小学校・特色ある学校の教育課程20選

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今後の各小学校では、自校の実態を踏まえた教育課程の編成と運営が求められる。本書ではそうした学校にテーマ別の先進校の例を紹介し、役立つ情報を満載した。


復刊時予価: 2,354円(税込)

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-264100-0
ジャンル:
学習指導要領・教育課程
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 132頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第

目次

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まえがき
1章 特色ある学校づくりと教育課程の編成
§1 これからの学校
§2 小学校教育への期待と特色ある学校づくり
§3 学校の特色を子どもの姿で――教育目標での具体化
§4 特色ある学校づくりの視点
2章 特色ある小学校教育課程編成の基本と工夫
§1 特色ある教育課程編成の基本
§2 特色ある教育課程編成の工夫
3章 特色ある小学校教育課程20選
§1 豊かな人間性を育成する教育課程 大阪府堺市立新浅香山小学校
§2 日本人の自覚を育成する教育課程 宮崎県宮崎市立東大宮小学校
§3 自ら学ぶ力を育成する教育課程 静岡県引佐郡細江町立中川小学校
§4 基礎・基本の確実な定着を図る教育課程 東京都練馬区立開進第三小学校
§5 個性の育成を目指す教育課程 秋田県秋田市立桜小学校
§6 学校生活にゆとりをつくり出す教育課程 愛知県知多郡東浦町立緒川小学校
§7 道徳教育を重視した教育課程 東京都新宿区立市谷小学校
§8 健康教育を重視した教育課程 東京都渋谷区立常磐松小学校
§9 体力つくりを重視した教育課程 宮城県宮城郡利府町立青山小学校
§10 特別活動を重視した教育課程 岐阜県岐阜市立加納小学校
§11 総合的な学習の時間を核にした教育課程 福岡県北九州市立祝町小学校
§12 環境教育を重視した教育課程 福島県福島市立御山小学校
§13 国際理解教育を重視した教育課程 福岡県小郡市立東野小学校
§14 情報教育を重視した教育課程 富山県東砺波郡福野町立福野小学校
§15 福祉教育を重視した教育課程 茨城大学教育学部附属小学校
§16 地域の特色を生かした教育課程 熊本県球磨郡錦町立一武小学校
§17 教科担任制の教育課程 静岡県浜松市立広沢小学校
§18 外国語会話を重視した教育課程 千葉県成田市立成田小学校
§19 授業の1単位時間を弾力的にした教育課程 東京都神津島村立神津小学校
§20 選択を大幅に取り入れた教育課程 神奈川県鎌倉市立御成小学校

はじめに

 社会が激しく変化し,その変化は当分続くことが予測されています。それに伴って進行している教育改革も,学校や教育の在り方を大きく変えていくことでしょう。

 心の教育の充実,健康の保持・増進,個性の伸長,基礎・基本の徹底などを教育の目標とし,家庭・地域社会と一体となって進める開かれた学校,子どもが自ら学び自ら考えじっくりと学べるゆとりのある学校,先端の情報技術を活用した新しい学校など,これからの学校づくりが進められています。さらに,それらを基盤として「特色ある学校づくり」が求められています。

 学校の個性化です。これまでの横並びで画一的な教育が役目を果たす時代から,個性豊かな学校が個性豊かな子どもをはぐくむ時代へと転換しています。その学校の個性は,施設・設備などの外形的なもの,一つの特別な教育活動によって示すものではありません。学校のすべての教育活動を通して示すものです。その原点は「どのような子どもをどのようにはぐくむか」ということです。学校の特色は育てる子どもの姿で示すべきでしょう。その実現のための教育課程の編成に創意工夫を凝らし,特色ある教育活動を生み出し実践していくすべての姿が特色ある学校づくりと言えるのではないかと考えます。

 今,このことが,学校自らの力で,教師の創意工夫でどこまでできるのか,その力量が問われています。そして,各地の意欲的な学校・教師により,その実践が始まっています。

 本書では,こうした特色ある学校づくりに取組み,その教育課程の編成に創意工夫されている学校の実践例を集めました。本書にその教育課程のすべてを掲載することはできません。したがって,各学校の特色ある学校づくりの視点,特色を発揮しようとする教育課程の編成方針や,その実践化に当たっての指導の視点,スペースの許すかぎりでの具体例を示していただきました。これらの教育課程例が,各学校の特色ある学校づくり,そのための特色ある教育課程の編成の参考となり,お役に立てば幸いです。

 教育改革に対応し,新教育課程を編成・実施・評価・改善しながらこの企画に参加し,お忙しい中事例をお寄せくださった各学校の校長先生をはじめ教職員の皆様に心からお礼を申し上げます。

 最後に,本書の企画・出版に当たり,多大の労力を割いていただいた明治図書編集部の安藤征宏,田村志織の両氏に心から感謝申し上げます。


  平成13年2月   編  者

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      明治図書

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