国語授業アイデア事典
主体的に学習に取り組む態度を育てる!小学校国語科振り返り指導アイデア

国語授業アイデア事典主体的に学習に取り組む態度を育てる!小学校国語科振り返り指導アイデア

好評2刷

国語授業の振り返り指導の全てが分かる!

子どもが自らの学習を客観視し次の学びにつなげる力や主体的に学習に取り組む態度を育てる振り返り指導について、ノートやワークシート、板書、ICTを使った日々の授業の振り返りから年間の振り返り、また教科書教材に合わせた領域別振り返り指導の実践まで一挙公開!


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PDF
ISBN:
978-4-18-295416-0
ジャンル:
国語
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月25日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
Chapter1 理論編 学びに向かう力を育てる振り返りとは
1 学びに向かう力と振り返り
2 国語科における振り返り
3 効果的な振り返りを引き出す手立て
4 振り返りの評価
Chapter2 準備編 振り返りの工夫のポイント
1 振り返り方法のアイデア
ノート・ワークシート
1 学習感想による振り返り
2 日記による振り返り
3 数値化した評価による振り返り
板書
4 板書を活用した振り返り
ICT
5 動画,文字記録を活用した振り返り
相互評価
6 付箋に書かれた友達のコメントによる振り返り
7 口頭での友達のコメントによる振り返り
8 バディによるコメントによる振り返り
9 学級外からの評価による振り返り
2 年間を通した振り返り指導のアイデア
1 成長を実感できる振り返り
2 学習用語の習得・活用を意識した振り返り
Chapter3 実践編 振り返りを工夫した授業プラン
1 話すこと・聞くことの授業プラン
1 2年「すきなことをつたえよう」
単元名:ぼく,わたしのすきなこと,教えます!
2 3年「たからものをしょうかいしよう」
単元名:もっと自分のことが伝わるスピーチをしよう
3 6年「未来がよりよくあるために」
単元名:よりよい公園づくりについて考えよう
2 書くことの授業プラン
1 2年「おもちゃの作り方」
単元名:1年生に「おもちゃの作り方」を教えよう
2 4年「物語を書こう」
単元名:あらすじを考えて,物語を書こう
3 6年「自由な発想で―随筆―」
単元名:自分のものの見方や考え方を深めよう
3 読むこと(説明文)の授業プラン
1 2年「あなのやくわり」
単元名:2年1組「あなの やくわり じてん」を作ろう
2 4年「『便利』ということ」
単元名:便利について考えよう
3 6年「自然に学ぶ暮らし」
単元名:発信しよう!「自然に学ぶ暮らし」と私の考え
4 読むこと(文学的文章)の授業プラン
1 2年「スイミー」
単元名:オリジナル音読はっぴょう会をしよう
2 3年「わすれられないおくりもの」
単元名:物語の作り手に「マイメッセージ」をとどけよう
3 6年「海の命」
単元名:登場人物の関係をとらえ,人物の生き方について話し合おう
おわりに

はじめに

 求められる資質・能力として,知識・技能や,思考力・判断力・表現力等だけではなく,学びに向かう力・人間性が求められるようになった。その学びに向かう力・人間性とは何か,それをどのような手立てで育成すべきかは現在模索されている最中であり,具体的な提案はなされていないのが現状である。


 本書では学びに向かう力・人間性の一つである振り返りの方法,手立てを提案するものである。振り返りは児童が自らの学習を客観視し,次の学びにつなげていく重要な能力である。児童主体の学習では何をどのように学ぶのかを自ら発見する必要があるので,振り返りはますます重要になってくると考える。


 振り返りには以下の4つの目的がある。


 1つ目は自分の学習した結果を分析することである。何ができたのかを事実をもとに自分ではっきりと分かることが重要だ。


 2つ目は自分の学習プロセスについて分析することである。児童が現在の状態になるまでにどういう活動をし,どの方法が有効であったか,有効でなかったかを分析することである。


 3つ目は自分の感情を分析することである。何ができたか,という行動や思考だけでなく,感情も重要な振り返る要素だ。主体的であったか,達成感をもてたか,という感情面の振り返りは今後の学習に向かっていくためにとても重要である。


 4つ目は自分の変化を分析することである。自分は何ができるようになったのか,どのように変わったのか,変わっていないのか,事実をもとにその変化を理解することである。


 本書では,これらの振り返りを効果的に行い,深い学びをもたらす授業改善をするにはどうしたらよいか,その理論と実践を提案するものである。


 Chapter1では理論編として振り返りがどうして今必要なのか,そして振り返りとはどんな種類があり,どのように育成すればよいのかについて説明する。


 Chapter2では準備編として振り返りの手立てについて具体的に述べる。

 Chapter3では実践編として低学年,中学年,高学年4つずつ12本の実践事例を紹介する。どれも効果的な事例であり,読者の先生方の参考になることは間違いないであろう。


 本書が児童の主体的・対話的で深い学びを目指している読者の先生方に,少しでもお役に立てたら幸いである。


  2019年4月   /細川 太輔

著者紹介

細川 太輔(ほそかわ たいすけ)著書を検索»

東京学芸大学准教授。

成家 雅史(なりや まさし)著書を検索»

東京学芸大学附属小金井小学校。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 主体的な学びにおいて、振り返りは重要な活動だが、これまでは実践例が意外に少なかったので助かる一冊でした。
      2023/1/240代・小学校管理職
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