WHYとHOWでよくわかる!
不登校 困った時の対応術40

WHYとHOWでよくわかる!不登校 困った時の対応術40

好評3刷

「この場面ではこうしよう!」場面別でよくわかる不登校対応術

教師が本気で不登校に取り組む際、「困った!」という場面に必ず遭遇します。本書では、不登校対応での困った場面別に、WHY(なぜそうなったか)とHOW(どのようにすればよいか)の視点から、具体的な対応をまとめました。場面別の会話例も入れた必携の1冊です。


紙版価格: 2,200円(税込)

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ファイル形式

PDF
ISBN:
978-4-18-294819-0
ジャンル:
学級経営
刊行:
3刷
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 176頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年3月21日

contents

もくじの詳細表示

まえがき
Introduction 生徒が教師に困っている場面
01 気持ちをわかってもらえない場合
02 サボりだと決めつけられる場合
03 クラスの人に無理に会わされる場合
04 教師が部屋の中に無理に入ってくる場合
05 「学校を休むなら外出するな」と言われる場合
Chapter1. 休み始めの困った場面
01 休む原因がわからない場合
02 連続した登校ができない場合
03 来ると約束しても来ない場合
04 夜更かしをして朝起きられない場合
05 登校しないことを宣言している場合
06 学校が怖いと言う場合
07 被害者意識が強く教室に入れない場合
08 わがままではないかと感じられる場合
09 家庭内で暴れる場合
10 長期休み明けに登校してこない場合
11 級友が欠席をどう思っているか気になる場合
12 家庭訪問しても出てこない場合
Chapter2. 充電期の対応で困った場面
01 好きなことしかしないので心配になる場合
02 ゲームばかりしている場合
03 今の生活を変える気がないように見える場合
04 外出しようとしない場合
05 寝てばかりいる場合
06 外出中に同級生と鉢合わせし,もう外に出ないと言っている場合
07 コミュニケーション能力が未熟である場合
08 ストレスでいっぱいな場合
09 転校やフリースクールを希望している場合
10 元気になっているが再登校の意思が見えない場合
Chapter3. 再登校挑戦期の対応で困った場面
01 行動の踏ん切りがつかない場合
02 完璧な状態での再登校にこだわり動けない場合
03 再登校プランの立て方がわからない場合
04 学校生活に対して自信がもてない場合
05 校舎に入ることの抵抗感が強い場合
06 校舎内での行動半径をどう広げたらいいかわからない場合
07 別室登校できたが教室に戻れない場合
08 クラスでの迎え入れ方がわからない場合
Chapter4. 保護者・職員室対応で困った場面
01 保護者の要求が高く学校を責めてくる場合
02 保護者が明らかに過保護・過干渉である場合
03 保護者が「学校に行かせない」と言っている場合
04 「甘やかしている」と同僚に責められる場合
05 担任一人で抱え込んでしまう場合

まえがき

 学校に来られない生徒がいることは,担任にとって寂しいものです。

 日常の授業だけでなく,行事などの際には,さらにその不在は大きく感じられ,ポツンと空いた机を眺めながら教師の焦りや不安は増していきます。

 不登校対応のゴールを再登校におくと,教師は瞬く間に無力感にとらわれます。それは積極的にかかわろうという気持ちを薄れさせていきます。また大人が自分自身のつらさでいっぱいになってしまうと,子どものつらさを受け止めることも難しくなります。

 不登校の子どもは不安のスパイラルにはまっています。もし,大人にその不安が見えないのなら,多面的・多角的に理解しようとする余裕がないのかもしれません。不登校対応とは,子どもの心を理解し支えることだと言えます。

 北海道の十勝で活動する心のサロンSmileyの佐々木祥子さんは,不登校をマイスタイル登校と呼んでいます。一方では不登校をそういった多様性の一つであるととらえることも求められます。

 私は不登校の対応を「休み始めの心を安定させる時期」「心のエネルギーを充電させる時期」「再登校に挑戦する時期」の3つに分けて考えています。もちろん教育機会確保法の精神に見られるように,学校だけがゴールとは限りません。教師のかかわりが再登校に結び付かないこともあります。しかし,適切なかかわりで自信をつけた生徒は次のステージで飛躍します。

 学校に行けずに部屋で閉じこもっている子どもの姿を思い浮かべると,殻の中でひっそりと真珠を育むアコヤ貝のことを思わずにはいられません。今は閉じた殻の中でもいつか真珠のような輝きを見せる日も来るのでしょう。そう信じることこそが教師の最大の仕事であるようにも思います。


  2019年11月   アコヤ貝の気持ち/Mokkunを聴きながら…… /千葉 孝司

著者紹介

千葉 孝司(ちば こうじ)著書を検索»

1970年,北海道生まれ。公立中学校教諭。ピンクシャツデーとかち発起人代表。いじめ防止や不登校に関する啓発活動に取り組み,カナダ発のいじめ防止運動ピンクシャツデーの普及にも努めている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 千葉先生の著書ということで購入しました。具体的な場面で書かれていたので分かりやすかった。
      2021/9/540代・中学校教諭
    •  今、数年ぶりに不登校児童を担任しています。年齢が上がってしまっているので、私の判断で対応が決まってしまうことが増えていくのは仕方ないことですが、やっぱり不安な気持ちが出てきます。そんな時、書店で出会ったのがこの本でした。読んで背中を押された感じがしました。『自分の判断や対応は、そんなにはずれてはいない。』すんなり(?)同僚とも共通理解できました。
       ちょっと対応がきれいすぎるところもありますが、目の前の児童にあわせて実行すて行きたいと思います。
       もし、次回号があるとすれば、よりよい保護者との関係の『WHYとHOW』を出していただけれとありがたいです。
       ありがとうございました。
      2021/8/28nebosuke
    • HOW-TO本ではなく、その裏にある理論や理念、研究を一緒に学ぶことができ、非常に勉強になった。
      2020/4/15ドイツ人
    • だんだんと、欠席が目立ってしまっている子への対応など勉強になりました。
      2020/4/320代・小学校教員
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