授業をアクティブにする!365日の工夫 小学5年

授業をアクティブにする!365日の工夫 小学5年

インタビュー掲載中

小学5年で主体的・対話的で深い学び!365日のポイント

小学5年で実現する「アクティブな授業づくり」を、1学期ごと、各教科別の豊富な授業モデルで収録。教師と子どもの会話形式で「授業の流れ」がライブでわかり、「授業をアクティブにするチェックポイント」で要点チェック。主体的・対話的で深い学びを実践ナビゲート!


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ISBN:
978-4-18-272522-7
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 160頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年11月25日
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目次

もくじの詳細表示

シリーズ発刊に寄せて・シリーズの読み方
まえがき
第1章 アクティブな授業を実現する教師の意識
1 学級担任にとってのアクティブな授業とは
2 アクティブな授業づくりを可能にする4つの言葉
3 アクティブな授業づくりを可能にする工夫
4 本書で大切にしていきたいこと
第2章 アクティブな授業を実現するための子どもの関係づくり
1 学級におけるルールを全員でつくる
2 全員で共有する,かかわりスキル
3 学びのふり返りツールとしての「ポジティブカード」
4 全員が認められる「ポジティブカード・ポスト」
第3章 アクティブな授業を実現するための教室環境づくり
1 アクティブな授業の素地となる学級掲示
2 アクティブな授業を実現する座席配置
第4章 1学期 アクティブな授業の素地をつくる
1 校内で調べ学習をしよう! 合同な図形(算数)
2 プレゼンに取り組もう! 日本の国土と人々のくらし(社会)
3 情報を見比べよう! 天気の変化(理科)
4 サーキットトレーニングをしよう 体力づくり(体育)
第5章 2学期 子どものつながりを生かしたアクティブな授業
1 考えを練り直そう! 平均(算数)
2 ロールプレイに取り組もう! 意見が対立したときには(国語)
3 インターネットを使いこなそう 流れる水のはたらき(理科)
4 未来の社会を考える 工業生産とわたしたちのくらし(社会)
5 物語文をクラス全員で読み深めよう 大造じいさんとガン(国語)
第6章 3学期 学びと子どものつながりを深めるアクティブな授業
1 1人を大切にできるチームをつくる ボール運動(体育)
2 チームでクイズに挑戦しよう! 説明文(国語)
3 値引き問題づくりにチャレンジしよう! 割合(算数)
4 ジレンマを体験しよう ハインツのジレンマ(道徳)
第7章 授業をアクティブにするチェックポイント10
―授業の主体性と協働性を高める点検リスト―
1 あなたの授業はアクティブになっているか
2 アクティブ授業づくりのチェックリスト10
引用・参考文献
あとがき

シリーズ発刊に寄せて

 次期学習指導要領に向けた動きが加速しています。ここまでの流れの中で最も注目を浴びたキーワードの一つがアクティブ・ラーニングだと言っていいでしょう。アクティブ・ラーニングは「考え方だ」,いや,「方法論だ」などの議論を経て「主体的・対話的で深い学び」という授業改善の視点というところに落ち着きました。

 アクティブ・ラーニングという言葉は,次期学習指導要領からはなくなりますが,重要なのは文言の行方ではなく,それを導入しようとした背景です。

 紆余曲折はありましたが,定義が変わったわけではありません。原点を確かめるためにその定義を確認しておきましょう。

 「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり,学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって,認知的,倫理的,社会的能力,教養,知識,経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習,問題解決学習,体験学習,調査学習等が含まれるが,教室内でのグループ・ディスカッション,ディベート,グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である」(中央教育審議会「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて〜生涯学び続け,主体的に考える力を育成する大学へ〜(答申)」(平成24年8月28日)に接続する「用語集」より)とあります。

 この定義の冒頭部分が,この授業改革のストライクゾーンをズバリと捉えているように思います。子どもたちがこれから必要な能力・資質を身につけるために,様々な学習形態があっていい,しかし,それは一斉講義形式の指導ではないと言っています。また,「能動的」な学習という言葉に象徴されるように,「子どもたちの学習意欲を重視せよ」というメッセージが込められています。

 なぜそのようなことを言っているのでしょうか。これまでわが国は,一斉講義型の指導で,とても効率的に知識を注入することに成功しました。多少の学力低下問題はありましたが,長年にわたって国際学力調査において高い学力を誇ってきました。しかし一方で,それだけでは,これから激変が予想される世の中を生き抜いていけないのではないかという危機感が高まっているのです。

 グローバル化やIT化が進化する中で知識基盤社会へ移行しています。知識基盤社会とは,やたらと知識を詰め込むことが大事になる世の中のことを言っているのではありません。変化が激しく,常に,新しい未知の課題に試行錯誤しながらも対応することが求められる社会のことです。多様な価値観を理解し,多様な人と協働し,問題を解決していく能力が求められているのです。

 アクティブ・ラーニングの視点での授業の見直しは,そうした状況を迎えているのに,学校に来て一日中,クラスメートの後ろ頭を眺めながら,他者の発言に耳を傾けながら,板書されたことをひたすら写し,他者と話し合うことも協力し合うことも,助け合うこともなく,新しいアイデアの1つも思い浮かべることのない時間を繰り返し体験していて,「大丈夫ですか?」と問うているのです。そして,そうした社会の変化に伴う,必要な能力・資質の変化によって,それらが身につくように絶えずカリキュラムを見直し(カリキュラム・マネジメント),そして,そこで主体的で協働力をもった子どもたちを育ててほしいという願いの具体化案を投げかけているのです。求められる学習者の姿は,図1(省略)のように社会のあり方の変化から生じているのです。

 しかし,そうはいうものの,授業をアクティブにしたいけど,どこをどうしたらいいかわからないというのも現実的な悩みです。それを解決するために6人の教師が名乗りを上げました。小学校1年生編を阿部隆幸,2年生編を浅野英樹,3年生編を生方直,4年生編を阿部琢郎,5年生編を松山康成,6年生編を佐藤翔のいずれも昇り龍の勢いの大活躍のみなさんです。彼らはそれぞれが自分なりの視点で,アクティブな授業を追究してきました。そして,その追究の結果を,講師として招聘された先で,また,雑誌や書籍の中で発表してきました。話してよし,また,書いてよし,そして何よりも,実践してよしの実力者揃いです。1年間の実践を紹介できるのがその実力の証明です。

 しかし,私が彼らに注目するのは,実践力や表現力だけではありません。その人柄です。勤務校では指導的立場や数々の主任をこなしています(または,その経験者)。それぞれ超がつくほど多忙でも,執筆を依頼すると「はい,喜んで」と快諾してくれました。いつ会っても爽やかな笑顔で子どもたちと真摯に向き合っている事実を知らせてくれます。彼らの講座には同僚が来ます。職場での信頼の証明です。そんな彼らの実践をぜひ,全国の方々に知ってほしいと思い,執筆をお願いしました。

 文章の奥に隠されたあたたかな人柄も感じていただければ幸いです。この6冊が,みなさんの授業づくりのヒントとなり,子どもたちのやる気や生き生きと学び合う姿につながることを願ってやみません。


   /赤坂 真二

著者紹介

赤坂 真二(あかさか しんじ)著書を検索»

1965年新潟県生まれ。上越教育大学教職大学院教授。学校心理士。19年間の小学校勤務では,アドラー心理学的アプローチの学級経営に取り組み,子どものやる気と自信を高める学級づくりについて実証的な研究を進めてきた。2008年4月から現所属。研究力と実践力を合わせもつ教員を育てるため,教師教育にかかわりながら講演や執筆を行う。

松山 康成(まつやま やすなり)著書を検索»

1987年大阪府生まれ。大阪府寝屋川市立啓明小学校教諭。2009年の教師生活の始まりとともに子どもの対立・けんか問題の研究に取り組む。子どもと教師にとって過ごしやすい,あたたかな学級・学校をつくるため,理論と実践の往還を大切にしている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 教室の環境づくりなどは具体的で学ぶことが多かった。授業実践についてはやや物足りなさを感じました。
      2017/4/230代・小学校教員
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