特別支援教育サポートBOOKS
学習のつまずきを軽減する!効果的な教材&対応アイデア

特別支援教育サポートBOOKS学習のつまずきを軽減する!効果的な教材&対応アイデア

学習につまずく子どもたちの自信とやる気を引き起こす!

発達障害の子どもたちへの学習支援の実践から、特に効果のあった取り組みを集めました。漢字、作文、読解、算数、不適切な行動等から、取り組みの具体例をワークシートや資料とともに紹介します。「できた」の経験が学習につまずく子どもたちの笑顔を生み出します!


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ISBN:
978-4-18-284317-4
ジャンル:
特別支援教育
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 152頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年4月16日

目次

もくじの詳細表示

はじめに
第1章 特別支援教育の現状と課題
1 特別支援教育の現状
@ 特別支援教育の対象となる児童生徒の急増
A 特別支援教育の対象となる児童生徒の急増から危惧される問題
2 エビデンスに基づいた特別支援教育の必要性
@ 特別支援教育の陥りやすい問題
A エビデンスに基づいた支援:教師の自信へ
B エビデンスに基づいた支援:保護者の物差しへ
3 通常の学級における多層支援体制
@ 通常教育の改革の必要性
A 課題解決モデル
B 介入に対する反応(RTI)
第2章 発達障害の定義と特徴
1 学習障害(LD)
@ 学習障害の取り組み
A 学習障害の定義
B 学習障害の特徴
C 学習障害の判断・実態把握基準(文部省,1999)
2 注意欠如・多動性障害(ADHD)
@ ADHDの定義
A ADHDの特徴
3 自閉症スペクトラム障害(ASD)
@ ASDの定義
A ASDの特徴
第3章 学習のつまずきのとらえ方
1 背景にある認知特性
2 認知特性をどのようしてとらえるか
@ 教室内での実態把握
A WISC-Wによる実態把握
B WISC-Vについて
第4章 学習のつまずきと不適切な行動への対応
1 漢字のつまずきへの対応
取り組み1 認知特性に合った漢字支援(聴覚の活用)
取り組み2 認知特性に合った漢字支援(方略の活用)
取り組み3 認知特性に合った漢字支援(視覚の活用)
取り組み4 認知特性に合った漢字支援(エピソードの活用)
取り組み5 認知特性に合った漢字支援(WM容量を補う)
取り組み6 認知特性に合った漢字支援(学級での支援)
2 作文,読解,書くことのつまずきへの対応
取り組み7 作文のつまずきへの対応
取り組み8 文章問題(読解)の支援
取り組み9 文章問題(読解)の方略支援
取り組み10 書くことへの支援
取り組み11 動機づけに配慮した学習支援
3 算数のつまずきへの対応
取り組み12 数と計算への支援(計算の流暢性を高める)
取り組み13 数と計算への支援(手順書の活用)
取り組み14 算数文章題の支援(キーワードへの注目)
取り組み15 算数文章題の支援(解決過程の活用)
4 不適切な行動への対応
取り組み16 行動をコントロールできない児童への対応
取り組み17 見通しをもたせるための支援
取り組み18 行動のもつ機能からの支援
取り組み19 セルフモニタリングの取り組み1
取り組み20 セルフモニタリングの取り組み2
5 社会性のつまずきへの対応
取り組み21 SSTの実際
取り組み22 ソーシャルストーリー
取り組み23 外在化アプローチ(モンスター退治)
取り組み24 動作法を用いたストレスマネジメント教育
第5章 課題解決モデルに基づいたケース会議
1 なぜケース会議が必要なのか
@ 小中学校での巡回相談
A ケース会議の必要性
2 ケース会議の手順
@ ケース会議の留意点
A ケース会議の手順
B ショートケース会議
取り組み25 ショートケース会議の実際
おわりに

はじめに

 私どもの研究室では,発達障害の児童生徒の保護者からの相談の増加と学生の関心の増加から,2005年に熊本大学学習支援教室を開設しました。学習支援教室では,発達障害(主に学習障害)の児童に対して,実態把握に基づいた個別の指導計画を作成し,認知特性に合った学習支援を実施し,その結果を評価することを繰り返してきました。

 先日も,計算に苦手意識があり様々な工夫をしてもなかなか点数が伸びなかったAさんの支援方法を検討して修正したところ,点数が大幅に伸びました。Aさんはとても嬉しそうで,「計算に自信がついた。」と語っていました。主担当の学生もAさんの劇的な変化に涙を浮かべて喜んでおり,副担当の学生と一緒に喜びを分かち合っていました。認知特性に合った支援による顕著な効果の経験は,Aさんの算数に対する自信を育むだけでなく,担当していた学生の発達障害の児童生徒の支援に対する自信ややる気を引き起こします。

 私は,発達障害の児童生徒の認知特性に合った支援が決して難しいものではなく,先生方が支援の仕方を知っていると多くの児童生徒が救われることから,本書の執筆を思いつきました。紙数が限られているので,学生が工夫してきた教材のうち特徴的なもののみを本書で紹介することになりますが,読まれた方がとりあえずやってみようと思い,支援を試みていただけることを期待しています。


○この本では,主に通常の学級にいる学習障害等の発達障害の児童生徒の認知特性に合った支援の工夫や教材,不適切な行動への取り組みに対して実際に実施して効果のあった25の取り組みを具体的に紹介しています。

○この本の読者として,通常の学級にいる発達障害の児童生徒にかかわる通級指導教室や教育相談室の先生方を想定しています。

○この本を通じて得られた支援の工夫や教材は,通常の学級担任の先生方にとって授業や個別支援の際に役立つでしょう。

○この本は,発達障害のお子さんをもつ保護者の方が家庭学習を行う際に役立つでしょう。

○この本は,塾や家庭教師として発達障害のある児童生徒に関わっている先生方が,実際に支援する際に役立つでしょう。

○最近では,放課後等デイサービスなどから学習支援の問い合わせを受けることがあるので,この本は,その人たちが支援する際にも役に立つでしょう。


  2023年8月   /干川 隆

著者紹介

干川 隆(ほしかわ たかし)著書を検索»

熊本大学大学院教育学研究科教授。博士(人間環境学)。臨床心理士・公認心理師。群馬大学教育学部卒業後,九州大学大学院教育学研究科(教育心理学専攻)を単位取得後退学。1993年から国立特殊教育総合研究所精神薄弱教育研究部にて研究員・主任研究官として,教育相談・研修・研究に従事。学習困難のプロジェクト研究に参加し,1996年から「学習困難児の指導方法と支援体制」をテーマにミネソタ大学教育心理学部客員研究員として,多くの学校を訪問してその実際を研究(1997年まで)。

2000年から熊本大学教育学部助教授に転任。2002年から熊本県特別支援教育推進体制事業の専門家チーム・巡回相談員として小中学校に定期的に訪問した。最初は個々の相談に応じていたが,学校内に専門家がたくさんいることを知り,途中から黒板の前に立ってケース会議の司会進行役に。その経験から2005年に『通常の学級にいる気になる子への支援』(明治図書出版)を出版し,学校内でのケース会議を勧めている。また,2005年から熊本大学学習支援教室を立ち上げ,学生とともに発達障害(主に学習障害)の児童の認知特性に応じた個別的な学習支援を行っている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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