ICTで変わる算数授業 はじめの一歩
1人1台端末を活かす授業デザイン

ICTで変わる算数授業 はじめの一歩1人1台端末を活かす授業デザイン

新刊

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すぐ使えるテンプレートで出来る!ICT活用算数授業アイデア

1人1台端末を活かすことで算数授業はこう変わる!算数授業におけるICT活用の「はじめの一歩」を、実践例をまじえて丁寧にわかりやすく解説しました。すぐに使えるテンプレートとYouTubeの解説で明日から出来る!ICTを活用した算数授業づくりの入門書。


紙版価格: 1,980円(税込)

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ISBN:
978-4-18-296315-5
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年5月7日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 算数とICT
1 どんな場面で活用すれば良いの?
2 授業はどう変わっていくの?
3 教師の仕事はどう変わっていくの?
COLUMN これからの時代で生き抜くために必要な教育とは?
第2章 学習場面別ICT活用
1 資料や課題を提示する
1 デジタル教科書
2 デジタルコンテンツ
3 動画教材
4 Edpuzzle
2 日常生活で算数を発見する
1 カメラ機能
2 Google MapとGoogle Earth
3 ノートとして活用する
1 PDFや画像に書き込む
2 FigJamを活用する
3 Canvaを活用する
4 適用問題と発展問題
1 Kahoot!
2 Googleフォーム
5 めあてと振り返り
1 Padlet
2 スプレッドシート
3 Googleフォーム
COLUMN Googleフォームで謎解き
第3章 授業デザインをアップデート
1 個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実
1 個別最適な学び
2 協働的な学び
3 「個別最適な学び」と自由進度学習
4 協働的な学びと教師の役割
2 授業をデザインする
1 算数科で身につけさせたい力
2 単元の見通しを立てる
3 評価の見通しを立てる
3 授業を準備する
1 問題を書いておく
2 めあてを書き込むシートを準備
3 練習問題と発展問題を用意する
4 授業を振り返る
1 振り返りを書き込むシートを準備
2 フィードバックする
COLUMN Google Classroomの予約投稿
第4章 A 数と計算でのICT活用
1 1学年 たしざん
2 2学年 ひき算
3 3学年 かけ算
4 4学年 計算のきまり
5 5学年 小数のわり算
6 6学年 分数のわり算
COLUMN 図形をカードとして活用する
第5章 B 図形でのICT活用
1 1学年 かたちづくり
2 2学年 長方形と正方形
3 3学年 三角形と角
4 4学年 面積のはかり方と表し方
5 5学年 直方体や立方体の体積
6 6学年 円の面積
COLUMN 正多角形をかくプログラム
第6章 C 測定(変化と関係)でのICT活用
1 1学年 どちらがながい
2 2学年 水のかさのたんい
3 3学年 時こくと時間
4 4学年 変わり方調べ
5 5学年 単位量あたりの大きさ
6 6学年 比例と反比例
COLUMN 身の回りの算数を探す活動にPadletの活用
第7章 D データの活用でのICT活用
1 1学年 わかりやすくせいりしよう
2 2学年 グラフとひょう
3 3学年 ぼうグラフと表
4 4学年 折れ線グラフと表
5 5学年 帯グラフと円グラフ
6 6学年 データの調べ方
COLUMN スプレッドシートの活用
付録
FigJamテンプレート活用手順
Canvaテンプレート活用手順
おわりに
Figmaエデュケーションプランの申請について

はじめに

 ICTって算数の授業で一番使いにくい


 理科や社会のように何かを調べたりする活動はほとんどないし,音楽や体育のように動画を撮ったり見せたりする活動もない。数式は書きにくいし,黒板とノートで授業をした方が良い学びになる。


 かつての私が感じていたことです。


 いえ,今でも実は思っています。


 今ですら,黒板を使うことはなくなりましたが,プリントを使うことは他の教科より多くあります。分度器やコンパスを使う単元や切ったり折ったりする活動ではデジタルツールには置き換えられない体験や価値があると思うからです。


 しかし,1人1台端末の導入が進み,算数の授業でもICTを活用して授業を行うと,圧倒的に授業準備が楽になりました。私は授業用のプリントと早く終わった子ども用に発展問題のプリントをたくさん作って印刷していましたが,単元ごとに作成すると膨大な量になります。

 今では作り終えたら時間を指定しておくだけで,欠席している子も含めて全員に配布してくれます。発展問題のプリントはGoogleフォームというツールで作成しておくことで自動採点してくれるので,私は支援の必要な子どものところへ行きサポートすることができます。

 とはいえ,最初から全てがうまくいったわけではなく,失敗したこともたくさんあります。「先生,書き込みができなくなりました!」「私の書いた文章が消えちゃいました!」こんなことばかりで,最初は授業がなかなか進みませんでした。


 それでも諦めずに続けていくと,「そのときは再起動すれば直るよ!」とか「グループで書くスペースを決めよう!」とか,私も含めてクラス全体のデジタルリテラシーが上がっていきました。半年くらい経つと,算数の問題を解説する動画を友達と協働して作成するようになり,ICTなくしては到達できない深い学びが行われるようになりました。


 「令和の日本型学校教育」実現のためにICTは必要不可欠です。この本は,算数の授業でICTを活用したいと考えている先生が「はじめの一歩」でつまずかないように書かせていただきました。

 第4章以降ですぐに使えるテンプレートを用意しましたので,まずはテンプレートをぜひ触って試してみてください。使い方に困ったら動画でも確認できるようYouTube(QR省略)でも解説しています。


 「はじめの一歩」が一番大変です。うまくいかないことも多くあります。でもそれを乗り越えたときに,ICTを使った「令和の日本型学校教育」の実現に近づき,何より子どもたちが楽しく算数を学ぶ姿を見ることができるでしょう。


   /古川 俊

著者紹介

古川 俊(ふるかわ すぐる)著書を検索»

小学校講師/高等学校ICT活用アドバイザー/大学講師

日本教育大学院大学修了後,私立中高数学教師として4年間,私立小学校教師として5年間教職を務める。

2019年Google for Education認定イノベーターを取得し,経産省実証事業で17自治体とGoogle Workspaceを活用したオンライン学習での出席・学習評価モデルづくりのためのシステム設計を行う。Google for Education認定トレーナー及びコーチの資格を取得し,多数の地域や学校でGoogle Workspaceの研修やコーチングを行っている。

2021年より小学校講師,高校ICT活用アドバイザー,大学講師,企業へのDX推進アドバイザーなど,幅広くICTの普及活動を行っている。

YouTube「AI・ICT活用チャンネル」では教育現場で活用されているAI・ICTツールの活用方法について解説している。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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