小学校 特別支援学級「個別の指導計画」をいかした通知表の文例集と記入例

小学校 特別支援学級「個別の指導計画」をいかした通知表の文例集と記入例

近日刊行予定

個別の指導計画に基づいた通知表作成に役立つ文例集・記入例

小学校・知的障害特別支援学級担任・必携の評価文例集。各教科に加え、生活単元学習、日常生活の指導、自立活動まで網羅。個別の指導計画を通知表にどのようにいかせばよいのか、その流れと実例、文例をたっぷり紹介しました。


紙版価格: 2,420円(税込)

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ISBN:
978-4-18-309451-3
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 128頁
状態:
近日刊行
出荷:
2026年1月26日

目次

もくじの詳細表示

まえがき
第1章 特別支援学級 個別の指導計画と通知表の作成ポイント
1 個別の指導計画の意義
2 これからの知的障害特別支援学級の個別の指導計画
3 学習指導要領に準じた個別の指導計画と学習評価
4 自立活動の指導計画と個別の指導計画との関連
5 知的障害特別支援学校学習指導要領を参考にして作成する個別の指導計画
6 交流及び共同学習の記載
7 個別の指導計画と通知表
第2章 個別の指導計画をいかした「通知表」記入例
1 小学校1年 知的障害特別支援学級 Aさん
2 小学校4年 知的障害特別支援学級 Bさん
3 小学校6年 知的障害特別支援学級 Cさん
第3章 個別の指導計画をいかした「通知表」の文例集
1 国語
2 算数
3 音楽
4 図画工作
5 体育
6 外国語活動
7 特別の教科 道徳
8 総合的な学習の時間
9 特別活動
10 生活単元学習
11 日常生活の指導
12 自立活動
資料

まえがき

 私が特別支援学級の担任をしていた時代は,個別の指導計画と通知表の作成に関わる仕事量が多く,大変な思いをした記憶があります。当時は,どちらも手書きによる記載であったこと,書く内容もそうですが,記載する分量がとにかく半端なく多かったからです。

 現在はPCによる作成が主となり,手書きからデジタルに変わりましたが,記述式はそのままの学級が多いのが現状です。特別支援学級の子供たちの障害の特性から,通常の学級のように観点別評価の数値による評価は難しいため,文章による表現がより詳しく記載できることも背景にあり,今後も継続されていくでしょう。

 本書は,知的障害特別支援学級における個別の指導計画への記述による記載の在り方を提案するとともに通知表と連動させることを想定した文例集です。最近では,個別の指導計画の記載内容をそのまま通知表に替えることで,負担軽減を図ろうとする学級も増えてきていますので,参考になるのではと考えています。


個別の指導計画と通知表の作成のポイント

 第1章では,個別の指導計画の重要性を改めて確認しています。個別の指導計画は,特別支援教育が「はじめにこどもありき」と言われるように,全ての指導計画の核となる計画ですので,法的な根拠も含め,その扱いについて知っておいてほしいことがまとめられています。

 特別支援教育に携わる教員として基礎的な知識を再確認していただければと思います。

 また,個別の指導計画の作成に当たって外せないのが,自立活動の計画を必ず加えることです。自立活動の作成手順である,いわゆる「流れ図」は,個別の指導計画の肝となりますので,その関係性にも着目してほしいところです。

 第2章の「個別の指導計画」の事例には,一人の子供の個別の指導計画の文例の紹介に合わせて,個別の指導計画をいかした通知表の実施がありますので,まずは見比べていただき,どのように関連をもたせるかをイメージしていただけるとよいかと思います。なお,個別の指導計画の評価の書き方は本来常体ですが,通知表への転記を想定して敬体にしてあります。


各教科等の指導計画に自立活動の視点を加える

 個別の指導計画には,教科ごとに指導目標(短期目標),主な学習内容・方法,そして評価(目標の達成度・支援の評価)を記載します。その際,知的障害特別支援学級であれば,知的障害の特性や個々の実態に伴う教科ごとに生じるであろう困難さに配慮した記載にしていくことが最も重要となります。この視点がないと,例えば,下学年の国語科の内容を取り扱うからと学習指導要領に準じた指導内容,指導方法をそのままなぞることになってしまいます。そうならないために,例えば,知的障害の特性としてある学習で得た知識や技能が断片的なために実際の生活の場で応用されにくいことを踏まえて,指導内容・方法には実生活に般化できる学習活動を加味して記載していくなどの工夫が求められます。

 ただし,各教科における「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点は欠かすことができませんので,目標から評価まで重点とする観点に触れることが必要です。本書でも全て3観点に沿った記載を心掛けています。

 第3章では,個別の指導計画の文例集として,国語,算数,音楽,図画工作から自立活動まで,具体的な記載例が記されています。記載に際しては,各教科の習得を阻むことが想定される知的障害の特性を踏まえています。例えば,国語の話す・聞くの学習において,「緊張が強く,人前で話すことが苦手」な子供の個別の指導計画例が紹介されています(ただし,生活単元学習については,単元ごとの障害の特性に配慮した記載になっています)。


 本書を手に取っていただいた皆様にとって,様々な個別の指導計画の様式,通知表の様式が存在する中,ご自分が作成している様式との違いに戸惑いがあるかもしれません。また,各教科等に記載されている学習内容が教科書等にない単元・教材もあり,イメージしにくいところもあるでしょう。しかし,学習内容に対する手だてと評価の内容と書き方は,十分に参考にしていただけるのではと思っています。

 せっかく苦労して作成した個別の指導計画を有効に活用するために,日頃からPDCAサイクルを回し,改善,修正し,さらには通知表の作業量の負担軽減を見据えながら,個別の指導計画のさらなる活用を図っていくためのツールとして本書を活用していただけますと幸いです。

 最後に本書の編集にあたり,知的障害特別支援学級の担任として長年携わって実践を積んで来られた専門性の高い3人の先生方に執筆をしていただきました。心より感謝申し上げます。


   著者 /喜多 好一

著者紹介

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※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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