関連
- 1 いつも朝一番で登校する子
- 2 登校時間ギリギリに登校する子
- 3 月曜セットを持ってくるのを忘れがちな子
- 4 一年中半袖半ズボンの子
- 授業
- 5 授業開始のチャイムが鳴っているのに席に戻れない子
- 6 先生が教室に来そうになると「先生来た!」と言う子
- 7 赤白帽のゴムが伸び切っている子
- 8 靴が新しくなったら、走るのが速くなったと言う子
- 9 鉛筆や消しゴムがすごく小さいのに使い続ける子
- 10 すぐに「消しゴムがない」と言う子
- 11 先生が言ったことをすぐに聞き直す子
- 12 先生が話している最中なのにすぐに質問をする子
- 13 授業中にトイレに行きたがる子
- 14 「先生、先生」と作品を見せたがる子
- 15 「できない、できない」と言いながらたいていのことはできる子
- 16 「一緒に〇〇しよう」と言いながら、自分のペースで進める子
- 17 上手く話せない子、発表の声が小さい子
- 18 ひらがなの練習に時間をかける子
- 19 何でも一番にやりたがる子
- 20 毎回、提出物に名前を書き忘れる子
- 21 前の席から回ってくる手紙をなかなか受け取らない子
- 休み時間
- 22 ドッジボールで「本気」と言いながらいつもミスをする子
- 23 鬼ごっこで捕まりそうになったらすぐに「バリア」をする子
- 24 自分から遊びに誘っておきながら、すぐにやめる子
- 25 少しの怪我でも報告に来る子
- 26 椅子に座っている先生の上に、座りに来る子
- 27 注意してもすぐに上靴のかかとを踏んでいる子
- 28 机の中がすぐにぐちゃぐちゃになる子
- 29 誰かと一緒にトイレに行きたがる子
- 30 体操服に着替えるのがいつも早い子
- 31 映画や本の結末をすぐに話そうとする子
- その他
- 32 給食でとにかくおかわりをしたがる子
- 33 給食でおかわりをしたのに、食べきれない子
- 34 黒板掃除をやりたがる子
- 35 ランドセルをとりにいったが、なかなか戻って来ない子
はじめに
冬でも半袖半ズボンで登校していたのは、長袖を着ると肌がチクチクするから、身軽だから、着替えが楽だから、半袖から長袖へと見た目を変化させたくないから、自分と我慢比べをしているから、声をかけてもらうきっかけにしたいから、といったところでしょうか。このようなことを考えながら、私は一年中半袖半ズボンで登校していました。
みなさんも小学生の頃を思い返してみると、よく○○をしていた、ということがあるのではないでしょうか。どうして、そのような行動をとっていたのかも思い出してみてください。いくつかの背景や理由が思い浮かぶことでしょう。
子どもの行動には、子どもなりの背景や理由があります。それは、人によって、そして時と場合によっても異なります。○○だから、と決めつけて子どもに関わるのではなく、目の前の子ども一人一人を受け止め、寄り添い、丁寧に関わることが大切です。
子どもの見方や関わり方を改めて考えるきっかけとして、本書をご活用ください。
二〇二四年二月 /山崎 雅史
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- 明治図書
- ずっと気になっていたことがわかってよかったです。2024/5/1930代・小学校教員