今すぐ真似したくなる 教師のひみつワザ図鑑

今すぐ真似したくなる 教師のひみつワザ図鑑

新刊

学び+ワザ=ドキドキ!

日々の学びに少しの「ワザ」を加えれば、教室は子どもたちのドキドキであふれ出します。学級・授業場面のあんな時こんな時にポケットに忍ばせておきたい「先生のひみつワザ」の数々を160例一挙紹介!具体的な使用場面、効果を高めるポイントまで1冊でわかる図鑑。


紙版価格: 2,310円(税込)

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電子版予価: 2,079円(税込)

8/26刊行予定

ISBN:
978-4-18-311137-1
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 176頁
状態:
在庫あり
出荷:
2026年3月16日

Contents

もくじの詳細表示

まえがき
学級経営
001 出会いの瞬間をよりあたたかく迎えたい! 出会う前から出会う─キャリアパスポートの活用─
002 出会いの瞬間に,親近感と信頼を一気に高めたい! 自己紹介は“モノ”を用意
003 子どもの発達の段階を踏まえた言葉かけと関わりがしたい! 発達の段階を読む(低学年編)
004 挑戦心と自立心を支える学級づくりをしたい! 発達の段階を読む(中学年編)
005 高学年期の思いを受け止め,前向きな挑戦へと導きたい! 発達の段階を読む(高学年編)
006 学級の方向性を,言葉の力で定着させたい! 言葉で引っぱる反復スローガン
言葉
007 言葉の奥深さと知的な雰囲気を育てたい! ことわざで知的な学級へ
008 子どもの動きや姿勢を,イメージで促したい! 擬音でイメージ促進
009 子どもの心をそっと軽くしたい! 共感!一言リリーフ
010 感謝を重ねて,心に残る経験にしたい! 三度感謝リピート術
011 命令ではなく,“自分との約束”で行動を引き出したい! “できそう?”セルフ契約
012 相手の成功を素直に認め,応援できる心を育てたい! ライバル応援マインド
013 家庭での過ごし方にも“やさしいつながり”をもたせたい! 金曜の金言
014 行動へ踏み出す勇気を与えたい! ギア重ペダルは“宝”になる
015 本気で1点を取りにいく姿勢と言い訳しない潔さを育てたい! テストで鼓舞!
016 「学ぶことで自分を高められる」と伝えたい! 学問で生き方を拓く
017 ただ速い・正しいだけでなく,“美しさ”も意識させたい! 正・速・美トリプル基準
018 「できない」ではなく「挑戦してみよう」と思えるようにしたい! “むずかしい”を力に変える声かけ
019 子どもが失敗に対して寛容で,あたたかい学級文化を育てたい! 失敗を笑わない・時には見ない
020 子どもの心に共感と勇気を届けたい! 語りの届くタイミング
021 人間関係を一歩深めたい! あいさつ+1
022 子どもに自己肯定感を与え,努力を続ける意欲を育てたい! 「尊敬×褒め」の効果
023 間違いを恐れず前進する姿勢を育てたい! 声かけ「ここまで合ってる」
024 子どもの“価値観の中”で褒め,共感とやる気を最大化したい! 褒めてほしい言葉で褒める
025 子どもの自信と創作意欲を高めたい! 二刀流褒め言葉
026 「“今も”自分は大切にされている」と自己肯定感を高めたい! 誕生日“継承”手帳
返し
027 子どもの小さな成長も一緒に喜び,信頼関係を深めたい! 成長を,教師も共に喜ぶ
028 子どもの気持ちに気づき,しっかり受け止めたい! 小さなモノに込められた大きな思い
029 できた経験を自信に変え,さらなる挑戦へつなげたい! もう一歩先への背中押し
030 ズレた言葉のまま終わらせず,“本当の価値”に気づかせたい! 言い換え!言語感覚アップ法
031 言葉を,正しく,美しく使えるようにしたい! ことば精度アップ主義
032 “何歳?”の質問を,関係づくりやユーモア,学びに変える! 「先生何歳?」の返しバリエーション
033 先生への称賛を受け止めて,関係づくりや学びにつなげたい! 「先生すごい!」の返し神対応
034 話す喜びを育てたい! 驚け!演出リアクション法
035 子どもの後ろ向きな言葉を受け止めて,心のドアを開きたい! わかるー!共感クッション術
036 子どものネガティブ発言を,ポジティブ発言へ変えたい! “でも…”でひっくり返す会話術
037 言葉の力を利用して,心の状態を前向きにしたい! 言葉をポジティブ変換
038 拍手を場面に合わせて変え,称賛や喜びを豊かに表現したい! 拍手バリエーション
039 学びを深める対話のきっかけをつくりたい! 問いの技術
040 安心と学びのある授業空間をつくりたい! 受けの技術
041 子どもの“安心”の裏にある成長のチャンスを見抜きたい! 「来年も先生がいい」に隠れた真実
042 約束の重みを守り,信頼を長くつなげたい! 約束するのは慎重に
043 子どもと家庭の安心を守りたい! 家庭の話はストップ─うわさの芽は早めに摘む─
044 言い訳よりも正直を選べる子を育てたい! 正直を褒めよ
行動
045 子どもの気持ちを大切に受け止める姿勢を伝えたい! 両手で受け取る
046 言葉を多用せず,視線・表情・しぐさで気づかせたい! ノンバーバル(非言語)で伝えよう
047 「挑戦は怖くない」「結果に一喜一憂してもいい」と伝えたい! 先生も挑戦中!
048 子どもに安心感を与え,学級の空気を安定させたい! 大きくゆったり構えて安心を
049 広めたいことを,説得でなく“実行”で伝えたい! 率先背中アピール
050 私語を防ぎ,自然と整列・集中できる雰囲気をつくりたい! 教師が静けさの発信源
051 言葉で叱らず,“表情”で気づきを促したい! 真顔スイッチ指導法
052 子どもの失敗に呆れた態度を見せず,希望と信頼を返したい! 呆れ顔禁止(希望を返す)
053 子どもとの距離を自然に縮め,安心感と信頼を育てたい! 休み時間は「ちょろっと参加」
054 中身以上に“気持ち”を届けたい! ワクワク包装マジック
活動
055 やりとりに楽しさと深みをもたせたい! ジャンケン心理戦術
056 動機づけときっかけを与え,楽しさとやる気を一気に上げたい! ポイント先付け×倍増デー
057 楽しい活動を,目的に合った形で生かしたい! 学級ギネスは始め終わりの見極めを
058 “なんとなく多数”ではなく,考えたうえで決めさせたい! プレゼン付き多数決
059 掲示物を“見るもの”から“誇れるもの”にしたい! 掲示は共に創る
060 読書の楽しさと他者の意見を尊重する心を育てたい! ビブリオ・シェア
061 「自分から話したい!」と思う状態をつくり,対話を深めたい! 話し合いたい空気醸成
062 人間関係トラブルを未然に防ぎたい! 席替えは心の準備が9割
063 子どもが安心して活動に取り組めるようにしたい! ここまでで,質問はありますか
064 場を和ませる罰ゲームを実行したい! 罰ゲームは,超軽く
065 ユーモアで全員の授業準備をそろえたい! 実況中継でノートオープン
066 「継続できた!」を積み重ねられるようにしたい! 継続のカギは最小単位
067 自分で考えて動く力と,周囲への思いやりを育てたい! 世のため人のためタイム
068 挑戦する心と平等性を守りたい! オーディションは…しません!
069 「いいクラスだった」と心から感じられる時間をつくりたい! ありがとうムービーで締めくくる
指導
070 形だけでなく感覚として理解させたい! いったん逆をやってみる
071 自分の行動を客観視し,反省を言葉にする力を育てたい! 「なんて言うと思う?」
072 信頼を壊さない判断力を育てたい! ジョーダンと嘘の境界線
073 心に届く注意をしたい! 褒め先,チク指摘
074 感情的な指導を避け,子どもの尊厳を守りたい! 親の前でもOK指導
075 迷いや軽率な行動を,自分の価値観で振り返らせたい! 問いかけカッコよさ選手権
076 未然にふるまいを整えさせ,事故を防ぎたい! 先手の楔(くさび)ストーリー
077 注意を軽やかに,行動を修正させたい! 歩いてるアルイテル…
078 公共性や責任ある判断力を育てたい! 100人がそれをしたら?
079 注意を受けた子どもの心に意欲を残したい! “褒め”で終えるまでが“指導”
080 忘れ物をきっかけに,責任感と感謝の気持ちを育てたい! 忘れ物はチャンス,返却時は両手で
081 子どもの手をメモ代わりにしないで,忘れ物予防をしたい! 忘れ物は,可愛い手に書かせない
082 人の物に触れる前に相手を思いやる確認行動を身につけたい! 許可をとってマナーよく
083 小さなミスも真摯に受け止め,丁寧さを育てたい! ミスも実力メッセージ
084 井の中の蛙にならず,子どもの可能性と視野を広げたい! 天井を外せ!
085 子どもと教師との年齢差を意識した指導がしたい! 年齢差!距離感コントロール
086 子どもや保護者に安心を与える指導姿勢を身につけたい! 厳しさは,譲らなさ─優しさの中に“軸”を─
授業
087 子どもが安心して一歩を踏み出せるようにしたい! 見通しは足元を照らす
088 授業に見通しを与え,子どもの集中力と安心感を高めたい! 授業タイムテーブル
089 授業開始と同時に,集中と見通しを生み出したい! 板書に先出し情報を
090 子どもの予想を超えて,驚きと印象を残したい! “その他”どんでん返し法
091 全員がわかる共通のたとえで,授業理解を深めたい! たとえ話は万人向けに
092 問いかけで終わらず,スムーズに授業を動かしたい! 発問・指示・確認3点セット
093 知識と心の両方を届けたい! 教師の役割=伝達×感化
094 沈黙の理由を見抜き,適切な支援をしたい! 思考見極めスキャン
095 授業の集中力をアップしたい! 机間巡視は縦に切りこめ
096 発言を単発に終わらせず,周囲の考えを引き出したい! +共感!リアクション促進返し
097 発想の引き出しを開放したい! 例をいくつか示してから,投げる
098 ただ歩くのではなく,“見て考える”巡視で授業の質を高めたい! 机間巡視は確認・把握・組立・指導
099 書くことを,思考と表現の中心に置きたい! 書くは意志!のアナログパワー
100 「もっとやりたい!」で終わらせて,次への意欲をつなげたい! 引き際ピタッと術
101 「言いたい!」気持ちを高め,活発な話し合いにつなげたい! 話し合いは下ごしらえが肝
102 子どもの意見を肯定し,学びをつなげて深めたい! “〇〇さんの言ったように”つなぎ術
103 安心して発言できる雰囲気をつくりたい! おしい!フォローワザ
104 価値観の広がりを生み,自分で考える力を育てたい! 道徳“逆張り”思考法
105 別の視点を提供し,考える力を育てたい! 一人二役ロールプレイ
106 発表者の声をクラス全員に届けたい! 手でマイク
107 答えや発言の価値をグッと高めたい! 間(ま)の演出マジック
108 自分のペースで学びを深められるようにしたい! ひとしずタイム─静かに,自分を高める時間─
109 ノート提出の渋滞を減らし,やり直しもスムーズにしたい! 一方通行+特急券システム
110 辞書を活用して語彙力をUPしたい! 漢字ドリルで辞書クイズ
111 読むことを「情報処理」から「心を動かす体験」に変えたい! 読みながら感情を込める
112 歴史的・文化的な出来事や場所を“身近”にしたい! 歴史に飛び込む写真術
113 心の中でじっくり育つ学びを大切にしたい! 感想の掘り起こし禁止!
114 指導の場で,無用なレッテルや心の傷を生まないようにしたい! 役割演技はいじめ役をつくらない
115 作品に迫力と物語性を与えたい! 絵は大きくはみ出るように
116 完成をゴールにせず,探究心と表現意欲を育てたい! 絵に終わりはない
117 全員を本気で燃え尽きさせたい! 起こせ!逆転演出!
118 動画視聴を受け身ではなく,能動的にしたい! 動画視聴前のクイズ予告
119 集中力のペース配分をさせたい! 動画時間は伝えよう
120 作業や学習の状況を,短く正確に報告できるようにしたい! 進捗状況を伝えて思考の整理
121 “静けさ”の力を,子どもに感じさせたい! 静寂インストール
122 黒板を綺麗に整えて,学級の空気を落ち着かせたい! 黒板を整えると心が整う
123 板書の見やすさと理解の速さを高めたい! 板書は言葉を削って,記号を使って
124 “気づき”から学びを深めたい! “ふとした気づき”が学びの導火線
125 研究授業や公開授業などでの緊張感をほぐしたい! 参観者まきこみ術
支援
126 新しい環境への安心感と,クラスの受け入れ姿勢をつくりたい! 外国籍の転入生,担任の対応が鍵
127 転出入の子がいても,学びの接続をスムーズにしたい! スタンダードな進度で─転出入も考慮─
128 子どもの心を少しずつ前に動かしたい! そばにいる,ただそれだけ
129 支援が必要な子が,自立へと自然に移行できるようにしたい! 手・声・目のフェードアウト支援
130 恥ずかしさを感じさせずに自力解決の意欲を高めたい! 机間指導はヒット&アウェイ
131 病気明けの登校に,親子共に安心を届けたい! 翌日登校フォローダイヤル
脱ピンチ
132 大事故や危険につながる行動を制止したい! 即!アブナイ・スイッチ
133 予期せぬ出来事にも落ち着いて対応したい! 焦らぬ,大丈夫マインド
134 子どもの名前を呼び間違えても,自然に修正したい! 呼び間違いリカバリー
135 いじめや人間関係のトラブル時に,適切な指針をもちたい! トラブル対応三原則─守り,救い,育てる─
136 突然の嘔吐場面を,全員で乗り切りたい! 嘔吐対応,ピンチはチャンス!
137 叱る前に子どもの安全を確認し,安心感と信頼関係を築きたい! まずは,怪我の心配
138 前向きな価値観を育てたい! 価値を変える声かけ─「お先にどうぞ」は格好いい─
139 感情に流されず,落ち着いて子どもに向き合いたい! ニュートラルに心を構える
140 トラブル対応や関係調整で,冷静かつ正確に事実を共有したい! トラブルは図解で整理
141 相談することの大切さを,子どもの心に習慣づけたい! 困り事は先生に
142 全員が気持ちよく活動を終えられるようにしたい! 終わりはサッと,勝敗なしドッジ
143 勝敗や成果のあとに,自分の心を整える姿勢を育てたい! 残心を知る
保護者対応
144 行事や授業をより新鮮で意味あるものにしたい! 三者の「飽きの差」を意識する
145 誤解を防ぎつつ,誠実さと透明性を保って保護者と対話したい! 保護者対応3点セット
146 家庭との信頼と会話を生み出したい! 学級通信の写真ギャラリー化
自己改善
147 自分の体調や気持ちが落ちているときに勇気を湧かせたい! 教室は「右」足から
148 与えられた環境や役割の中で前向きに力を発揮したい! おかれた場所で咲く
149 学級や授業が“自然に流れているか”を感覚的につかみたい! いい感覚は「流れているか」
150 評価に惑わされず,学級づくりのプロセスを大切にしたい! “いい子ばかり”の裏舞台
151 事務作業の負担感を減らし,心の疲労を軽減したい! 無感情モード作業法
152 ベテラン教師の板書感覚を身につけたい! 主任の板書をなぞる─黒板で学ぶ,授業の呼吸─
153 授業の質を高め,授業者としての“技量”を向上させたい! 模擬授業で磨く
154 基礎を磨き続け,教育の本質に立ち返る教師でありたい! “守”に生きる
155 意識して積み重ねた技術を,“自然にできる技”に育てたい! 技術は意識下から無意識下へ
156 主役はあくまで子ども。陰から支える価値を意識したい! 目立たなくても,残る先生
157 怒りや焦りを手放し,あたたかいまなざしを取り戻したい! 50年後と10年前のぞき見法
158 あふれるエネルギーで他者に関われる教師になりたい! まずは,自分を満たす
159 場当たりではなく理念に基づく指導を行いたい! 教育観が,その瞬間の指導を決める
160 教師の影響と学級の成熟度を感じ取りたい! 学級は,教師の“心の鏡”
あとがき

まえがき

 みなさん,こんにちは。本書を手に取ってくださり,心より感謝いたします。今日は,この本に込めた思いを,少しだけお話しさせてください。

 教室という場所は,毎日が奇跡の連続です。たった一言で空気が変わり,たった一瞬で子どもの表情が輝く。教師って,本当に不思議な仕事だと日々思います。私が教師になって十数年。たくさんの子どもたちと出会い,たくさんの失敗をしてきました。


 「どうして伝わらないんだろう」

 「何を言えばよかったんだろう」


 そんな夜を何度も過ごしてきました。でも,あるとき気づいたんです。

 子どもたちの心を動かすのは,特別な指導法や教材じゃない。


 “そのとき,どんな言葉をかけたか”

 “どんな表情で寄り添ったか”


 そこにすべてがある,ということに。初めて担任を持ったとき,まだ会ったことのない子どもたちの情報を,名簿にメモしていました。


 「この子は,どんな一年を過ごしたんだろう」

 「どんな夢をもっているんだろう」


 そう思いながら,まだ出会っていない子たちへの想いがあふれてきました。“出会う前に出会う”という,私のワザの原点がそこにありました。

 そして学級開きの日。グローブを手に持って自己紹介をしました。


 「先生,野球が大好きなんだ」


 それだけで,子どもたちの目がキラキラと輝きました。モノが語る自己紹介。その瞬間に,「ああ,教師って“言葉”だけの存在じゃないんだ」と感じたことを今でもはっきりと覚えています。

 この本には,そんな教室の中で生まれた“小さな工夫”を集めました。子どもの発達段階に合わせた言葉かけ,失敗を責めずに受けとめる関わり,そして,一人ひとりの努力をちゃんと見取るまなざし。どれも,明日すぐに使える実践です。私にとって,この本を書いている時間が,「自身がどう生きたいか」「どんな教師でありたいか」を問い直す時間にもなりました。

 教師の仕事は,結果がすぐに見えません。今日の声かけが明日につながるとは限らない。でも,5年後,10年後に「先生のあの一言で変われた」と言ってくれる子がいるかもしれない。その“見えない時間”を信じる力こそ,教師の誇りではないでしょうか。

 私は思います。ワザとは,技術ではなく,願いの形なんだと。「この子の力になりたい」「もう一歩前に進ませたい」そう願う心が,言葉となり,行動となり,やがて“ワザ”になったのだと思います。

 例えば,忘れ物をした子に「そんな日もあるよね」と言える余裕ある心。悔し涙を流す子に「その涙は,成長につながるよ」と寄り添う心。そして,うまくいかない教師である私自身に向けて「まだまだ成長の途中なんだ」と思える前向きな心。この本は,そんな“心の技”を集めた本です。派手ではありません。でも,どれも教室をあたたかく変える力をもっています。

 教師は,完璧でなくていい。迷って,悩んで,立ち止まる姿を見せることが,実は子どもにとって最高の教育になると信じています。


 “できない日もある”

 “うまくいかない時期もある”


 それでも,子どもと向き合い続ける限り,あなたは立派な教師です。ワザとは,子どもを変えるためのものではありません。子どもと共に成長していくための手段です。どうか,この1冊が,みなさんの明日の教室で,1人の子どもの表情を変える“きっかけ”になりますように。

 この本が,あなたの心に“明日も,教室に立ちたい”という灯をともせたとしたなら,それが私にとって,何よりの喜びです。


  2026年1月   /八神 進祐

著者紹介

八神 進祐(やがみ しんすけ)著書を検索»

公立小・中学校教諭。1988年愛知県生まれ。愛知教育大学卒業。教育サークルMOVE代表。文部科学省より在外教育施設派遣教師としてチェコ共和国の日本人学校に3年間勤務。子どもたちの“ありのまま”を大切にした教育実践に取り組んでいる。教育論文入賞多数。「全国授業の鉄人コンクール」第5回・第7回優秀賞,第13回鉄人賞。フォレスタネット主催フォレワンGP初代MVP。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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