「学び合い」の授業づくり入門
学力が向上する!「学び合い」の算数授業「35+10」分モデル

「学び合い」の授業づくり入門学力が向上する!「学び合い」の算数授業「35+10」分モデル

インタビュー掲載中

「協働学習+個人学習」が深い学びを実現する!

学力アップのための新しい授業展開として、子どもたちの協働的な学習+個人学習の「35+10」分モデルを提案。知識・技能の確実な習得や思考力を身につける算数授業づくりをスタートしたい時、また「学び合い」による算数の授業改善を始める際にすぐに役立つ1冊!


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PDF
ISBN:
978-4-18-261527-6
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 136頁
状態:
品切れ中
出荷:
未定

目次

もくじの詳細表示

はじめに
Part1 まず,はじめよう!学び合いのある授業の環境づくり
1 つながる学級をつくる
@学び合いの授業とは
A学び合いを支える土壌をつくる
B授業像を共有する
2 学び合いの基本を徹底的に指導する
@モデルをもたせる
A少人数の話し合いに慣れさせる
B聴き方指導と話し方指導はセットで指導する
C助け合い・教え合いが役立つことを教える
D「見る」「聴く」「伝える」を大切にする
E「待つ」「聴く」「促す」働きかけをする
Part2 絶対成功する!授業づくり10のコツ&問題提示の工夫
1 学力向上を目指す授業づくり10のコツ
@コツ1 短い時間の復習を行う
Aコツ2 解釈問題を活用する
Bコツ3 解法の見通しを共有する
Cコツ4 ペア・グループ・全体の学習形態を活用する
Dコツ5 考える手がかりを与える
Eコツ6 基礎基本の定着のための手立てを工夫する
Fコツ7 まとめの仕方を工夫する
Gコツ8 適用題・発展問題を試す時間を確保する
Hコツ9 振り返りの仕方を指導する
Iコツ10 活用する力を問う問題にも触れさせる
2 問題提示の工夫
@既習の定着を確実にする問題提示
A単元の足場づくりができる導入問題
B考える対象を焦点化する発問
Cオープンな問題に変える
D読み聞かせによる問題把握
E条件不足問題の提示
Part3 学力向上につながる!授業展開モデル&授業設計の工夫
1 授業設計と単元指導計画の工夫
@「35+10」分の授業展開モデル
A単元指導計画の工夫
2 学力向上につながる授業展開例
@新しい知識・技能の習得とその習熟を目指す授業
A思考させてから新しい知識・技能を教えて習熟をはかる授業
B学び合いを取り入れて学力を確実につける授業
C図のかき方を教えてから,式を考え,学び合う授業
D習得と活用の両方をねらう授業
Part4 実例から見る!学び合い×学力向上の授業づくりのコツ
1 4年 小数÷整数(第1時) 「35+10」分の展開モデルA
2 4年 小数÷整数(第2時) 「35+10」分の展開モデルB
Part5 子どもが変わる!学び合い・聴き方・話し方の指導
1 授業の中で行う学び合いの指導例
@授業前:授業が始まる前に
A導入1:問題1を把握する
B導入2:線分図のかき方を指導する
C展開1:問題1の式を考え,みんなで話し合う
D展開2:グループで考えた問題2の線分図を話し合う
E展開3:問題2の式を考え,みんなで話し合う
Fまとめ:まとめを考える
2 シナリオ教材を用いた聴き方・話し方の指導例
@シナリオ教材
A授業の進め方と板書例
資料 シナリオ教材
Bシナリオ教材を用いた聴き方・話し方の指導の展開
Cシナリオ教材の解説
3 聴く力を育てる効果的な言葉かけ
@聴き方の重要性
A聴く力を鍛える場面別教師の言葉かけ
Part6 ちょっとした働きかけでできる!つながる話し合い
1 学び合いを支える教師の働きかけ
@「相談させる・促す・算数トークさせる」一連の働きかけ
A「促す・算数トークさせる」一連の働きかけ
B「相談させる・促す・算数トークさせる・問い返す」一連の働きかけ
2 子どもの考えを活かした問い返し・指示・発問
@問い返しで,考え方を指導したり,引き出したりする
A連続的な指示・発問で,解法を練り上げる
3 話し合いの進め方
@子どもの考えの取り上げ方と話し合わせ方
Aグループ学習後の話し合いの進め方
おわりに

はじめに

 全国の小学校の中には,学力の定着に課題がある学校も少なくないと思います。基礎・基本的な知識・技能の習得が難しい原因の1つに,45分の授業では,教科書の全ての問題を扱えないことがあるように思います。毎日の授業では原則,教科書にある問題と練習を全て扱うことが,知識・技能の習得のためには必要です。また,子どもの思考力が育たないのも,「考える手がかり」を与えずに,「考えなさい」と指示するだけだからではないでしょうか。本書は,学力アップのための新しい授業展開として「35+10」分モデルを提案し,知識・技能の確実な習得や思考力を身につけるための授業づくりをスタートするための入門書です。

 学力アップのためには子どもの協働的な学びも欠かせません。本書は「どのように学び合う授業づくりのスタートをしたらよいか」という先生方の質問に応えるためにまとめました。学力向上を目指す学び合いのある算数授業をつくるためのスタートの授業では,子どもが,聴き方・話し方・学び合いの仕方を学ぶこと,教師が,授業設計や問題提示の工夫やつなぐ話し合いを導くための働きかけを理解することが必要です。これらについて,本書は,学び合いを始めた学校の普段の授業例をもとに書かれているので,学び合いによる算数の授業改善を始める際の参考になることと思います。

 本書は,平成27年度科学研究費助成事業基盤研究(C)(課題番号25381171)「協同的な学びを軸とする算数授業モデルの構築に関する実証的研究」の補助を受けて収集された授業実践をもとに書かれています。最後になりましたが,本書の刊行にあたり,石川県小松市立第一小学校,矢田野小学校,能美市立辰口中央小学校,川北町立川北小学校の協力をいただきました。心より感謝申し上げます。


  2016年9月   /石田 淳一

著者紹介

石田 淳一(いしだ じゅんいち)著書を検索»

京都大学教育学部卒,筑波大学大学院教育研究科修了,同教育学研究科退学後,愛知教育大学助教授,筑波大学講師を経て,現在横浜国立大学教育人間科学部教授。学術博士。2002年度英国オックスフォード・ブルックス大にて在外研究。全国各地の小学校で指導講演を行っている。

神田 恵子(かんだ けいこ)著書を検索»

石川県小松市立第一小学校指導教諭,苗代小学校指導教諭,能美市立辰口中央小学校教頭,小松市立第一小学校教頭を経て,現在小松市立矢田野小学校校長。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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