授業をアクティブにする!365日の工夫 小学4年

授業をアクティブにする!365日の工夫 小学4年

インタビュー掲載中

小学4年で主体的・対話的で深い学び!365日のポイント

小学4年で実現する「アクティブな授業づくり」を、1学期ごと、各教科別の豊富な授業モデルで収録。教師と子どもの会話形式で「授業の流れ」がライブでわかり、「授業をアクティブにするチェックポイント」で要点チェック。主体的・対話的で深い学びを実践ナビゲート!


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ISBN:
978-4-18-272433-6
ジャンル:
授業全般
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年12月16日
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目次

もくじの詳細表示

シリーズ発刊に寄せて・シリーズの読み方
まえがき
第1章 子どもは基本的にアクティブな存在と考える
1 子どもは基本的にアクティブ
2 子どもたちが未来のために身につけるべきものは何か
1 相手を受け入れ,協力する力
2 「幸せ」とは何かを知る
3 学級集団の成長を基盤としたアクティブな授業づくり
1 アクティブな学習成立の課題と解決の戦略
2 理想とする学級集団の発達と授業デザイン
3 アクティブな学習を1年後に実現するための道筋
4 最終的にアクティブに学習するための1年間の戦略
第2章 1学期 協同の肯定的認識を形成する
1 1年間を見通した戦略立案
2 1学期の生活づくり
(1) 学級が成長する姿をイメージさせ,ルールを設定する
(2) 学級目標でゴールを常に確認する
3 協同についての肯定的な認識を高める1学期の授業づくり
(1) 協同のスタートは一斉指導スタイルの成立から
(2) 協同学習に必要なスキルや肯定的認識は協同で育む
(3) 1学期の協同は鉄板ネタで
1 アカデミックスキルを提示し定着を促進する(国語)
2 主体的に学習を進める感覚を育成する(国語・社会)
3 協同学習に必要なソーシャルスキルを育成する(国語)
4 協同への肯定的認識を育てる@(国語)
5 協同への肯定的認識を育てるA
6 協同への肯定的認識を育てるB(算数)
7 協同への肯定的認識を育てるC(社会)
8 協同への肯定的認識を育てるD(理科)
9 理解し合い,フォローし合おう(道徳)
第3章 2学期 協同的な学習で成長を実感する
1 10歳の壁を越える
2 自分たちで判断し,決めることのできる集団へ
3 相談する
4 2学期の授業づくり
1 全員が課題を達成するために考えよう(算数)
2 自分に合った最適解を考えよう(国語)
3 作戦を成功させよう(体育)
第4章 3学期 協同を楽しみ,新たな集団へ旅立つ
1 探究的活動を楽しむ@(算数)
2 探究的活動を楽しむA(社会)
3 創造的な学習(社会)
4 意見交換を通して感情交流を図る(書写)
第5章 授業をアクティブにするチェックポイント10
―授業の主体性と協働性を高める点検リスト―
1 あなたの授業はアクティブになっているか
2 アクティブ授業づくりのチェックリスト10
引用・参考文献
あとがき

シリーズ発刊に寄せて

 次期学習指導要領に向けた動きが加速しています。ここまでの流れの中で最も注目を浴びたキーワードの一つがアクティブ・ラーニングだと言っていいでしょう。アクティブ・ラーニングは「考え方だ」,いや,「方法論だ」などの議論を経て「主体的・対話的で深い学び」という授業改善の視点というところに落ち着きました。

 アクティブ・ラーニングという言葉は,次期学習指導要領からはなくなりますが,重要なのは文言の行方ではなく,それを導入しようとした背景です。

 紆余曲折はありましたが,定義が変わったわけではありません。原点を確かめるためにその定義を確認しておきましょう。

 「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり,学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって,認知的,倫理的,社会的能力,教養,知識,経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習,問題解決学習,体験学習,調査学習等が含まれるが,教室内でのグループ・ディスカッション,ディベート,グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である」(中央教育審議会「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて〜生涯学び続け,主体的に考える力を育成する大学へ〜(答申)」(平成24年8月28日)に接続する「用語集」より)とあります。

 この定義の冒頭部分が,この授業改革のストライクゾーンをズバリと捉えているように思います。子どもたちがこれから必要な能力・資質を身につけるために,様々な学習形態があっていい,しかし,それは一斉講義形式の指導ではないと言っています。また,「能動的」な学習という言葉に象徴されるように,「子どもたちの学習意欲を重視せよ」というメッセージが込められています。

 なぜそのようなことを言っているのでしょうか。これまでわが国は,一斉講義型の指導で,とても効率的に知識を注入することに成功しました。多少の学力低下問題はありましたが,長年にわたって国際学力調査において高い学力を誇ってきました。しかし一方で,それだけでは,これから激変が予想される世の中を生き抜いていけないのではないかという危機感が高まっているのです。

 グローバル化やIT化が進化する中で知識基盤社会へ移行しています。知識基盤社会とは,やたらと知識を詰め込むことが大事になる世の中のことを言っているのではありません。変化が激しく,常に,新しい未知の課題に試行錯誤しながらも対応することが求められる社会のことです。多様な価値観を理解し,多様な人と協働し,問題を解決していく能力が求められているのです。

 アクティブ・ラーニングの視点での授業の見直しは,そうした状況を迎えているのに,学校に来て一日中,クラスメートの後ろ頭を眺めながら,他者の発言に耳を傾けながら,板書されたことをひたすら写し,他者と話し合うことも協力し合うことも,助け合うこともなく,新しいアイデアの1つも思い浮かべることのない時間を繰り返し体験していて,「大丈夫ですか?」と問うているのです。そして,そうした社会の変化に伴う,必要な能力・資質の変化によって,それらが身につくように絶えずカリキュラムを見直し(カリキュラム・マネジメント),そして,そこで主体的で協働力をもった子どもたちを育ててほしいという願いの具体化案を投げかけているのです。求められる学習者の姿は,図1(省略)のように社会のあり方の変化から生じているのです。

 しかし,そうはいうものの,授業をアクティブにしたいけど,どこをどうしたらいいかわからないというのも現実的な悩みです。それを解決するために6人の教師が名乗りを上げました。小学校1年生編を阿部隆幸,2年生編を浅野英樹,3年生編を生方直,4年生編を阿部琢郎,5年生編を松山康成,6年生編を佐藤翔のいずれも昇り龍の勢いの大活躍のみなさんです。彼らはそれぞれが自分なりの視点で,アクティブな授業を追究してきました。そして,その追究の結果を,講師として招聘された先で,また,雑誌や書籍の中で発表してきました。話してよし,また,書いてよし,そして何よりも,実践してよしの実力者揃いです。1年間の実践を紹介できるのがその実力の証明です。

 しかし,私が彼らに注目するのは,実践力や表現力だけではありません。その人柄です。勤務校では指導的立場や数々の主任をこなしています(または,その経験者)。それぞれ超がつくほど多忙でも,執筆を依頼すると「はい,喜んで」と快諾してくれました。いつ会っても爽やかな笑顔で子どもたちと真摯に向き合っている事実を知らせてくれます。彼らの講座には同僚が来ます。職場での信頼の証明です。そんな彼らの実践をぜひ,全国の方々に知ってほしいと思い,執筆をお願いしました。

 文章の奥に隠されたあたたかな人柄も感じていただければ幸いです。この6冊が,みなさんの授業づくりのヒントとなり,子どもたちのやる気や生き生きと学び合う姿につながることを願ってやみません。


   /赤坂 真二

著者紹介

赤坂 真二(あかさか しんじ)著書を検索»

1965年新潟県生まれ。上越教育大学教職大学院教授。学校心理士。19年間の小学校勤務では,アドラー心理学的アプローチの学級経営に取り組み,子どものやる気と自信を高める学級づくりについて実証的な研究を進めてきた。2008年4月から現所属。研究力と実践力を合わせもつ教員を育てるため,教師教育にかかわりながら講演や執筆を行う。

阿部 琢郎(あべ たくろう)著書を検索»

1976年新潟県生まれ。新潟県公立小学校教諭。協同学習と学級集団づくりにおける教師のリーダーシップをテーマに学級担任として日々奮闘中。サークル「教師のNゼミ」の仲間とともに地元に根付いた学びを志向し,活動している。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 4月始まりではなく、3月始まりというのが、事前の心構えができて良かったです。
      2017/8/430代・小学校教員
    • なるほど!と思える内容が詰まっている。
      2017/4/1630代・小学校教員
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