- まえがき
- 本書の使い方
- 第1章 主体的・対話的で深い学びを実現する! 外国語活動『学び合い』活動モデル 3年
- 1 Hello! あいさつをして友だちになろう
- 2 How are you? ごきげんいかが?
- 3 How many? 数えて遊ぼう
- 4 I like blue. すきなものをつたえよう
- 5 What do you like? 友だちのすきなものをたずねよう
- 6 ALPHABET アルファベットビンゴをしよう
- 7 This is for you. グリーティングカードをおくろう
- 8 What's this? オリジナルクイズをしよう
- 9 Who are you? 物語の動物になりきろう!
- 3年 ワークシート
- 第2章 主体的・対話的で深い学びを実現する! 外国語活動『学び合い』活動モデル 4年
- 1 Hello, world! 世界のいろいろな言葉であいさつをしよう
- 2 Let's play cards. 友だちをさそおう
- 3 I like Mondays. 一週間の予定を伝えよう
- 4 What time is it? 好きな時刻とその理由を伝えよう
- 5 Do you have a pen? 友だちのための文房具セットを紹介しよう
- 6 Alphabet アルファベットの文字について伝え合おう
- 7 What do you want? オリジナルピザを紹介しよう
- 8 This is my favorite place. 学校内の好きな場所を紹介しよう
- 9 This is my day. 自分の一日を紹介しよう
- 第3章 主体的・対話的で深い学びを実現する! 外国語活動『学び合い』活動モデル 5年
- 1 Hello, everyone.
- 好きなものをたずねたり,答えたりしよう
- 好きなものを使って自己紹介をしよう
- 2 When is your birthday?
- ほしいものを聞いたり伝えたりしよう
- バースデーカードから友だちを見つけよう
- 3 What do you have on Monday?
- 夢の時間割を紹介しよう
- 職業に合った時間割を考えよう
- 4 What time do you get up?
- 一日の役割をたずねたり答えたりしよう
- 自分の日課を紹介しよう
- 5 She can run fast. He can jump high.
- できることをインタビューしよう
- 友だちを紹介しよう
- 6 I want to go to Italy.
- おすすめの国のポスターを作ろう
- おすすめの国を紹介しよう
- 7 Where is the treasure?
- 道案内をしよう
- 宝物を見つけよう
- 8 What would you like?
- メニューを考えよう
- 考えたメニューを紹介しよう
- 9 Who is your hero?
- 自分にとってのヒーローを考えよう
- 自分にとってのヒーローを紹介しよう
- 5年 ワークシート
- 第4章 主体的・対話的で深い学びを実現する! 外国語活動『学び合い』活動モデル 6年
- 1 This is ME!
- 好きなものや誕生日を伝えよう
- 好きなものやできることが伝わる自己紹介をしよう
- 2 Welcome to Japan.
- 日本について伝えたいことを表現しよう
- 日本を紹介するポスターを作ろう
- 3 He is famous. She is great.
- 自分のことをくわしく説明しよう
- 人物あてクイズを作ろう
- 4 I like my town.
- 自分の町を紹介しよう
- 自分の町を紹介するポスターを作ろう
- 5 My Summer Vacation
- 夏休みにしたことを友だちに伝えよう@
- 夏休みにしたことを友だちに伝えようA
- 6 What do you want to watch?
- オリンピック・パラリンピックの話をしよう
- オリンピック・パラリンピックを楽しもう
- 7 My Best Memory
- 小学校の一番の思い出を伝え合おう@
- 小学校の一番の思い出を伝え合おうA
- 8 What do you want to be?
- 将来の夢を伝え合おう
- 自分の将来の夢について書いてみよう
- 9 Junior High School Life
- 中学校でやりたいことを伝え合おう
- 中学校でやりたいことを書いてみよう
- あとがき
- 執筆者一覧
まえがき
なぜ,小学校から英語を学ばなければならないのでしょうか?(先生方の立場から言えば,なぜ,小学校で英語を教えなければならないのでしょうか?)学習指導要領がそうなったと言えば身も蓋もないでしょう。平成29年版学習指導要領には「外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ,外国語による聞くこと,読むこと,話すこと,書くことの言語活動を通して,コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。」と書かれています。しかし,この言葉の意味を理解するためには,改訂の経緯の部分を読まなければなりません。これからの社会の変化の第一に挙げられているのは人工知能(AI)の飛躍的な進化です。そのため,機械翻訳が飛躍的に進んでいます。日本語で話しかけると,それを英語に翻訳して音声として流すことができる機器が民生用品として出回っています。もちろん,現状の性能には限界があります。しかし,小学校の子どもたちが社会で活躍する今から10年後,20年後,30年後の社会におけるAIの発達と,それによる機械翻訳の精度の進化を予想すれば,どれほどになるでしょう。
そのような時代において,聞く,話す,読む,書くという技能を獲得する必要はほとんど無くなってしまいます。しかし,人工知能を使えば全ての日本人が海外の人々と問題なくコミュニケーションできるでしょうか? できません。聞く,話す,読む,書くはコミュニケーションの基礎的要素ではありますが,コミュニケーションの全てではありません。
クラスを見回して下さい。日本語を流ちょうに使える全ての子どもたちは,全ての子どもとコミュニケーションを取れるでしょうか? そうではないことはよく知っておられるでしょう。一人でポツンとしている子は,どのクラスにもいます。その子に足りないのは何でしょうか? 例えば,場面緘黙の子は家では家族と喋れるのです。その子に足りないのは,第一に,人とコミュニケーションする必然性,必要性です。第二に,他人とコミュニケーションしても,自分が傷つかず,楽しく学べることへの理解です。
海外の人たちとこれから一緒に仕事をしなければならない子どもたちにとって一番大事なのは,第一に,外国人とコミュニケーションする必然性,必要性です。第二に,外国人とコミュニケーションしても,自分が傷つかず,楽しく学べることを納得することです。アメリカの一流大学では,このことを学ばせるために外国人枠を設けているのです。つまり,一定の国の人を一定人数,優先的に合格させます。それによってアメリカにいながら,多様な国,人種,宗教の人たちと関わり合う経験を持たせているのです。
では,我が国の普通の小学校でどのような英語を学ぶべきでしょうか?
主体的で対話的であらねばならないことは当然です。あまり知らない同級生と積極的に会話する経験が必要です。それは『学び合い』ならば可能です。その可能性を,本書を通して感じ取って欲しいと願います。
/西川 純
この学び合いの活動は単元のどこに位置付けたらいいのかがあれば、より分かりやすかったです。