中学校 新学習指導要領 理科の授業づくり

中学校 新学習指導要領 理科の授業づくり

新学習指導要領を教室の学びに落とし込む!

資質・能力、見方・考え方、探究の過程、主体的・対話的で深い学び…など、様々な新しいキーワードが提示された新学習指導要領。それらをどのように授業で具現化すればよいのかを徹底解説。校内研修、研究授業から先行実施まで、あらゆる場面で活用できる1冊!


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PDF
ISBN:
978-4-18-286511-4
ジャンル:
学習指導要領・教育課程理科
刊行:
対象:
中学校
仕様:
A5判 168頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年12月9日
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目次

もくじの詳細表示

まえがき
第1章 新しい学習指導要領の概要
1 学習指導要領改訂の基本的な考え方
2 育成すべき資質・能力
3 理科の見方・考え方
4 探究の過程
5 主体的・対話的で深い学び
6 カリキュラム・マネジメント
第2章 資質・能力の三つの柱と授業づくり
1 知識及び技能と授業づくり
2 思考力,判断力,表現力等と授業づくり
3 学びに向かう力,人間性等と授業づくり
第3章 学習内容の改訂と授業づくり
1 物理領域の内容の改訂と授業づくり
2 化学領域の内容の改訂と授業づくり
3 生物領域の内容の改訂と授業づくり
4 地学領域の内容の改訂と授業づくり
第4章 理科の見方・考え方と授業づくり
1 「理科の見方・考え方」とは
2 物理領域―力の合成・分解を例として
3 化学領域―酸化還元反応を例として
4 生物領域―生物の分類を例として
5 地学領域―金星の運動と見え方を例として
第5章 学習過程と授業づくり
1 主体的・対話的で深い学びからの学習過程の改善
2 探究的な活動に当たって
3 問題を見いだし,課題を設定する
4 観察・実験を計画し,結果を分析・解釈する
5 探究の過程を振り返る
第6章 カリキュラム・マネジメントと授業づくり
1 単元をどう配置するか
2 年間計画をどう進めるか
第7章 評価と授業づくり
1 定期テストの問題づくりと評価
2 定期テストの問題づくりと構成
3 実験のワークシートの評価と指導
第8章 教員を目指す学生,若手教師と授業づくり
1 教育実習生の指導
2 若い先生方へ

まえがき

 生徒たちの「わかった!」「そうか!」「やっぱり!」という声が聞こえてくるような授業があります。

 課題を解決するための糸口を見つけたときや,予想通りの結果になったとき,実験結果について考察する見通しが立ったときや,原理や法則を用いて身の回りの事象を説明できそうなときなどです。そんなとき,生徒たちは花が咲いたような表情になります。授業者の心が躍る瞬間です。

 一方,経験に裏打ちされた豊かな話題と巧みな話術で生徒を惹きつける講義型の授業もあります。生徒はうなずきながら,真剣な眼差しを向け耳を傾けます。

 このように,よい授業にもいろいろありますが,共通していることは,主役である生徒の学ぶ姿が見えることなのだと思います。


 平成29年の3月に,新しい学習指導要領が告示されました。平成33年度から全面実施となりますが,そのうちの一部は移行措置として先行実施されることになっています。新学習指導要領をにらんだ授業のあり方について,様々なところで議論が始まっていることでしょう。

 新学習指導要領では,知識及び技能の習得と思考力,判断力,表現力等の育成のバランスを重視した現行の学習指導要領の枠組みや教育内容を維持しながら,資質・能力の育成を目指した改訂が進められました。教育課程全体を通して育成を目指す資質・能力を,

ア 何を理解しているか,何ができるか(生きて働く「知識・技能」の習得)

イ 理解していること・できることをどう使うか(未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力等」の育成)

ウ どのように社会・世界と関わり,よりよい人生を送るか(学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力・人間性等」の涵養)

の「三つの柱」に整理し,そのうえで,理科においてどのような資質・能力を育成するのかが問われています。理科の目標が「三つの柱」で示されていること,内容が「知識及び技能」をア,「思考力,判断力,表現力等」をイとして分けて示されていることは,今回の改訂の特徴をよく表しています。


 理科は自然の事物現象に働きかけながら,観察,実験を通して課題を解決していくという特徴をもった教科です。教育課程全体で資質・能力の育成が重視されていますが,理科はそのフロントランナーと言っても過言ではありません。これまでにも数多くの実践が積み重なっているので,宝の山を生かしながら,さらによりよい授業づくりを目指していきたいものです。

 一方,日頃から当たり前のように行ってきた実践について,改めて問い直してみることも大切だと思います。例えば,実験の目的を設定することは大切ですが,授業者から一方的に与えられた目的なのか,生徒が自然事象と関わる中から生まれた目的なのかによって,生徒が活動する様相は大きく変わります。実験方法についても,料理のレシピのごとく与えられた方法なのか,目標と照らし合わせながら生徒が検討を加えた方法なのかによって,やはり,生徒の様相は変わります。観察,実験を行うことは大切なことですが,形式だけに流されていないか,改めて問い直してみたいものです。

 多忙な中,一人の先生の努力だけで指導の改善を図ることには限界があります。校内や地域の研究会などで授業づくりについて検討する機会をもつなど,成果や課題を相互に共有していくことが大切です。同時に,教員の本来の重要な仕事である授業について,その計画や準備に十分な時間を費やせるよう,健全な職場環境を整えていくことも大切であると感じています。この点は,関係諸機関にも,強くお願いしたいところです。

 本書が,新しい学習指導要領における授業づくりのお役に立てば幸甚です。


  2018年5月   /宮内 卓也

著者紹介

宮内 卓也(みやうち たくや)著書を検索»

東京学芸大学教育実践研究支援センター教育実習指導部門准教授

1966年,東京都生まれ。1989年,東京学芸大学教育学部卒業。2011年,同大学大学院修士課程修了。八王子市立横山中学校教諭,八王子市立加住中学校教諭,東京学芸大学教育学部附属世田谷中学校教諭,東京学芸大学附属世田谷中学校主幹教諭を経て2016年より現職。

専門は教員養成,理科教育。

中学校学習指導要領解説理科編(平成29年7月)作成協力者。中学校理科教科書編集委員(啓林館),日本理科教育学会会員,日本化学会教育会員。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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