- はじめに
- 序章 え? そうなの!? 家庭科!!
- あるある!? 同期の飲み会で,悩む高学年担任
- 話は深まって,実習以外の内容の話に
- 1章 押さえておきたい! 家庭科授業づくりの基礎基本
- 小学校家庭科で育てる資質・能力
- 新学習指導要領の趣旨を生かした題材構成
- 家庭科授業の基本的な流れ
- 家庭科の評価
- 2章 絶対身につけたい! 授業を成立させる家庭科指導スキル
- 【絶対必要スキル】
- 家庭科初心者のためのとりあえずスキル
- 【家庭科室経営のスキル】
- 片づけ・準備のスキル
- ミシンの準備・環境設定スキル
- 書籍・掲示資料のスキル
- アレルギー対策のスキル
- 実習用の備品・環境スキル
- 家庭科室の備品&消耗品整備のスキル
- 【授業づくりのスキル】
- 家庭実践スキル
- 児童が自分を振り返る評価スキル
- 授業班づくりのスキル
- ノート・ワークシート作成スキル
- 問題発見・課題設定スキル(問題解決前編)
- 実践・評価の設定スキル(問題解決後編)
- 【実習授業のスキル】
- 調理:おいしさ・感覚・調理の要素習得のスキル
- 調理:安全のための包丁・ピーラー指導スキル
- 調理:注文制・調理評価スキル
- 製作:ミシンの使い方・関わり方スキル
- 製作:製作活動での児童の把握・評価スキル
- 3章 面白アイデア満載! 深い学びにつなげる家庭科授業モデル
- 【A 家族・家庭生活】
- ((1)ア 2時間) ジョンくんの質問「なんで家庭科をやるの?」
- ((1)ア,(2)ア 2時間) 私と親の生活時間
- ((2)イ 4時間) 模擬家族と家族の思いで考える自分のあり方
- ((1)ア 3時間) 未来の私の生き方を考えよう キャリア,夢,ジェンダーバイアス
- Column 家庭実践は仕事にしなければならない
- 【B 衣食住の生活】
- ((1)ア 2時間) おいしさを感じよう 3つのヨーグルト
- ((2)ア・イ 2時間) 温度と時間がおいしさを変える お茶をおいしくいれよう
- ((2)ア(エ)・(ウ) 2時間) ゆでるって? 青菜で最高のおいしさを求めて
- ((2)ア(オ)・(エ) 6時間) だしの違いがみそ汁の違いに 世界に1つのみそ汁づくり
- ((2)ア(オ)・(エ) 6時間) 米を食べられるようにする加熱実験
- ((3)ア(ウ) 2時間) 3色トランプで献立と食品群の理解
- Column 題材の扱いは食品群の分類が先? 栄養素の働きが先?
- ((2)ア(ウ)・(ア) 6時間) いためる幅を増やすアレンジ調理
- ((3)ア(ア)・(イ),イ 8時間) 3色トランプ・栄養ピラミッドで一食分の献立づくり
- ((5)ア(イ) 8時間) すべてを作品づくりに 初めての手縫い
- ((4)ア 2時間) 暑さの原因って? ジグソー学習
- ((4)ア(イ) 2時間) なぜ洗うの? 洗剤の秘密
- ((5)ア 4時間) 初めてのミシンは楽しくツールとして
- ((4)ア 2時間) 服で実験! 暖かい着方
- ((6)イ 2時間) 今と昔 換気の重要性の違い
- ((5)ア 6時間) 難しいことはあとあと!の袋づくり
- 【C 消費生活・環境】
- ((2)イ 4時間) お気に入りだったものとの関わり
- ((1)ア・イ 4時間) 買い物アドバイザーで賢い消費者に
はじめに
「家庭科の教科書ってなんで授業内容が詳しく書かれていないの?」という声を耳にします。たしかに,授業者に流れがゆだねられている部分が多く,さらに家庭科の授業ガイドのような本はほとんどないのが現状です。本書はそんな多くの方の,「明日の授業,どうしよう」という喫緊の課題や,「十分に教材研究をする時間がない」というニーズにお応えします。すべての題材は児童も教師も楽しく学べるように,という思いでつくり,私が実践してきました。紙幅の都合上全授業は掲載できませんでしたが,本書の実践をすべて行うと教科書の内容の7割超をカバーすることができます。
ワークシートは,題材の流れのイメージをつかむための資料として掲載しています。「明日の授業をこれでやってみたいのに,ワークシートはつくらなきゃいけないの? そんな殺生な!?」「残りの3割の授業についても教えて!!」という方は,メールで直接ご連絡ください。必要な資料等もあわせてご紹介します。以下に私のメールアドレスを記載します。(省略)
著者・佐藤 翔は,「専門家庭科,趣味特活」と称して実践研究をしています。大学生や初任の頃は,授業も実習もうまくできず大学の先生方,千葉の教員の先輩方にやさしく教えていただきました。そのような先生方とのご縁があり,現在では教科書編纂にも携わらせていただいています。また,妻からのリレーの形で1年間下の娘の育休を取得しました。家事や仕事のバランスなどもあらためて考えさせられました。おかげさまで男性の明るい未来に向けた講演や,中学校の授業などで話をさせていただいています。
生涯の研究テーマは「家庭科で子どもの将来をつくる」です。本書を世に出すことができたのは,上記のお世話になった先生方,出版社の方々,そして妻と娘2人のおかげです。本書を手にしたみなさんとさらによい家庭科を目指し,子どもの将来をつくっていきたいです!
本書をきっかけに佐藤先生にデータを個人的にいただいたりと、いいきっかけをいただいた一冊でした。