学級通信で親を味方につけるアイデア 小学2年生

学級通信で親を味方につけるアイデア 小学2年生

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学級通信の書き方、書く時の配慮事項からサンプルまで収録

@出会いの10日間で保護者との信頼関係を築く、A子どもの小さな「成長」を伝える、B授業の様子を「描写」で伝える、Cていねいな連絡は保護者に安心感を与える、D子どもの成長を伝える作品紹介の技、E子育て情報の書き方、など待ち遠しくなる通信を書く。


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ISBN:
978-4-18-281214-9
ジャンル:
学級経営
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 112頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

もくじ

もくじの詳細表示

まえがき /岡田 健治
まえがき /小林 幸雄
第T章 出会いの10日間で,保護者との信頼関係を築く
第2学年学級通信ひまわりNo.1  出会いの序章
第2学年学級通信おひさまNo.2  担任の願い
第2学年学級通信みんなあつまれNo.2  2年生がスタートしました
第2学年学級通信おひさまNo.3  最初の授業
第2学年学級通信ひまわりNo.5  みんなのことを考えて
第2学年学級通信みんなあつまれNo.7  教室はまちがうところだ
第2学年学級通信レッツ!チャレンジNo.6  前向きに考えよう
第U章 子どもの小さな「成長」を伝えることが信頼を作る
第2学年学級通信ひまわりNo.13  成長は加速的に突然訪れる
第2学年学級通信みんなあつまれNo.15  長い文章を書く
第2学年学級通信ひまわりNo.18  だからどうするかを考える
第2学年学級通信レッツ!チャレンジNo.23  人間関係づくりのゲーム
第2学年学級通信おひさまNo.25  だれとでも
第2学年学級通信レッツ!チャレンジNo.25  心が成長しています
第2学年学級通信ひまわりNo.62  成長の足あと
第2学年学級通信レッツ!チャレンジNo.69  温かい雰囲気を創る言葉
第V章 授業の様子を「描写」で伝える
第2学年学級通信レッツ!チャレンジNo.5  新出漢字は5つのステップで
第2学年学級通信おひさまNo.12  「あ」と「漢字文化」
第2学年学級通信レッツ!チャレンジNo.22  よくかんで食べよう
第2学年学級通信みんなあつまれNo.34  ‘対比’から‘主題’へ
第2学年学級通信おひさまNo.37  視点をかえて文章を書く
第2学年学級通信ひまわりNo.39  言葉は“北風と太陽”
第2学年学級通信おひさまNo.55  明日もお手紙は届きますか
第2学年学級通信みんなあつまれNo.55  かけ算九九の学習始めました
第W章 ていねいな連絡は,保護者に安心感を与える
第2学年学級通信ひまわりNo.51  運動会練習
第2学年学級通信レッツ!チャレンジNo.60  運動会練習 がんばります
第2学年学級通信みんなあつまれNo.41  運動会に向けて
第2学年学級通信みんなあつまれNo.43  運動会を終えて
第2学年学級通信おひさまNo.88  学習発表会(1)
第2学年学級通信おひさまNo.90  学習発表会(2)
第X章 子どもの成長を伝える 作品紹介の『技』
第2学年学級通信みんなあつまれNo.33  あったらいいな,こんなもの
第2学年学級通信レッツ!チャレンジNo.48  ひかりのおくりもの
第2学年学級通信レッツ!チャレンジNo.71  見たこと,かんじたこと
第2学年学級通信ひまわりNo.71  新年のちかい
第Y章 学級担任だからこそ書ける「子育て情報」の書き方
第2学年学級通信おひさまNo.9  対応力
第2学年学級通信みんなあつまれNo.25  道具と心
第2学年学級通信おひさまNo.26  「算数がわかる」ということ
第2学年学級通信おひさまNo.29  読書
第2学年学級通信みんなあつまれNo.35  成長の条件〜素直さ〜
第2学年学級通信みんなあつまれNo.38  あさがおのつる
第2学年学級通信レッツ!チャレンジNo.79  正直さということ
第Z章 伝え方1つで,読むのが待ち遠しくなる通信になる
第2学年学級通信みんなあつまれNo.30  水泳始めました!
第2学年学級通信ひまわりNo.71  楽しかったよ! 秋祭り
第2学年学級通信レッツエンジョイNo.105  たくさんの思い出ができました
あとがき /岸本 勝義

まえがき

 学級通信で親を味方につけるには,どのようにすればよいのだろうか。

 私は,


  学級通信には,子どもの事実を書く。


ということが極めて重要であると考えている。

 こんなことは,当たり前だ。当たり前のことだが,これが,結構難しい。

 無意識のうちに,教師の見栄が,文章の中に入ってしまうことがあるのだ。

 たとえば,「授業中,活発な討論が続いた」と書くことは実に簡単であるが,実際に,これを行うことは,容易なことではない。また,「どの子も熱中していた」ともすぐ書けるが,実際にそのような状態を持続することは,結構難しい。

 良いことを書こうとして,見栄をはらないことが大切だ。

 教師が,学級通信で親を味方につけるには,子どもの事実のみを忠実に示すべきなのである。いくらうまいことを書いても,子どもの事実と異なっていれば,親は教師を信用しない。親は,子どもの事実のみを見ているのだ。

 1学期の終業式が終わって,子どもたちが下校した後に,「真っ黒に日焼けした子どもたちが,登校してきました。学校に子どもたちの元気な声が戻ってきました」等と,2学期の始業式に渡す学級通信を書いている教師もいる。しかし,これは,ダメだ。

 向山洋一氏(TOSS代表)は,『教師の才能を伸ばす――京浜教育サークルの秘密』(明治図書)で,


  理念で教育を語ろうとする人がいる。こうあるべきだということを前提にするのである。しかし,教師は子どもを日々預かっているのである。その教育がどうであったか,子どもがどうなったかということこそ判断行為の基準にすべきだ。「思い」で教育を語るのではなく「事実」で教育を語るべきなのである。「事実」を見る目をきたえていくことだ。

  「事実」を「正確に」「分析的に」見られるというのは,プロの目を持っている人だけに可能なのである。


と述べている。

 子どもの事実のみを正確に,しかも分析的に,忠実に描写すること。これこそが,学級通信で親を味方につける最高の方法なのである。

 それでは,どのようにして,子どもの事実を描写したらよいのだろうか。

 最近,若い先生方から,「学級通信を出したいけれど,書くことが思いつきません。どんなことを書いたらよいのでしょうか」といった相談をよく受ける。

 「事実のみを書くべし」と言われても,すぐには,筆が進まないだろう。

 なるほど,パソコンを前に,いくら悩んでも,具体的なサンプルがなければ,イメージが湧かないのは,無理からぬことである。

 本書は,そんな悩みを解決してくれるはずである。

 本書には,「学級通信で親を味方につけるアイデア」が満載されている。

 各章には,学級通信の書き方や書く時の配慮事項を示し,かつ,サンプルの学級通信を多数収録している。

 サンプルの学級通信は,ベテラン教師・中堅教師・青年教師が,実際に発行したものを忠実に再現している。

 ただし,個人情報の保護等に配慮して,加工している点はお許しいただきたい。また,昨今,学級通信も学校発の文書として,校長決裁となっている。そっくりそのままの学級通信を出版するには,障害が多すぎることは,ご理解いただけると思う。

 したがって,学級通信名,学校名,児童氏名や行事予定等も架空のものとしているので,あらかじめご了承いただきたい。

 教師の仕事は,子どもの可能性を信じ,可能性を引き出すために努力を重ねることである。

 ぜひ,本書を参考にして,教室での子どもの事実を学級通信で親に示していただきたい。親は,すぐに,そんな誠実な教師の味方になる。

 本書が,1人でも多くの子どもの可能性を引き出すことにつながれば,幸いである。


   /岡田 健治

著者紹介

岸本 勝義(きしもと かつよし)著書を検索»

岡山県赤磐市立山陽小学校教諭

赤磐教育サークル/TOSS作州教育サークル所属

岡田 健治(おかだ けんじ)著書を検索»

1958年岡山県生まれ

北海道教育大学教育学部卒業

岡山県美作市立勝田小学校教諭

TOSS作州教育サークル副代表 向山洋一五番弟子

向山洋一教育実践原理原則研究会事務局センター代表

小林 幸雄(こばやし ゆきお)著書を検索»

1958年岡山県生まれ

岡山大学教育学部卒業

岡山県津山市立佐良山小学校教諭

TOSS作州教育サークル代表 向山洋一六番弟子

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書

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